犬小屋の選び方
大きさ
犬小屋の大きさは犬の体格に合わせ、犬自身が落ち着けるものを選びしょう。犬は狭い空間の方が安心するので、小屋の中で方向転換できるくらいの広さがあれば十分です。
子犬期から使用する場合は、成犬の大きさを想定して選ぶと良いでしょう。成犬になるまでは小屋内の壁面に毛布やクッションを当ててスペースを狭め、子犬の体が密着するように調整すると落ち着いて過ごせます。
素材
犬小屋の素材には、木、プラスチック、スチール、布などさまざまな種類があります。屋内、屋外のどちらで飼うかによって適した素材や材質は変わってきます。
屋内で飼う場合は家のインテリアに合う素材選びができますが、床や壁を傷つけない材質を考えた選び方も大切になります。屋外の場合は耐候性があり、カビや錆びに強いものを選ぶ必要があります。
機能性
屋内用の犬小屋はリビングなどの限られたスペースに設置することになります。移動や掃除のしやすさも選ぶポイントです。家具と一体化した機能的な犬小屋もあるので、上手く活用できると良いですね。
屋外に置く場合は通気性が考慮され、暑さ寒さ対策、高温多湿の環境でも犬が快適に過ごせる機能の備わった犬小屋を選ぶことが重要です。地面の熱や湿気は犬小屋の劣化を早めるので、床が地面に接していないタイプが良いでしょう。強風に飛ばされない適度な重量感があるか、地面にしっかり固定できるかなども屋外用の犬小屋選びのポイントです。
室内用のおしゃれ犬小屋
小型犬用
1 天然素材の布テントハウス ティピーテント
ティピーとは円錐型のテントでインディアンテントとも呼ばれています。犬用ティピーテントは小型犬の室内犬小屋として人気があり、デザイン性が高く存在感も抜群です。棒を布に差し込み、形を整えながら紐を上部で結ぶだけ楽に組み立てられます。
棒を外せば布1枚になって畳めるので携帯することもできます。丸洗い、手洗いも可能なので、オシャレでお手軽な犬小屋を探している飼い主さんにおすすめです。
2 木製ハンドメイドおやすみハウス
角に丸みがついた正方形の犬小屋です。出入口の横には犬の足跡をかたどった小窓、側面には骨の形の窓があり、可愛らしく通気性も考慮されています。小屋の後面にはコード穴が開けられています。小屋内に保温マットを入れられるので、体温調節がまだできない子犬や寒がりな小型犬に重宝しそうな犬小屋です。底面についたゴム脚は床を傷つけることもなく、滑り止め効果もあります。
一級建築士の家具職人が犬の健康と安全を第一に考え、金属類を使わず手作りしています。柔らかく肌触りの良い北海道産のパイン材を用い、表面の塗料も天然素材を使用する徹底ぶりで人気の商品です。
3 防音犬小屋 ワンだぁールーム
防音機能の付いた犬小屋は、吠え声が大きい小型犬を飼われている家庭におすすめです。本体が二重構造になっていて、95dbの鳴き声を、図書館や、しとしと降る雨と同レベルとされる40dbまで軽減することができます。マンション住まいの家庭や、痴呆症のため、夜中に鳴き続けてしまう老犬がいる家庭から支持されている商品です。
電気式の換気システムが付いているので、扉を閉めても小屋の中が暑くなったり苦しくなったりしません。キャスター付きで移動も簡単です。
中型犬用
1. ecoFLEX シリーズ室内ドッグハウス
アンティークなデザインは一見犬小屋には見えません。ソファの横に置くと天板部がちょうどサイドテーブルの高さになるので家具としても役立ちます。愛犬はソファで寛ぐ飼い主さんを感じていられるので、安心して過ごせそうです。小屋の正面部には扉がついているので、来客時はケージのように愛犬をしばらく入れておくこともできて便利です。カラーはホワイトとブラックの2色から選ぶことができます。
素材はアメリカのメーカーオリジナル開発品で、腐敗しにくく虫がよりつかないという特徴があります。頑丈で形が歪まずヒビが入りにくいので、長く使える犬小屋です。
2.キャスター付き ドッグハウス
小屋の底に取り外し可能なキャスターがついて、掃除や配置換えの移動が簡単にできる犬小屋です。プラスチック素材は軽量で腐食や錆びの心配もありません。丸洗いも可能なので清潔に保つことができる点もおすすめです。側面の4か所と天井の2か所に換気口が設置されているので、空気が小屋内にこもることもありません。
格子状の扉には差し込み式のシンプルな施錠がついていて、ケージとして利用することもできます。
組み立ては20分ほどで完成し、初めての方でも簡単にできます。色はグレーの外壁に青とピンク色の屋根からお好みを選べます。屋内、屋外どちらにも対応している犬小屋です。
大型犬用
1. zoovilla バルコニーテラス付きの犬小屋
小屋横には犬が登れる階段が付いており、小屋上がルーフバルコニーになっているめずらしい犬小屋です。 バルコニーにクッションを敷いてあげると犬のプライベート空間が2倍になります。愛犬の気分で小屋の中で寝ることも、バルコニーでひなたぼっこすることもできる、ちょっと贅沢な商品です。
杉の木から作られた自然な色合いは、ナチュラルなインテリアにもマッチします。耐久性があり、床が高い作りなので湿気からも守られ、室外でも使うことができます。
