犬が目を細めている時の心理
ふと愛犬を見ると、なぜか目を細めるようにして佇んでいるということはありませんか。「何を考えているんだろう」と飼い主としては気になってしまいますよね。まずは犬が目を細めている時の心理を4つご紹介します。
1.大好きだよという愛情表現
視線を感じて隣を見ると、愛犬がこちらを目を細めながら見つめていたという経験はありませんか。「え?どうしたの?」と思ってしまいがちですが、実はこの行動には愛情表現の意味が含まれているのです。
その表情はどことなく穏やかで、中には微笑んでいるように見えるわんちゃんもいるようです。「あなたのこと、大好きよ」と目で意思表示してくれているのです。
飼い主さんのことが大好きで、思わず目を細めてしまっている…と考えると、飼い主としては嬉しいですし、ほっこりしますよね。そんな時は飼い主さんも笑顔で見つめ返し、声をかけてあげましょう。
2.不安を感じている
目を細めているけれど、なぜか普段よりも目がしょぼしょぼとしているような違和感がある、という場合には、普段を感じているサインです。
飼い主さんの方向を見たり、飼い主さんの隣に寄り添って「不安だよ」と訴えかけてくることもあれば、不安の原因(音や気配など)がある方向をしょぼしょぼとした細目で「なんだろう」と見つめていることもあります。
「不安に感じているんだな」と察したら、まずは「大丈夫だよ」と優しく声をかけ、愛犬が落ち着けるようぴったりと体をくっつけ、ゆっくりと撫でてあげましょう。
3.争う意思はないことを相手に示している
もしも目を細めながら飼い主さんから視線を外すようであれば、「降参です。僕は飼い主さんと争う気持ちはありませんよ」という意思表示です。例えば、愛犬がいたずらしたことで叱った後などによく見られる行動です。
他にも散歩中の犬同士のコミュニケーションの中で見られたり、家にやってきた知人と初めて会った時にこの行動を見せたりします。「僕は君と戦う気はないよ」「仲良くしようよ」と少し不安気に、そして気持ちを伝えようと目を反らしているのです。
もしも飼い主さん自身に心当たりがない場合、飼い主さんの行動に誤解をしている可能性が考えられるので、できるだけ優しい声で、笑顔で「こっちにおいで」「大丈夫だよ」などと声をかけてあげましょう。身をかがめて愛犬と同じ高さに目線を合わせ、手の甲を見せるようにして待つという方法も有効です。
4.眠い
人間も眠い時にしょぼしょぼとした目をするように、犬も単に眠い時に目を細めることがあります。しかし、これは直前まで寝ているところを起こされてしまったり、眠そうに横になっていたなどの前兆が見られるはずです。
また飼い主であれば、他の表情と愛犬の眠い表情はなんとなく見分けることができると思いますので、日々、愛犬の表情をチェックし、眠い時の細い目と、不安な時のしょぼしょぼとした細目を見分けられるように頑張りましょう。
病気を患っている可能性も
あまりにも頻繁に目を細める仕草を見せたり、常時目を意識的に細めているようであれば、眼球が傷ついているなど、目の病気の疑いがあります。
目の病気を発症している際は、目を細める仕草以外にも涙を流したり、目が白く濁って見えるなど、他にも異変が見られることが多いです。目と目の周辺に異変が起きていないかしっかり確認しましょう。
少しでも異変が見られたら、早急に病院へ連れて行き、処置してもらう必要があります。目は症状の進行が早いので、遅れてしまうと治る病気も治らなくなってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょう。心理的な理由で目を細めている場合は、ポジティブな意味とネガティブな意味、両方が考えられるので、状況や表情から察することが大切です。また、他の異変が見られる場合は病気が原因の可能性もあるので、すぐに病院で診てもらいましょう。