かわいいけど…実は注意が必要な犬の仕草6選
1.自分の体を舐める
愛犬が自分の体を舐めている姿を見て、「毛づくろいをしていて可愛い」と思う飼い主はたくさんいることと思います。ですが、そんな可愛い仕草はときに犬からの重要なサインとなっていることがあるみたいですよ。なんでも、犬が自分の体を頻繁に舐めるときはストレスを感じている場合が多いそうです。特に前足をずっと舐めているのでしたら、ストレスが溜まっている可能性が高いといえるでしょう。
ですので、もし愛犬が自分の体をよく舐めている場合は身近に不安を感じることはないか。寂しい思いをさせ過ぎていないか。ストレスの原因となるものを探してみることをおススメします。また、犬は皮膚に何らかの異常があるとその場所を舐め続けることもありますので、皮膚に異常がないか、舐めている場所を確認してあげましょう。
2.片方の前足を上げている
愛犬がいきなり立ち止まって、片方の前足だけを上げることってありませんか?お手をして何かをおねだりしているように見えるので、「自分からお手をして可愛い!オヤツが欲しいの?」と思ってしまう飼い主はいることでしょう。ですが、実際にはおねだりをしているのではなく緊張や恐怖、不安を感じているときの仕草である場合が多いみたいですよ。つまり、「今凄く不安なんだ」と愛犬が飼い主に一生懸命知らせているといえますね。
ちなみに、私の愛犬は雷などの苦手な音を聞いたときに前足を上げることが多いです。散歩中に知らない犬と出会うと、立ち止まって前足を上げるという犬もたくさんいるようで、そういうときは相手の犬がどういう行動をするか分からないので緊張しているといえるでしょう。
3.あくびをよくしている
眠たそうにあくびをする愛犬を見て、可愛いと感じる飼い主はいると思います。「落ち着いてあくびをするほど安心してくれているのかな?」と微笑ましくなりますよね。ですが、そんな愛らしい仕草のあくびも実は、注意すべき仕草の1つとして知られているのです。
人間はリラックスしているときや眠たいと感じたときにあくびをしますが、犬の世界では緊張やストレスを感じるときにあくびをすることが多いみたいですよ。例えば、毎日の生活を退屈に感じているとストレスを溜め込みやすく、結果としてあくびをよくするという犬は少なからずいるそうです。また、愛犬を叱ったときにあくびをするといったことはありませんか?そういったときは、「お願いだからもう叱らないで」と愛犬が飼い主に思いを伝えているみたいですよ。
4.お尻だけを上げながら伏せをしている
お尻だけを上げながら伏せをするというポーズを愛犬がすることはありませんか?『祈りのポーズ』という名前で知られている一見可愛らしい仕草の1つといえますが、愛犬にとって体に異常がある場合が多いので要注意です。
犬が頻繁に祈りのポーズをしているときはほとんどの場合、犬が『お腹が痛い』『胃が気持ち悪い』と感じていることが多く、実際に嘔吐や下痢をすることが多いです。中には、大きな病気のサインとなっていることもあるので、愛犬が半日以上ずっと祈りのポーズをしているのでしたら、病院に連れていくことをおススメします。
5.飼い主の体の上にアゴを乗せる
愛犬が体の上にアゴを乗せる仕草ってとても可愛いですよね。「そんな角度でアゴが痛くないの?」と思うくらい無理やりアゴを乗せてくることもあり、そんな姿を見て悶えてしまう飼い主はたくさんいることでしょう。
犬が相手の体にアゴを乗せるという仕草は愛情表現の1つとして知られていますが、もう1つ別の意味があります。それは『相手よりも上の立場になろうとしている』というものです。つまり、愛犬が何度もあなたの体に自分のアゴや体を乗せることで、少しずつ「私の方が立場が上なんだ」と主張している可能性があります。
ふだんから愛犬との上下関係をしっかり築けているのでしたらそれほど問題はないと思いますが、いつも甘やかしてばかりいると上下関係が崩れてしまうことになるので要注意といえそうですよ。
6.常に飼い主を見ている
家事や用事をしていると、ふと視線を感じたので振り返ってみると愛犬がジッと見ていた。そんな経験はありませんか?常に飼い主の様子が気になっている愛犬の姿を見ると凄く愛しく思えますよね。ですが、そんな愛犬の愛くるしい仕草が注意すべき仕草の1つとなっていたりします。
常に飼い主が何をしているのか気になる。飼い主がどこかに行かないか不安でずっと見ている。そう感じながら愛犬が飼い主のことをジッと見つめてばかりいるときは、飼い主に依存しすぎている可能性があります。依存心が強いと飼い主と少し離れただけで不安を感じてしまい、ストレスを溜めやすくなってしまいます。酷い場合だと『分離不安症』という依存の病気になり、飼い主と離れることでパニックになったり破壊行為をしたりなど、様々な症状を引き起こしてしまうなんてことも。
ですので、愛犬が常に一緒にいようとするときはあなたに依存しすぎないように適度な距離感を保つようにしましょう。例えば一日に一回、数十分だけでも一緒にいない時間をつくると依存を和らげることができますよ。
まとめ
犬の仕草はどれも可愛らしいものばかりなので、一緒に生活しているととても癒されますよね。しかし、中には病気やストレスのサインとなっている場合もあるので、それぞれの仕草の意味を知ることが大切といえます。犬の仕草を理解するとより愛犬の状況を知ることができますし、言葉が分からなくても意思疎通ができるようになるといえるでしょう。