2.ドーム型室内ハウス 折り畳み可能
ドーム型が特徴の犬小屋は、上部を押すとクッションベッドに変形できる2WAYタイプになっています。暖かい素材なので寒さが苦手な愛犬におすすめです。
化学臭もなく、汚れてもすぐに水洗いできる手軽さも魅力です。軽量なので愛犬のお気に入りの場所に簡単に移動してあげられます。シンプルなデザインはどんなお部屋のインテリアにも馴染みそうです。
屋外用おしゃれ犬小屋
小型犬用
1. ボブハウス
小型~中型犬向けの犬小屋です。プラスチック製の犬小屋は水洗いしてもサビず、腐らないメリットがあります。2重パネルになっている床の間には、砂を入れて犬小屋を安定させることができるため、強風に飛ばされる心配がなくなります。
小屋の出入り口には別売りの扉を装着することもできます。小屋は白壁に赤い屋根か、ベージュの壁にこげ茶の屋根の2種類から選べます。
2.ログ犬舎
天然杉の木目を活かした温かみある犬小屋は、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができます。ログハウス風のデザインは存在感抜群で庭をオシャレに見せてくれそうです。
犬小屋は雨が入らない足高となっており、不安定な地面でもアジャスターを微調整することで小屋を水平に設置できます。棟になっている屋根は雨が溜まらずに流れ落ちるため長持ちします。犬小屋の中はスノコになっていて通気性も良好です。
3.6面サークルハウス 屋根・パネル付
国内製の屋根付きサークルハウスです。柵部分は耐久性、耐候性に優れたスチール製になっています。サークルの半分以上に屋根が付いているので雨よけになります。屋根板はサビ、傷に強いカラー鋼板が使われています。
初心者2~3人で組み立てた場合、完成目安時間は1時間強です。パネル1枚につき12個のU字金具で固定するので、丈夫な犬小屋が完成します。165㎝の高さがあるので犬が飛び出す心配はありません。
中型犬用
1.スチール製 ドッグハウス
シンプルなデザインの犬小屋です。鍵付きの扉で、頑丈なスチールの柵と錆びに強いガルバリウムの屋根でできています。入り口の扉は大きいため、犬小屋掃除などの際にも飼い主さんが楽に入ることができます。
2.ロッジ風犬小屋・犬舎
山頂にあるロッジの雰囲気を犬小屋に盛り込み、可愛くデザインされています。素材は天然杉なので耐水性や耐久性もあり、愛犬に長く快適に使ってもらうことがます。床材は通気性の良いスノコで、側面にはルーバー式の通気口があるので風通しも抜群です。地面との接地を避けるため床高に設計されていますが、犬に優しいステップがついているので出入りも簡単です。
出入口の扉を犬小屋の端に寄せ、犬の体がすっぽり囲まれるゾーンと外の様子が見えるゾーンに分けられているので、好きな方でくつろげそうです。
3.ドーム型・かまくら型 犬小屋
独特なドーム型の形状は、穴倉で暮らしていた犬の本能に基づき、狭い場所で体を包まれているような安心感を愛犬に与えます。風が吹き込んでこないように入り口は狭く設計されていますが、奥は寛ぐ充分な広さがあるのでクッションやブランケットも入れられます。天面に付いた開閉式の通気口が空気の通り道となって、1年中快適に過ごせます。
重さは5キロ程度あり、丈夫なプラスチック製なのでお手入も簡単です。バルコニーや庭など気軽に設置場所を移動したり、携帯したりできる便利な犬小屋です。
大型犬用
1. コテージ犬舎 大型犬向け
落ち着いた色調とモダンなたたずまいが人気のコテージ風犬小屋です。両側面にある飾り窓は通気性とデザイン性を兼ね備えており、窓の扉を開閉することで快適な室温調整ができます。扉を開けても勝手に閉じてしまわないよう、自動的に固定されるようになっている点が便利です。
屋根は住宅でも用いられている砂付きのルーフィング(アスファルト)の素材を使うことで、耐久性や防寒効果があり、日差しや雨などから犬を守ります。床は地面に直接触れない脚高設計で、下部のキャップが脚の腐食やひび割れも防止しています。
組み立て式ですが、完成品は重量があるので設置場所をしっかり決めてから取り掛かると良いでしょう。
2.ボブハウス ドア付
軽くて丈夫な大型犬の犬小屋を探している方におすすめです。プラスチック製の犬小屋なので設置場所を簡単に移動させることができます。水洗いしてもサビず腐らないためお手入れが楽なところも魅力でしょう。
犬小屋を安定させるため、床は2重パネルになっています。パネルの間に砂を入れることで重しになります。シンプルなデザインで、本体のカラーはベージュとホワイトから選択ができます。
3.片屋根木製犬小屋
組み立て式で木製の犬小屋です。雨に強いアスファルト材の屋根は開閉式になっています。小屋に毛布を敷くときや、掃除をするときに全面が開く屋根は大変便利です。
床には脚がついているので、地面との接地面が少なく湿気や虫から愛犬を守ることができます。脚の下部についたキャップは犬小屋の脚の劣化を防ぎます。小屋内の底板は通気性の良いスノコ状で、取り外して洗うことも可能です。
犬小屋は屋内と屋外どっち?
