お散歩嫌いな犬の心理とは?
わんちゃんはお散歩することが大好きというイメージが強いですが、もちろんわんちゃんにも個性はありますので、中にはお散歩が嫌いという犬もいます。では、お散歩嫌いな犬はなぜ散歩に行きたがらないのでしょう。
外に慣れておらず未知の世界で怖い
まず最初に、子犬期の犬の場合、まだ外の世界に慣れていないということもあり、未知数である外の世界に恐怖心を抱いていることが多いです。その犬の性格にもよりますが、ほとんどの子犬が始めは躊躇するでしょう。
もちろん、慣れる早さも犬の性格によって異なります。1回外の世界を知ったことで、好奇心が刺激され、お散歩に慣れる犬もいれば、1ヶ月経ってようやく慣れたという犬もいます。
「なかなかうちの子、散歩に慣れてくれない。このまま嫌いになっちゃったらどうしよう」と心配になる飼い主さんもいるかもしれませんが、焦らず気長に待ちましょう。愛犬が嫌がるようであれば、無理やり長い時間散歩しようとせず、そこで引き返すというのも1つの方法ですよ。
リードをするのが嫌!
犬の中にはお散歩が嫌いなのではなく、お散歩に行く前に必ず着用するリードが嫌いという犬もいます。このタイプの犬は、基本的に体に何かを着用していることに違和感を感じやすいため、リードだけでなく洋服も嫌がる傾向があります。
もちろん、お散歩は野放しではできないので、必ずリードをさせなくてはいけません。まずはリードを嫌がっているのかもと考え、普段から慣らしておくことが大切です。
お散歩以外でもリードを着用し、リードが着いていることが当たり前と思わせたり、あるいは遊ぶときにリードを着用し、リードを着けると楽しいことが起こると思わせるというのも良いでしょう。
外で怖い思いをしたから行きたくない
今まで楽しそうに散歩していたのに、ある日突然散歩に行きたがらなくなった、あるいは散歩に行くことを躊躇するような仕草を見せるようになった場合、散歩中に何か嫌な思いをした可能性があります。
私たち飼い主にとっては何てことない事でも、犬にとってはとても怖い体験だったということがあります。例えば道端にあるゴミ置き場のネットが風でふわっと軽く舞い上がった、というような体験であっても、犬にとっては衝撃的な光景に映るのです。
このような体験に心当たりのある場合、その出来事がまた起こるのではないかという恐怖から散歩を嫌うようになっている可能性があります。
嫌がれば抱っこしながら散歩してくれるから
犬は私たち飼い主を驚かせるようなずる賢い一面を持つことがあります。この場合、散歩で歩くのを嫌がったら、飼い主さんが抱っこしてくれたという経験から、わざと散歩を嫌がる素振りを見せている可能性があります。
「外には行きたい。でも長時間歩くのは面倒くさい」という心理を元々持っており、散歩中にたまたま抱っこしてもらえたため、その楽さに味を占めてしまったという感じでしょうか。
これは犬の性格が大きく影響しているため、自分の愛犬にどことなく怠け癖があるなと感じている場合は疑ってみると良いでしょう。
愛犬をお散歩に連れて行くために
犬が散歩を嫌がる理由をご紹介しましたが、だからといって散歩に行かないというわけにはいきません。そのため、それぞれの理由に応じて対策を考えなければいけません。リードが嫌いという場合には、普段から着けることでリードに慣れさせるという対策を既にご紹介しました。
散歩のルート上に恐怖を感じているスポットがある場合はどうでしょうか。まずはそのスポットを避け、別のルートで散歩してみましょう。別のルートであれば、トラウマを感じているスポットを避けることができるため、積極的に歩いてくれるかもしれません。しばらく経った後、再度同じルートを歩かせてみましょう。
抱っこをしてくれると考えて、あえて嫌がる振りをしている場合は、飼い主がグッと我慢をし、歩くまで抱っこはせず様子を見ましょう。まったく動かないようであれば、その日は終わりにし、また次の日に再度挑戦を繰り返していきます。
「散歩に行くことは好き」ということであれば、まったく散歩ができないということに我慢ならず、歩いてくれるようになる可能性があります。最終手段として、おやつを使って歩かせるという手段もありますが、あくまで最終手段として利用しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。散歩に行かない理由も1つではなく、その犬によって異なります。理由によって適切な対策を行う必要がありますので、まずは愛犬がどのような理由で嫌がっているかを見極めましょう。