初対面の犬同士がよくする行動①「おしりのニオイを嗅ぎ合う」
初対面の犬同士がおしりのニオイを嗅ぎ合うことは“挨拶”のひとつです。お友達同士でもおしりのニオイを嗅ぎ合うことで挨拶をします。なぜ、犬同士でおしりを嗅ぎ合うことが挨拶になるのか知っていますか？人間社会には存在しない、犬社会ならではの理由があります。
おしりのニオイを嗅ぎ合うことでわかること
まず、おしりのニオイを嗅ぎ合うことで、相手の“性別”を知ることができるとされています。人間であれば、見た目や声で判断することもできますが、犬はおしりのニオイを嗅ぐことで相手の性別に関する情報を得ているんです。
そして、おしりのニオイを嗅ぎ合うことで、相手の“年齢”を知ることができるとされています。人間同士なら「おいくつですか？」と聞くことができますが、犬はおしりを嗅ぎ合うことでお互いの年齢を確認し、自分よりも年上なのか年下なのかを判断するのだそうです。
さらには、おしりのニオイを嗅ぎ合うことで、相手が“発情中”であるかどうかを判断しているとされています。発情中のワンちゃんとお散歩やお出掛けをされるときは、マナーベルトやマナーパンツなどを着用するのがマナーのひとつです。
このように、犬はおしりのニオイを嗅ぎ合うことで相手の情報を得ることができます。おしりには肛門腺があり、肛門性から発せられている分泌物のニオイに情報源があるとされています。相手のおしりのニオイを嗅ぐことを「やめなさい！」と止める飼い主さんもいますが、犬同士の大切な挨拶なので、喧嘩などしない限り、止める必要はないのではないでしょうか。
初対面の犬同士がよくする行動②「おしりのニオイを嗅がせてあげる」
おしりのニオイを「嗅ぎ合う」のではなく、「嗅がせてあげる」という犬がいます。相手に自分のおしりのニオイを嗅がせ、自分は相手のおしりのニオイを嗅がないのです。これには特別な意味が込められています。
自分に自信がある！
相手に自分のおしりのニオイを嗅がせ、自分は相手のおしりのニオイを嗅がない。これは、自分に自信のある犬の行動です。おしりが隠れてしまわないように尻尾をしっかりと持ち上げ、“いくらでも嗅いでいいよ”と、相手に対して堂々とおしりを見せています。逆に、自分に自信のない犬は、おしりを隠すかのように尻尾を下げ、逃げ回ってしまいます。もし、お互いにおしりのニオイを嗅ぐことがないのであれば、お互いに相手に対して興味がないのかもしれません。
このように、初対面の犬同士がどのように挨拶をするのかを観察していると、その犬の性格を知ることができます。うちの愛犬は“自分に自信のあるフレンドリーな性格の犬なのか”、それとも“自分に自信がなく内気な性格の犬なのか”、確認してみると面白いかもしれません。
初対面の犬同士がよくする行動③「なかなか近づこうとしない」
初対面の犬同士が顔を合わせたとき、一定の距離を保ったまま見つめ合い、お互いに近づこうとしないことがあります。おそらく、お互いについて探り合っているのでしょう。近づいてみたい、おしりのニオイを嗅ぎたい、一緒に遊びたい、そう思ってはいるものの、相手がどのように行動するか、探っているのです。人間であれば、言葉を交わすことで相手の気持ちを知ることができますが、犬同士はとても時間がかかってしまうようです。お互いに争う気持ちがないとわかれば、スッと近づいて挨拶を始めるでしょう。
注意したいこと
犬同士が一定の距離を保って近づこうとしない場合には、無理に近づかせようとしないようにしましょう。また、愛犬が相手の犬に急に近づいてしまわないためにも、リードを短く持つようにし、犬同士の様子をうかがうようにしましょう。
まとめ
初対面の犬同士の“はじめの一歩”って、とても大切ですよね。相手が不安に思っているのに、急に近づいてしまっては怖がらせてしまったり、怒らせて喧嘩になってしまうこともあります。しっかり挨拶ができるよう、飼い主さんのサポートも必要です。飼い主さん同士が笑顔で楽しく挨拶や会話をしている姿を見ると、きっと愛犬も安心し、犬同士も仲良く遊ぶことができるのではないでしょうか。
