犬はなぜ自分の足を噛むの?
愛が自分の足を噛んでいる姿を見たことがある飼い主さんも多いでしょう。その理由が分からない、また四六時中噛み続けていると、不安は募るばかりですよね。噛む程度によっては自分の足を傷つけてしまったり、ケガをしてしまったり、場合によっては飼い主さんの判断でやめさせなければなりません。
犬が自分の足を噛むのには、必ず理由があります。噛む原因とは一体なんなのでしょうか?そして、その対処法は?
自分の足を噛む理由①ストレス
犬はストレスを感じると、自分の足を噛むことがあります。いわゆる自傷行為です。このように、犬はストレスを感じると目に映るものに対して発散する場合があります。
犬がストレスを感じる場面は、さまざまなものが挙げられます。
例えば、
- 飼い主とのコミュニケーション不足
- 散歩にあまり出かけることができない
- フードの種類が変わって、美味しくない
- 一人ぼっちのお留守番で不安
- 家族がケンカしていて、雰囲気が悪い
- 生活環境が騒がしい
- 引っ越しなどの環境の変化
など、挙げ出したらキリがありません。それほど、犬は繊細な生き物なのです。自分の足を噛むことで、イライラやモヤモヤを発散させようとしています。
また、飼い主さんとあまり触れ合っていない、飼い主さんに話しかけてもらえない、などのコミュニケーション不足を感じると、犬は「どうにかして飼い主さんを振り向かせたい」と考えます。
わざと自分の足を噛むことで飼い主さんの気を引き、「噛んじゃダメだよ」と声をかけてもらったり、心配してもらおうとしているのです。
対処法①欲求不満が原因の場合
飼い主とのコミュニケーション不足や散歩に出かける頻度が少ない、フードが美味しくないなどの、犬の欲求不満が原因の場合、それらを満たしてあげなければなりません。
飼い主と犬のコミュニケーションは、生きていくうえで双方が必要不可欠なものです。散歩に出かけることができない日は家の中でボール遊びをしたり、ヒモの引っ張り合いっこをしたり、オモチャを使って体を動かしてあげましょう。
コミュニケーションを密に取ることで飼い主と犬との時間ができ、ストレスを軽減することができます。「飼い主の気を引こう」なんて気持ちも芽生えることもないでしょう。
またフードの種類を変える場合は、急に全てを入れ替えてはいけません。犬はフードに対して警戒心を持ち、食べるのを拒否するかもしれません。
従来のフードに新規のフードを少しずつ加え、その量を毎日少しずつ増やしていきます。そうすることで犬は気付くことなく、新しいフードへと変えることができます。
対処法②生活環境が原因の場合
一日の大半を家の中で過ごし犬にとって、生活環境はとても大切です。長時間のお留守番をしていたり、車などの交通量が多くて騒音が気になったり、家族が増えることや引っ越しなどの環境の変化も、心身ともにストレスに感じるでしょう。
また家族間の仲は、犬にとても影響します。
ケンカをしたときに漂う異様な雰囲気やイライラを、犬は敏感に感じ取ってしまいます。「〇〇ちゃんは私の味方だよね?」というような一貫性のない愛情表現や、逆に飼い主さんがイライラしていて全く犬に構わない場合もあります。家族間のケンカでは、犬を巻き込んだり、犬を間に挟んで行うのは絶対にやめましょう。
自分の足を噛む理由②足に違和感を感じる
足が痒い、痛いなどの違和感を感じる場合、犬はそれらを緩和しようと足を噛んでしまいます。爪が伸びすぎていることや、ノミやダニなどの細菌性によるもの、シャンプー後のドライヤー不足で乾ききっておらず痒みが発生しているのかもしれません。
また、普段食べているドッグフードに含まれている化学物質がアレルギーとなって、痒みや痛みを伴う場合もあります。
対処法
ノミやダニなどの細菌性が原因の場合、痒みが悪化して血が出るほどまで噛み続けてしまう恐れがあります。炎症が広がってしまう前に、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
また飼い主さんが意外と見落としてしまいがちなのが、シャンプー後のドライヤーです。手足や胴体の毛を完全に乾かし終わったと思っても、指の間などの狭い場所が乾ききっておらず、濡れたままの状態が続くことによって痒みを伴います。念入りにドライヤーをしてあげましょう。
ドッグフードに含まれている化学物質が原因の場合は、無添加のものやオーガニックのものに変えてみるのも良いでしょう。犬の好みや体調に合わせてフードを選んであげてください。
まとめ
犬がしきりに足を噛むような仕草がみられたら、すぐに原因を究明しましょう。ストレスなのか、病気が隠れているのか、もしかしたらただの暇つぶしなのかもしれません。原因がどちらにせよ、なぜ足を噛んでしまうのか?を究明して、解決することが重要となります。