犬小屋を屋内と屋外どちらに置く場合も、それぞれメリットやデメリットがあります。
犬小屋を屋内に置いて室内飼いをすることで、外敵や気候の変化による犬のストレスを減らすことができます。リビングや寝室などの室内で家族と一緒に過ごせると、犬は安心し、飼い主さんは愛犬の体調変化にも気づきやすくなります。そのため、室内飼いの犬は屋外で飼う犬より寿命が伸びることがあると言われています。
一方で飼い主さんは犬の抜け毛の始末に悩まされたり、散歩中に付いてしまったホコリやダニ、ノミの被害に自分自身もあってしまうことがあります。
番犬として飼いたい場合は屋外に犬小屋を置く方が良いですが、吠え声や糞尿の臭いなどのご近所トラブルには注意しなければなりません。犬によっては、自分だけが家族と離れることにストレスを感じることもあるので、家族の気配を感じ取れる場所に犬小屋を設置すると良いでしょう。
それぞれの家庭で思い描く犬との生活や家の環境などを総合的に判断して、屋内と屋外のどちらに置くか決められると良いでしょう。
おしゃれな犬小屋の手作り方法
気に入った犬小屋が市販されていない場合、思い切って自分好みにDIYするのも良いでしょう。ホームセンターや通販などでは、簡単に犬小屋を手作りできるキットが販売されているようです。基本のセットを購入しアレンジして、オリジナルの犬小屋に作り上げるのもおすすめです。
ここでは、木製の犬小屋を手作りする際のポイントや流れをご紹介します。
作りたい犬小屋をイメージする
犬の体に合わせた犬小屋の大きさを想定し、設置する場所を決めましょう。犬小屋が安定し、犬からも家族の気配が感じられ、飼い主の目が届く場所をおすすめします。デザインを決めるときはインテリアに馴染む物、シンプルな物など、自分好みで考えられます。
作りたい犬小屋がイメージできたら、設計図を書き起こしましょう。フリーハンドでも構いませんが、なるべく細かく寸法を書き込むことで、必要な材料の量や長さが具体的に見えてきます。
材料・道具を揃える
作りたい犬小屋のイメージに合わせて材料や道具を用意してきます。DIYをする際は電動ドライバーがあると便利です。木材をカットする場合はのこぎりも必要ですが、設計段階で寸法がはっきりしていれば、ビバホームのようなホームセンターで希望通りのサイズにカットしてもらえるので、時間の短縮にもつながります。
計画的に作り進める
犬小屋を手作りするときは、計画的に進めていきましょう。作業スペースのほか、材料置き場に意外と場所を取られますので、保管スペースの確保も大切です。道具や材料などを整理して置いておくと、作業効率も上がります。
材料は少し多めに用意しておくこともポイントです。不足してしまったときや失敗したときも追加分を買いに行く手間が省け、作業の手が止まらなくて済みます。
本格的な木材で作り始める前に、段ボールで試作する方法もあります。サイズの調整や材料の確認ができて良いですね。作業中は木くずなどが飛び散るので、周囲の環境にも配慮をしましょう。
強度や安全面の最終チェック
犬小屋が完成したら、犬を入れる前に、最終チェックをしましょう。
木材の断面部にバリが残っていないか、釘が飛び出ている部分はないか、隙間や歪みがないかなど丁寧にチェックしてください。せっかく手作りした犬小屋で愛犬が怪我しないよう、細部まで見てみましょう。
仕上げに塗装をすると犬小屋の強度が増します。屋外用の場合は特に直射日光や雨、風、寒暖差などで小屋は傷んできます。二度塗りにより防御力は更に高まるのでおすすめします。
まとめ
犬小屋を用意するとき、愛犬との生活をどのようにイメージしているかによって、選び方も様々かもしれません。設置する場所やサイズ、素材などをポイントにして探してみましょう。好みの犬小屋が見つからないときは、DIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。世界で1つだけの家を愛犬が気に入ってくれたら最高ですよね。犬と家族が快適に過ごせる犬小屋をぜひ用意してあげてください。