認知症の犬が見せる行動6つ
1.ご飯をしょっちゅう欲しがる
認知症は見た目ではほとんどわからないため、あれ?と思う行動をしたとしても「きっと気のせいだわ」「きっとたまたまそんな行動を取っただけだ」と、見逃してしまいがちです。その中でも特に見逃されがちなのが、ご飯の時間でもないのにやたらと餌を欲しがる場合です。多くの犬はくいしんぼうであるため、餌をもらえるのであれば、どんな時でも喜んで食べてくれることがほとんどです。
しかし、食べた直後であるにも関わらず、まるでもらっていないような顔でおねだりをする場合や、決まった餌の時間を理解しているはずなのに餌を求めてくる犬は、もしかしたら認知症によって餌をもらったことを忘れているのかもしれません。ご飯をやたらと欲しがるようになったから認知症という訳ではありませんが、何かおかしいなと感じたら認知症を疑っても良いかもしれませんね。
2.無駄吠えが多くなる
いつもは静かに過ごしている犬が突然、天井や壁に向かって吠えるようになったという場合、原因は全くわからないが単調な声でずっと吠え続けるという場合、その犬は認知症を患っているのかもしれません。犬の認知症の症状としてよくあげられるのが、無駄吠えが多くなるほか、人に対して威嚇をするようになったり、同居犬に対して攻撃的になることもあるようです。
犬の性格にもよるでしょうが、もし急に犬が凶暴になったり、無駄吠えが多くなったと感じたら認知症の他の症状が出ていないかをチェックしてください。
3.徘徊する
徘徊するようになるのも、犬の認知症の一つです。なぜか同じところで行ったり来たりをしていたり、慣れているはずのお家の中で迷子になってしまったり、散歩へ向かう時もいつもとは違う散歩コースにずんずんと進もうとしたりと、意味もなく徘徊することが増えるようです。
さらに、同じところをグルグルと回り続ける不思議な行動も、犬の認知症によく見られる行動です。このような仕草や行動が見られたら、要注意をするのはもちろん、家の中でウロウロと徘徊をし怪我をしてしまわないように、危険な場所には行かないような工夫を行いましょう。
外につながれている犬の場合は、ぐるぐる回っているうちにリードに絡まってしまい身動きが取れなくなったり、怪我をしてしまうことがありますので注意してください。
4.感情が乏しくなる
認知症を患っている場合、感情が乏しくなり、飼い主の声に反応をしにくくなったり、飼い主が遊ぼうと誘ってあげても無反応でボーッと過ごすようになることもあります。また、大好きだったおもちゃやおやつへの反応が薄くなったり、飼い主が近づいても目も合わせようとせず一点を見続けるという症状が出ることもよくあります。
遊びに誘っても、たくさん話しかけても、ヨシヨシしてあげても、ボーッとしている愛犬に不安を覚えている方、一度愛犬が認知症の症状が出ていないかを思い返してみましょう。
5.できなくなる
認知症になると今まで出来ていたことができなくなります。トイレなどの日常的なことや待てなどの訓練したことや散歩のマナーや他の犬への接し方など、できなくなる事が意外にも多くあるのです。
特にトイレは、今まで決められた場所でしかしなかったのに、急に粗相をするようになるなど、目に見えてわかる仕草です。認知症を早期発見するためにも、今までできていた事ができなくなったときは、しっかりと注意をしてみておくようにしましょう。
6.痩せてくる
認知症を発症した場合に、意外な症状が現れる場合もあります。それが痩せてくる症状です。たくさん食べて、たくさん寝ているのに、なぜかみるみる体重が減っている場合、なんらかの病気を抱えている可能性が極めて高いです。特に下痢をしている場合は要注意。愛犬がドンドンと痩せてきたら認知症も可能性として考えてください。
まとめ
犬の認知症をご紹介しましたが、愛犬の症状は認知症に当てはまっていませんでしたか?もし当てはまっているようでしたら、早めに獣医師に相談をしましょう。早めに対処をすれば症状が軽減される可能性もありますし、対策を取ることもできます。ぜひ、愛犬のためにもできることはしっかりと行ってくださいね。