いつでも食べられると思っているから
愛犬が残した食事を片付けずにそのままにしておくと、自分の好きなタイミングで食べてしまうことがあります。そうなると、食事のタイミングはいつも犬の気分次第ということになります。
遊びに夢中だったり、眠かったりと言った「犬の都合」で食事を後回しにしてしまう癖がつくと、飼い主さんが側にいて食事を勧めても、自分の都合でしか食事をしなくなることがあります。つまり、犬の言い分としては「今は食べたくない。後で食べるもん」ということです。
対処法
残した食事はすぐに片付けてしまいます。そうすると、「今、食べないとお腹が空く!」ことを覚えます。子犬が離乳する時のように一日に何度もご飯を貰えるわけではない、と毅然と教え込みましょう。
食べてしまうと飼い主さんがいなくなってしまうと思っているから
食事の後にお留守番…という生活サイクルをしている場合、飼い主さんと離れたくなくてごはんを食べずにいる…といういじらしい理由で、飼い主さんの前でご飯を食べない場合です。つまり、愛犬の感情としては「これを食べたらどっかに行っちゃうんでしょ?だったら、食べないもん」と言うことです。
対処法
この場合は、完全に「分離不安」となっています。飼い主さんと離れることが非常なストレスになっているので、放置していると自分の足をかぶれるまで舐めたり、飼い主さんが帰ってくるまで鳴き続けたり、神経性の下痢や嘔吐などの体調不良になってしまったりと言った症状が出てきます。
もしも、飼い主さんが不在になることを予想して、ご飯を食べないと言う理由が確実なら、分離不安を解消するための対策が必要です。まずは、出かける前30分は愛犬に注意を向けないこと。出かける時はさりげなく、そっと出ていくこと。帰宅した時も、普段とかわりなく過剰に構わないこと、などの方法を試してみましょう。
食欲があきらかに落ちていると感じる時は要注意!
飼い主さんの前でだけご飯を食べない、と言う状況ではなく、おやつも食べない、目や表情に元気がない、排泄物の状態が悪い…と言った時は注意が必要です。
病気の疑いがある
人間も、体調の悪い時は食欲が落ちます。あきらかに排泄物に異常があったり、目の光や表情、口の中の色などを見て、なにかおかしいと感じたら、愛犬の体になにか異変が起きているんかもしれません。出来るだけ早く、獣医さんの診察を受けましょう。
ごはんが美味しくない
食べ慣れたフードから別のフードに切り替える時に美味しくないからと言って一時的に食べなくなることがあります。また、逆に食べ飽きてしまって、突然いつも食べているフードを食べなくなることもあります。
いずれにしても、頑として食べない場合は、栄養不足になってしまうので、食事にトッピングをしたりして、メリハリを持たせてみましょう。
なにかストレスを感じている
なにか環境の変化があったり、雷などの天候のせいで精神的に大きなストレスがかかって、一時的にごはんを食べなくなることがあります。そんな時は、無理強いせずに一旦、食事を下げて空腹になるのを待ちます。
まとめ
病気や体調不良、ストレスでごはんを食べなくなったらとても心配ですが、散歩も元気に出掛け、おやつも食べていて表情が冴え冴えとしていたら、なにも心配はありません。
飼い主さんの前でだけご飯を食べない…と言うのは、言葉を話せない愛犬にとっては精一杯の愛情表現と言えるのかもしれません。けれども飼い主さんには飼い主さんの生活リズムがあるので、甘やかしてばかりもいられません。愛犬の性格を観察しながら、上手に改善していきましょう。