犬には触られたくない場所がある
口先や耳の先、尻尾、足先など体の先っぽは敏感な部分が多いため、犬は触られるのを嫌います。それらの部分は歯磨きをしたり、散歩の後に脚を拭いたり、触らなければならないことも多い部分でもあります。信頼関係ができている犬の場合は、我慢したり、少し逃げつつも観念したりと攻撃的になることはありません。
しかし信頼関係ができていない場合には攻撃的になり、唸ったり咬んだりすることもあるので無闇に触らないようにしましょう。犬にとって嫌なことであることを知っておくと良いですね。
触られて嬉しい場所は?
触られたくない場所があれば、触られたい、触られて嬉しい場所もあります。
顎の下から首にかけて
まず顎の下から首にかけてです。ここには緊張を和らげるツボがあると言われています。次に耳の後ろの付け根です。ここは犬が自分でもかいたりしますね。かるく力を入れて、かくのと撫でるのとの中間ぐらいで触ると喜びます。ここを触って痛がる場合は外耳炎などの可能性があるので、注意してください。
首から背中にかけて
そして首から背中にかけても触られると嬉しい部分です。犬は首の後の筋肉が凝りやすく、そこを触られると気持ちが良いのです。マッサージとまではいかなくても、撫でてあげるとリラックスします。
眉の間
最後は眉の間です。人間の赤ちゃんの場合眉と眉の間を撫でると寝付きます。犬もそこが心地よいようで、ウトウトする犬もいます。ただここは顔なので犬が不快にならないように注意してください。触るときには犬から見える位置から触り始めると犬も少し安心できます。また正面からではなく、横からゆっくりと触るのがコツです。
尻尾を触られるのを嫌がる4つの理由
信頼していない
これは尻尾だけに限ったことではありませんが、犬は信頼していない相手に体を触られるのを嫌がります。人間だって知らない人にいきなり手を握られたりしたらびっくりしますよね。初対面の犬に対して、いきなり触ったりするのはやめておきましょう。犬がびっくりして咬んでしまったり、暴れてしまう可能性もあります。犬との信頼関係が築けていないと尻尾を触るのは難しいでしょう。たまにフレンドリーで、自分から触らせてくれる犬もいますがすべての犬がそうではないので注意してください。
敏感な場所だから
足先や鼻先と合わせて尻尾は犬にとって敏感な場所のひとつです。外からの攻撃で負傷しやすい場所が体の先っぽなのです。そのためすぐに変化に気づくようにできています。敏感な場所を触られるのを嫌がるのは当然のことですね。
信頼している相手からリラックスした状態で触られるのは我慢できる犬もいます。ただ基本的には触られたくない場所であるということを覚えておいてください。
嫌な思い出がある
尻尾を触られることに嫌な思い出がある場合もあります。とくに子犬の頃に経験した嫌なことは成犬になっても残っていることがあり、影響が強く出ます。尻尾を咬まれたり、引っ張られたり、踏まれたりなど嫌な経験はずっと残ります。それ以外にもしつこく触られたりするのも嫌な思い出になる可能性が高いので、嫌がった場合は必要でない限りは触らないようにしましょう。
もしどうしても、という場合には犬が怖がらないように背中を撫でてそこからゆっくり手を移動させて尻尾を触ると良いですね。
病気や怪我の可能性
尻尾に傷があったり、尻尾周辺に異常があると触られるのを嫌がるようになります。いつもと違うところがないか確認してみましょう。元気があるか、食欲はあるか、尻尾が腫れていたりしないかなどを見てみてください。尻尾だけではなくお尻にも異常がないか確認してみてください。もし異変があるようであれば、病院で診てもらうようにしましょう。
触れるようになるには
尻尾は必ず触らなければならない場面というのは少ないので、無理に触らないほうが良いでしょう。もし触る必要があるなら、まずは犬との信頼関係を築くことです。そして少しずつゆっくり触っていきましょう。犬が嫌がったらすぐにやめてください。
少しずつ慣らしていけば、ちょっと触られるぐらいでは嫌がらなくなります。ただやはり尻尾は敏感な部分なので、引っ張ったり、無理に動かしたりはしないようにしてください。触るなら優しく撫でる程度にしましょう。
まとめ
犬が尻尾を触られるのを嫌がる理由は4つありました。信頼関係が築けていない、敏感、嫌な思い出がある、そして病気や怪我の可能性です。とくに病気や怪我の場合は強く嫌がることが多いので、日頃の様子と違いがないか確認してみましょう。嫌がっている部分を必要もないのに無理やり触るのはやめておきましょう。犬が余計に嫌がりストレスになってしまいます。ストレスがたまりすぎると攻撃的になることもあります。
もしどうしても触らなくてはいけないときは、ゆっくり優しく少しずつ触るようにしましょう。犬もそれならきっと我慢してくれると思います。
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50代以上 男性 オサムシ