犬にも反抗期ってあるの?
人間にも2歳のイヤイヤ期や14歳前後に起こる反抗期など、まとめて「反抗期」と呼ばれる時期があります。では、犬にも反抗期と呼ばれるような時期はあるのでしょうか。これは一言では難しいですが、一時的に反抗期に似た時期が訪れることはあります。
一般的に好奇心や自我が芽生え始める生後4~6ヶ月頃に1度、2~5歳の成長過程で1度起こりやすいと言われています。
しかし、人間の反抗期とは異なり、自分の自我が出てきたことにより要求が飼い主に伝わらず、単にその出来事に不満を抱いているだけなので、この期間が長期に渡ることは少ないです。ほとんどの犬がその日や2日間くらいで終わってしまいます。
そのため、人間で言うところの反抗期は起きませんが、反抗期のような態度を取ることは犬によってある、というのが正解です。
犬が反抗期に入ってる時にする仕草や行動
では、反抗期とは少し違いますが、人間の反抗期と似たような時期が訪れた犬はどのような仕草や行動をするのでしょうか。下記で紹介する行動が見られる場合、信頼関係を強くするために飼い主から行動を起こすことが必要です。放置せずに向き合う努力をしましょう。
1.おもちゃを素直に渡してくれない
まずは今までは飼い主が近くのおもちゃを手にしても、それをじっと見つめているだけだった愛犬が、突然「渡さないぞ!」というようにおもちゃを引っ張り、さらに唸るような行動を起こすことがあります。
これは犬の反抗期に似た行動の1つです。今までのように飼い主に従うだけではなく、逆らうことで自分の意思を伝えようとしているのです。この場合は「これは僕のだぞ!」「とらないでよね!」といった心理でしょう。
しかし、ここで飼い主が引いてしまうと「逆らえば飼い主は言うことを聞いてくれる」と学習したしまいます。したがって、唸ったら「ダメ」とビシッと低い声で叱りましょう。一度で聞かなくても継続することで効果が出ることがあります。
2.飼い主の指示に従わないことが多い
今まで飼い主が指示するコマンドを聞き、しっかりその通りに動いていたのに、ある日突然飼い主の指示に従わず、無視するような態度をとったら、それもまた反抗期に似た時期に突入した可能性が高いです。
「今はそんな時期じゃないの」「僕の方が立場が上のはず。指示を聞く必要はない」と思っている可能性があり、放置してしまうとその後の主従関係が逆転してしまう恐れがあります。しつけとして、しっかりコマンドに従えるようにしつけ直しましょう。
3.散歩で自分主導で動こうとする
散歩を自分主導で行おうとする行為も反抗の表れかもしれません。生後4〜6ヶ月であれば、散歩を始めたばかりということもあり、好奇心を刺激されての行動ですので問題ありません。自然な流れと言えるでしょう。
始めは行きたい場所に行かせ、散歩は楽しいということを抑えることが大切です。徐々に飼い主がコントロールしていくようにしましょう。
2〜5歳など成犬になってから突然この行動を起こした場合、何らかが原因となり、自分の方が上の立場であると勘違いし、反抗的な行動をしていると考えられます。しっかり飼い主がリードを取るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょう。犬に正式な反抗期はありません。しかし、人間で言うところの反抗期に似た時期が訪れることはあります。多くは突然飼い主の言うことを聞かなくなったり、唸るなどの攻撃的な行動をとります。その時が来たら、今まで以上に信頼関係を築くチャンスと前向きに考え、再度正しいしつけし直しをしてみましょう。