犬が飼い主の上に乗っかってくるときの心理3選
1.甘えたい
犬が飼い主の上に乗っかってくるときの心理で1番多いのが、おそらく「甘えたい」と言う気持ちでしょう。体が小さくて軽い子犬の頃から毎日のように膝に乗せていたワンちゃんは、その癖がぬけずに、成犬になってからも甘えたくなると飼い主さんの体の上に乗りたがります。
子犬のうちは膝の上に乗せて触れることなどのスキンシップで、愛情をたくさん与えることが重要になってくるので、子犬が気の済むまで甘えさせてあげて大丈夫です。
成犬になる頃には、毎回の要求に応えることなく、ダメなときはダメと教えてあげましょう。いつでも好きなように体に乗せてしまうと、わがままな成犬に育ってしまうことがあります。甘えん坊な犬はたとえ成犬になっても可愛くて仕方がないと思いますが、何でも思い通りには行かないんだということも覚えてもらいましょうね。
2.不安な気持ちから
頻繁に飼い主さんの上に乗る犬は、不安な気持ちを感じているかもしれません。犬は群れで生活をする動物なので、基本的に一人ぽっちはあまり好みはません。しかし、ペットとして飼われている犬は成長していく中、様々な経験をして一人で過ごす時間にも少しずつ慣れていくものです。
成犬になっても、いつでも飼い主さんの上に乗ろうとする犬は、一人で過ごす時間に慣れることができず、常に不安な気持ちをかかえている可能性があります。不安だから、寂しいからと言う心理で乗っかってきているワンちゃんは分離不安症という病気を起こしてしまう危険性もあります。
分離不安症とは信頼できる愛情のある人と、離れることに大きな不安を感じてしまう病気です。お留守番中の問題行動が多く、飼い主さんも困ることが多い病気です。
上記にも書きましたが、成犬になる頃には甘えさせるだけではなく、要求に応えないタイミングも作りましょう。愛犬が安心してお留守番できる環境を整え、飼い主さんが出掛けることを察知させないように外出するなど、分離不安症を起こさない工夫をしましょう。
3.居心地がいいから
飼い主さんの膝の上に乗ってのんびり過ごしていたり、お腹の上に顎を乗せて眠ってしまったりなど、穏やかに過ごしている場合は飼い主さんの体の上が安心できる居心地の良いお気に入りの場所になっているでしょう。
お昼寝したくなると膝の上に乗ってくる子はとても多いと思います。甘やかしにならない程度にリラックスさせてあげましょう。
信頼関係や上下関係が築けていないことも
愛犬との信頼関係がしっかりと築けていない場合は、飼い主さんの上をただの居場所と感じていたり、自分の優位性を主張したりしている可能性があると言われています。これは犬が野性時代に、群れで生活していた頃、群れのリーダーに従い生活していた名残になります。
ひと昔前は「犬と飼い主の関係性は主従関係(上下関係)をしっかり築き、飼い主は犬のリーダーとなりしつけをする」と言う考えが主流でした。しかし、現在では研究が進み、ペットとして飼われている犬は飼い主さんを上の立場、下の立場として見てはいないのでは?という考えもあります。
犬が群れで生活していた頃、確かにリーダーの存在はあったと思います。しかし、ひとつの群れとして集団で他の野生動物に負けることなく生き残るには、チームワークの良さが必要だったのではないでしょうか。現在このチームワークの良さに代わり、必要なのが犬と飼い主の信頼関係ではないかと言われています。
全てのワンちゃんが、主従関係を全く気にしていないとも言いきれないのが事実です。主従関係が良いものでない場合、やはり飼い主さんの上に乗るのは自分が上位であるというアピール。
信頼関係が築けていない場合は、飼い主さんの体の上は床の上にいるのと同じような感覚で乗っている可能性があり、犬にとってはただ単純にひとつの場所でしかありません。関係性としてはあまり良いとは言えないでしょう。日頃の行動でマウンティングをしてきたり、咬んだり、吠えるなどの行動がおさまらない犬は注意が必要です。
まとめ
犬が飼い主さんの上に乗ってくるときの心理は、多くが甘えたい気持ちや信頼している証だと思います。良い心理で上に乗ってくるときは表情もとてもリラックスしていたり、笑顔を見せたりしてくれていることでしょう。上に乗ってきたときの表情や、日頃の行動も観察し問題をかかえた心理ではないか考えてみましょう。
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20代 男性 宇野直人