こんな行動をしていたら休憩が必要かも!犬が疲れているときの仕草や行動3つ

こんな行動をしていたら休憩が必要かも!犬が疲れているときの仕草や行動3つ

人生のパートナー、家族の一員として、犬は人間にとって欠かせない存在です。そんな大切な家族が疲れているのを気付いてあげられるのは、飼い主であるあなたしかいません。ここでは、犬が疲れている仕草や行動をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬も疲れる生き物

眠る犬

もともと、オオカミとして獲物を狩り、寒暖差の激しい野生を生き抜いてきた犬。しかし、そんな体力自慢の犬でも疲れるという感情が生まれるもの。とくに、人間と共生している現在は一日の大半を家で過ごしているため、昔と比べて体力は衰えているのかもしれません。

犬は人間と違い、「疲れた」や「休みたい」と言葉で表現することができないため、ボディランゲージという形で私たち飼い主に感情を伝えています。では、犬は疲れているときにどんな仕草や行動を示すのでしょうか?

犬が疲れているときの仕草や行動①あくび

あくびをする子犬

犬が疲れやストレスを感じているときの代表的なボディランゲージとして、あくびが挙げられます。これは自分の疲れや緊張、不安を緩和させる効果があるだけでなく、周りの犬や人に「私は疲れています」という感情を伝える手段として行います。

知らない人に頭を撫でられたり、初対面の犬に急に遊びに誘われたり、テレビや音楽の音がうるさくて休むことができないときなど、犬にとって居心地が悪い環境のときによくみられます。

飼い主さんがコミュニケーションをとろうと頭や体を撫でた時にあくびをした場合も、実は「今はやめてほしいな~」と思っているかもしれません。犬のペースに合わさず飼い主の勝手でコミュニケーションを取るのは、かえって犬にストレスを与えることになります。

犬が疲れているときの仕草や行動②ずっと眠っている

眠る子犬

子犬や老犬が一日に必要な睡眠時間は18時間、成犬は12~15時間といわれるほど、犬はよく眠る動物です。

家の中で疲れているときや休みたいとき、居心地のいい場所を見つけてフセの姿勢をとります。犬にとってフセはとても楽な姿勢で、後ろ足が開いていたり、横に流れていたり、顔が穏やかな表情だった場合は、とくに休みたいという気持ちが強いでしょう。

名前を呼んでも、頭を上げずに目だけをこちらに向ける場合も、疲れていると考えられます。とくに運動したあとや動物病院から帰ってきたあとなど、疲れがたまっているときに体力を回復させようと眠りにつきます。

また、犬にとって居心地が悪い状況(家族間のケンカによる不穏な空気や、激しい雨風など)のときにも、精神的に落ち着かせようと、眠りにとって遮断することもあります。
ただし、気を付けてほしいのは体調が悪い場合も寝る時間が増えることがあります。いつもと違った変化があれば病院に相談してみましょう。

犬が疲れているときの仕草や行動③立ち止まる、座る

散歩中に座る犬

主に散歩のときですが、

  • 散歩の途中で立ち止まる、座る
  • フセの状態で、後ろ足をそろえる
  • 飼い主に抱っこをせがむ
  • 来た道を振り返って、家に帰ろうとする
  • 呼吸がハアハアと荒くなる

などの仕草や行動がみられます。

ハアハアと呼吸が荒くなる仕草は「疲れてるのかな?」と想像することができますが、その他の仕草や行動は実は気付きにくいものです。犬は理由もなく急に立ち止まったり座ったりフセをしないので、「どうしたのかな?」と原因を探ってみましょう。病気や体調が悪い時にも同様の仕草をする場合もありますので、気を付けましょう。

とくに夏の暑い時期は熱中症に十分に気を付けなければなりません。散歩は、比較的暑さが落ち着いている早朝か夕方以降に行い、しっかりと水分補給を行いましょう。歩くスピードを緩めたり、日陰などで休憩を取るようにしてください。

また、ドッグランなどでお友達と遊んでいるときも、飼い主さんは目を離さず常に観察してください。犬はテンションが上がりすぎると自分の限界を超えて遊んでしまうので、疲れている仕草や行動がみられたら切り上げるのも飼い主さんの役目です。

まとめ

家の中で休む犬

犬も人間と同じで、体力的にも精神的にも疲れがあらわれます。例えば、過度な運動や栄養バランスが偏った食事、引っ越しなどの環境の変化、犬同士のケンカ、飼い主同士のケンカ、など。

人間であれば「疲れた」「やだ」「休みたい」など言葉に出して感情を発散することができますが、犬はそれができません。そのため、「この子はどうしたいのか」「どうしてほしいのか」を飼い主さんが気付かなければならないのです。

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