犬が部屋の中で匂いを嗅ぐ理由
1.匂いがしている
犬の嗅覚は人間の1億倍もあります。そのため、人間では感じないような微かな匂いにも敏感に反応をしますし、人間が微かに感じる匂いでもとても強い匂いのように感じる場合もあります。それが刺激臭であったり、犬が嫌いな匂いであったりすれば、大きく反応を示します。
つまり、犬がお部屋の中で匂いを嗅ぐ、または匂いを気にしているときは、犬が気になる匂いがどこからかしている可能性があります。もしかしたら、飼い主がこぼしてしまった匂いのきつい液体や食べ物などの匂いが十分にとれておらず、匂いが気になっているのかもしれません。匂いがしていることを気にしているならば、そこに何かをこぼしたりしていないか心当たりを探るようにしましょう。
2.トイレ
匂いを気にしているときに考えたいのがトイレの可能性です。まだトイレを覚えていない子や、お部屋の中にトイレが置かれていない家庭の場合、トイレをしたいと思っても、トイレをする場所が見当たらず、一生懸命匂いを嗅いで探っているのかもしれませんね。トイレがどこかわらかない状態が続くと、ストレスを溜め込んでしまうだけではなく、粗相をしてしまったり、トイレを我慢しすぎて膀胱炎になったりする可能性もありますので十分に気をつけましょう。
またお腹を壊しているときなどは、下痢をしやすいためふだんよりもトイレの回数が多くなりがちです。ふだんは絶対にしないのに粗相をしてしまった場合や、ソワソワとして散歩に行きたがるような仕草が見られたら、体調に変化がないか確認をしましょう。
3.縄張り意識
匂いを嗅ぐ行為と切っても切り離せないものが縄張りの有無です。犬は縄張りをとても大切にしている動物であり、自分の家の中は自分の縄張りです。自分の縄張りであるお部屋の中の匂いを嗅ぐことで、侵入者はいないのか?何か変わったことはないか?というのを探っているのでしょう。匂いには様々な情報が隠れています。人間では感じられないような微細な匂いにも反応できる犬だからこそ、自分の縄張りであるお部屋の匂いを嗅ぐ行為はとても重要なものだと言えます。
4. 食べ物の匂いがする
食べるのが何よりも大好きなくいしんぼう犬の場合は、食べ物の匂いがすることが気になって気になってる仕方がないのかもしれませんね。特に食べ物に匂いの中でも、自分の好きな食材を使った料理をした後のお部屋の匂いは過剰に反応をしてしまいます。
人間用の料理を作った後の残り香だとわかっていても「もしかしたらおこぼれがもらえるかもしれない」「もしかしたらご飯のカスが落ちているかもしれない」「クンクンと匂いを嗅いでいたら食べ物のをもらえるかもしれない」とドキドキしているのかも。
実際にはもらえないだろうけれど、もしかしたら今日はもらえるかもしれないという期待の眼差しに負けてしまいそうになるでしょうが、犬に人間の食べ物を与えるのはNGなので与えないようにしましょう。
まとめ
犬がお部屋の匂いを嗅ぐのは、人間では感じられないような様々な匂いを常に感じているからです。もしかしたら、犬がお部屋の匂いを嗅いでいるのはお部屋のいたるところにある、飼い主の匂いを嗅いでいるのかもしれません。飼い主が大好きな犬にとって、飼い主の匂いはリラックスアロマのような効能を発揮するのだとか。
お部屋の中でも、特に自分が愛用している椅子や布団や服の匂いをよく嗅がれるという場合は、まさに飼い主の匂いが好きでたまらないからでしょう。そこまで愛されているとわかったら、余計に愛犬のことが愛しくなっちゃいますよね。ぜひ、皆様も愛犬がお部屋の匂いを嗅ぐ行為に隠された意味を考えてみましょう。もしかしたら、意外な本音が判明するかもしれませんよ。