犬の心理を『鳴き声』で理解しよう!よくする鳴き方6選
1.普通の声でワンワン!
犬は私たち人間と言葉が交わせない代わりに様々な仕草や行動、鳴き声などで自分の気持ちを伝えてくれます。では、ふだんの生活でよく聞くことのできる「ワンワン!」という鳴き声には、どのような気持ちが込められているのでしょうか。
犬が地声で「ワン!」「ワンワン!」と吠えるときは、主に要求や相手の注意をひくために吠えていることが多いそうです。例えば、愛犬が「構って!」「おやつちょうだい」と飼い主の顔を見ながら「ワンワン」吠えたり、何かを伝えたそうな顔をして「ワン!」と短く吠えてあなたを呼んだりすることってありますよね?このように、飼い主や仲の良い仲間に対して「ワンワン!」と吠える時は、基本的に犬は要求や注意を引きながら『会話』をしているといえますよ。
2.連続したワンワン!は警戒・興奮している
犬は要求や自分をアピールするために「ワンワン!」と吠えることが多いです。しかし、同じ「ワンワン!」でも、相性の悪い犬や人に対して「ワンワン!」と吠える場合は、相手に向かって「こっちにくるな」「なんだ君は!」といった具合に鳴き声に警戒の意味を込めやすく、意味が真逆となってしまいます。
特に機関銃をイメージさせるかのごとく「ワンワンワンワン!」と連続して吠えている場合は、とても警戒したり興奮したりしている可能性が高いです。ちなみに、飼い主に対して愛犬が勢いよく吠え続けるときは、「どうしても今オヤツが欲しいの!」「お料理していないで私を可愛がって!」と、自分の思いを強く伝えたいと感じていることがほとんどだったりしますよ。吠え続けている愛犬を見て明らかに興奮しているのでしたら、その場を離れさせるか、原因を取り除いて落ち着かせてあげる必要があるといえますね。
3.ヴヴゥーと低い声で唸るときは怒っている
基本的に犬が低い声で「ヴヴゥー」と唸り声をだしているときは、怒っていたり攻撃的になっていたりする可能性が非常に高いです。特に鼻にしわを寄せ歯をむき出しにしながら唸っているのでしたら、危険度MAXといえるでしょう。それ以上刺激を与えたら噛まれてしまいますので、近づかずに落ち着かせることが大切といえますよ。
ちなみに、遊んでいるときや甘えているときにも「ヴゥ~ヴゥ~」「ガルゥ、ガルゥゥ」と唸ることがありますが、この場合は気持ちが高ぶってつい唸り声が出ちゃっているのでしょう。怒り・警戒など攻撃的な意味がこもっていないときに唸り声を出すときは、歯をむき出しにせず顔の表情がいつもと同じだったりするので、「じゃれているんだな」とすぐ分かると思いますよ。
4.甘い声でクゥンと鳴くのは甘えている・嬉しいのサイン
愛犬が「クゥンクゥン」「クゥ~ン」とどこか甘い声で鳴いているのでしたら、それは甘えている。嬉しい。といった意味が込められているといえます。例えば、あなたがご飯を食べている姿を見て、愛犬が隣で見つめながら「クゥンクゥン」と鳴くことはありませんか?そういったときは、「私もそれ食べたい」と甘えながらおねだりをしている場合が多かったりします。
お出かけから帰ってきたときに、愛犬が尻尾をブンブン振りながら「クゥ~ンクゥ~ン」と鳴いているときは、大好きなあなたが帰ってきてとても喜んでいるといえるでしょう。
愛犬に留守番をさせるときはいつも「ク~ンク~ン」と鳴いている。そんな経験を持つ飼い主はたくさんいると思います。そんなときは「寂しいから行かないで」と、甘い声を出してお願いをしているのでしょうね。
5.キャン!と甲高い声を出すときは悲鳴をあげている
犬が「キャン!」「キャンキャン!」といった甲高い鳴き声を出しているときは、悲鳴をあげているといえます。主に恐怖や痛みを強く感じたときに甲高い声で鳴くことが多いです。また、怯えやすい犬は散歩中に知らない犬と出会ったときに、恐怖を感じたり警戒したりして「キャンキャン!」と鳴くこともあるみたいですよ。
特に原因がないのにもかかわらず、愛犬が「キャン!」と鳴く。体を触ったときに「キャン!」と鳴くことがある。そんな場合は、ケガや病気によって痛みを感じている可能性が高いので、病院に連れて行ってあげてくださいね。
6.遠吠えは仲間に挨拶をしている
犬が「ワォ~ン」と遠吠えしているときは、基本的に仲間を呼んだり仲間同士でコミュニケーションをとっていたりするといわれています。実際に家族に挨拶するときに遠吠えをする犬はたくさんいるみたいですね。
お出かけから帰ってきたときに、愛犬がまるで「おかえり~」と言っているかのように遠吠えをすることがある。そんな経験をもつ飼い主はいることと思います。ちなみに、以前いた私の愛犬も毎朝「おはよう」の意味を込めながらよく遠吠えをしてくれていました。
そんな仲間同士とのコミュニケーションの手段として有名な遠吠えには、別の意味が込められていることもあります。例えば、お留守番をさせたときに不安になったり寂しさを感じたりすることで、遠吠えをしてしまう犬は数多くいるそうですよ。
また、救急車やパトカーなどのサイレンの音を聞いて遠吠えをする犬もたくさんいます。サイレンの音が犬の遠吠えと似た周波数なので、「仲間が遠吠えしている!」と勘違いしてついつい反応してしまうみたいですね。
まとめ
犬は私たち人間と会話ができない代わりに様々な鳴き声で気持ちを伝えようとしてくれます。しかし、鳴き声だけで犬の気持ちを判断するのは難しい!と思う人はたくさんいることでしょう。そういったときは同時に仕草や行動、犬の表情などを一緒に見るようにすると、気持ちが分かりやすくなるといえますよ。犬の鳴き声や様々な行動の意味を知って、今よりもさらに愛犬の気持ちが分かるようになると良いですね。