犬が口をパクパク動かす理由：心理状態①「メス犬の発情期のニオイに興奮している」
オス犬が口をパクパク動かすことには、メス犬の発情期が関係していることがあります。発情期であるメス犬からは、独特のニオイが発せられています。オス犬は、発情期であるメス犬がすぐそばにいるときはもちろん、遠くから飛んでくるニオイも嗅ぎ取ることができます。
発情期であるメス犬の独特なニオイを嗅ぎ取ると、興奮し、ストレスを感じてしまうことがあります。そのストレスを和らげるために口をパクパク動かすのではないかとされています。また、発情期であるメス犬が口をパクパク動かすことがありますが、発情期によるストレスを和らげるためなのではないかとされています。
うちの愛犬の男の子は、公園や道端に残された、発情期であるメス犬のニオイを嗅ぎ取ることがあります。ニオイが残された場所に鼻を押し付けるようにして、しきりにニオイを嗅ぎます。その後、口をパクパク動かすことがあるのですが、初めて目撃したときは、何か悪いものを口にしてしまったのではないかと心配しました。地面を舐めてしまうこともあるので、特に去勢されていないオス犬は要注意です。
犬が口をパクパク動かす理由：心理状態②「期待をして興奮している」
- お散歩へ行く準備をしているとき
- 食事の用意をしているとき
- おやつをもらうとき
このようなときにも、口をパクパク動かすことがあります。お散歩や食事やおやつが嬉しくて、“早く！”と期待し、興奮してしまっている状態です。興奮によってストレスを感じ、そのストレス和らげるために口をパクパク動かしているのではないかとされています。
落ち着きのないワンちゃんや、興奮しやすいワンちゃんに多いようです。焦る気持ちを落ち着かせるために口をパクパク動かしているのですね。
犬が口をパクパク動かす理由：心理状態③「敵意がないことを伝えたい」
- 敵意はないよ
- 攻撃しないよ
- 仲良くしましょう
などのカーミングシグナルを相手の犬に伝えるため、口をパクパク動かすことがあります。このとき、まばたきの回数が多くなったり、伏せの体勢で相手の犬が近づいてきてくれるのを待ったりすることもあります。特に初対面の犬同士で、このようなカーミングシグナルを送り合うことがあります。初めて会うワンちゃんがいたら、愛犬や相手の口元をよく観察してみてはいかがでしょうか。“仲良くしましょう”と伝えあう姿、かわいいですよね。
犬が口をパクパク動かす理由：病気①「てんかん」
てんかんによる部分発作によって、口をパクパク動かすことがあります。脳の一部分が興奮している状態です。さらに症状が悪化すると、泡を吹いたり、痙攣を起こしたり、意識を失ってしまうこともあります。口をパクパク動かすという小さな症状であるうちに気づいてあげられると良いのですが、気づけないことも多くあるようです。
犬が口をパクパク動かす理由：病気②「気管支炎」
口をパクパク動かすこと以外に、咳の症状が伴います。ケッケッ！という咳や、ゼーゼーと苦しそうな咳です。咳をしているということは、気管支炎の症状が進んでいるという証拠です。さらに悪化してしまう前に病院へ連れて行ってあげましょう。
犬が口をパクパク動かす理由：病気③「フィラリア症」
フィラリア症は、蚊が媒介する病気です。発症すると、心臓や肺動脈に寄生虫が住み着いてしまい、死に至ることのある病気です。咳をしたり、呼吸が苦しくて口をパクパク動かしたりすることがあります。かなり症状が悪化している状態であると考えられます。フィラリア症は予防薬でしっかり予防することができます。予防薬が必要な期間は地域や環境によって異なります。獣医さんの指導に従い、必ず投与しましょう。
まとめ
犬が口をパクパクと動かす理由として、3つの心理状態と3つ病気の可能性についてご紹介しました。犬が無意識に口をパクパク動かすことはないと思いますが、口をパクパク動かしているときは何らかの理由が原因が必ず隠されていると思います。どんな状況なのか、どんな様子なのか、しっかりみてあげましょう。
