犬の「嫌い」のサインを知っておきましょう
犬は言葉は話せませんが、笑顔を見せたり、相手の口元をなめたり、体をピトッとくっつけたりして、私たちに「大好き」という気持ちを伝えてくれます。反対に、「嫌い」という気持ちもさまざまな仕草や行動で表します。そうした仕草や行動は、「あ、嫌われているかも…」と分かりやすいものから、ちょっと分かりにくいものまであります。
犬の「嫌い」のサインに気づかずにグイグイいってしまうと、ますます嫌われたり、場合によっては噛みつかれてしまうこともあります。ですから、犬の「嫌い」のサインを心得ておくことは、犬好きな人にとって大切なことなのではないでしょうか。
そこで今回は、犬が嫌いな人にする仕草や行動をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
犬が嫌いな人にする仕草や行動
①唸る・吠える
犬が低いトーンで唸り声を上げたり吠え立てたりするときは、「これ以上近づかないで!」「こっちに来ないで!」と訴えています。そのときの犬の険しい表情からも分かると思いますが、怖い相手や嫌いな相手を追い払おうとしているのです。
それでも相手がさらに近づいてきたり、しつこくしたりしてきた場合は、自分の身を守るために噛みつくこともあります。
②体をかく
犬は体に違和感やかゆみがあると後ろ足を使って体をかきますが、緊張した気持ちを落ち着かるために体をかくこともあります。初対面の人や犬に会ったときによく見せる仕草ですが、嫌いな人に会ったときに緊張して、体をカキカキすることも。
③あくびをする
「あのわんちゃん、私と会うとよくあくびをする…」ということはありませんか?それはもしかすると、その犬に嫌われているのかもしれません。
犬は人と同じように眠いときにあくびをしますが、ストレスや緊張を感じたときにもあくびをします。あくびをして、自分の気持ちを落ち着かせようとするのです。
④自分の鼻をなめる
犬が自分の鼻をペロッとなめるのも、自分を落ち着かせるための仕草です。おとなしくなでられたり抱っこされたりしていても、やたらと自分の鼻をなめている場合は、じつは嫌がっているのかもしれません。
本当は嫌いな相手なのに我慢してしまう犬もいるので、気をつけてあげたいですね。
⑤隠れる
嫌いな人の姿を見ると、逃げ出して物陰に隠れてしまうこともあります。信頼する飼い主さんの後ろに隠れて、守ってもらおうとすることも。
「恥ずかしがっているの~?」などと言って、隠れている犬を無理やり引きずり出したりすると、ますます嫌われて警戒されるようになってしまうので注意しましょう。
どんな人が犬に嫌われやすいの?
犬好きなのに、なぜか犬に嫌われてしまう…という人もいますよね。そういう人は、犬がどんな人を嫌うのか理解していないことが多いようです。犬は
- 目をじっと見つめてくる人
- いきなり触ろうとする人
- 予測不能な動きをする人
- マスクやサングラスで表情がよく分からない人
- 犬の苦手なにおいがする人(香水、タバコ、アルコールなど)
- 大きな声を出す人
- しつこい人
などを嫌います。これらに当てはまらないように心掛ければ、犬と仲良くなれるかもしれません。
まとめ
今回は、犬が嫌いな人にする仕草や行動についてご紹介しました。
犬好きだと、ついつい犬と仲良くなりたい気持ちが先走ってしまって、犬が出しているサインを見落としてしまいがちです。
よその犬と触れ合うときは、ご紹介したような「嫌い」のサインを出していないか、その犬の仕草や行動をよく観察するように心掛けましょう。もし「嫌い」のサインを出していたら、どんなに仲良くなりたくても、その場は潔く諦めましょう。
犬の気持ちをくんで行動できる人こそ、本当の犬好きと言えるのではないでしょうか。