犬はソファが好き?
犬がソファーに乗りたがることは多いと思います。
でも犬は実は高い場所は苦手で不安を感じることが多いです。
例えば動物病院の診察台やドッグサロンのトリミング台などは、犬を置くと不安そうに見つめてきたり尻尾をしょんぼりさせたりしますよね。
高いところは苦手でもソファーは平気で乗って、家の中を見渡したりするのはなぜなのでしょうか?
ソファーは少し高いだけで、犬が上り下りできる高さであることが一般的です。
犬は自分で上り下りできるため安心しているのです。病院の診察台やドッグサロンのトリミング台は自分では上り下りできない高さなので、とても高くて怖いと感じるようです。
ソファーの高さは怖くないとわかりましたが、犬が積極的にソファーに乗りたがるのはなぜなのでしょうか?
犬がソファーに乗りたがる理由をご紹介します。
ソファーに乗りたがる4つの理由
居心地が良い
ソファは床よりも柔らかく身体を休めるには優れています。
犬は自分の居心地が良い場所を見つけるのが得意なので、ソファーに乗りたがるということはそのソファーでゴロゴロしたり座ったりするのが心地よいということでしょう。
関節を休めるために柔らかい場所で休憩するのは大切なことです。
床に敷いたタオルや毛布もいいのですが、やっぱり程よく柔らかいソファーで休みたい犬が多いようです。
また飼い主さんの匂いがする場合もあり、それが好きという場合もあります。
部屋全体を見渡したい
飼い主さんが食事をしていたり、ソファーに乗ると窓の外が見えたりするとソファーに乗ることがあります。
ある程度高さのあるソファーに乗ることで普段床に近い場所でしか見えなかった場所から、さらに広い場所が見渡せるようになるので犬にとってワクワクするのです。
本能的に高い場所から見渡して危険がないか確かめる、ということもあるのですが家で飼われている犬は好奇心からソファーに乗り回りを見渡すことが多いようです。
遊びのひとつ
ジャンプしたり走ったりすることが好きな犬はソファーを遊び道具のひとつだと思っているかもしれません。
ソファーの上り下りが楽しくて何回も繰り返す犬もいます。
しかし小型犬や胴長短足の犬などは骨に負担がかかりやすいため、ジャンプをしていると怪我や病気の原因になります。
日頃休憩するために乗るぐらいであればスロープや階段を作ってあげると良いでしょう。
もし頻繁に上り下りしているようであれば、そういったことをしないようにしつけをしたほうがいいかもしれません。
飼い主さんのそばに居たい
飼い主さんがソファーでよくくつろいでいるときに愛犬もソファーに乗ってくる場合は、飼い主さんのそばでゆっくりしたいということです。
飼い主さんのそばにいることで安心してリラックスできるので、ソファに乗りたがることが多いようです。
優しく撫でてあげたり、マッサージをしてあげたりするとさらにリラックスできるでしょう。
飼い主さんがソファーから離れると寂しそうな顔をしたり、犬も一緒についていったりするのが特徴です。
ソファーに乗る場合の注意点
腰や関節に注意
小型犬や胴長短足の犬の場合、高い場所の上り下りで腰や関節を痛めてしまう可能性が高く注意が必要です。
関節が外れてしまったり、炎症を起こしてしまったりすると手術が必要となる場合もあります。
特にダックスフンドやコーギーなどの胴長短足の犬の場合は椎間板ヘルニアになりやすいためソファーへの上り下りはあまりオススメできません。
ソファーを置かないか、低めのソファーを選んだり、スロープや段差が低い階段などで対策をしましょう。
傷や汚れがつく
家の中で飼っている犬でも足の裏や身体は汚れています。またにおいもついてしまいます。
そしてソファーを噛んだり、掘ったりする犬もいます。
そうするとソファーはボロボロになってしまうので、もしソファーを汚したりしたくないのであれば初めからソファーに乗らないようにしつける必要があります。
ソファーに乗る習慣がある場合は、カバーやシーツなどをつけたり敷いたりして汚れてもすぐに取り替えられるようにすると良いでしょう。
犬専用になってしまう
大型犬の場合ソファーを占領してしまうことがあります。
自分の場所だと勘違いしてしまうと、人が座ってもどこうとしなくなります。
そうならないために飼い主さんの指示でソファーから降りたり、どいたりするようにしつけておきましょう。
犬だけの場所ではなく、みんなが座るということを覚えてもらってください。
まとめ
犬はソファーが大好きです。
心地よいやわらかさや飼い主さんのそばにいられること、少し高い場所から回りを見渡せることなど犬が好きなことがつまっているからです。
しかしソファーに犬を乗せるならいくつかの注意点は知っておかなければなりません。
上り下りで腰や関節に負担がかかることがあったり、ソファーが汚れたり、犬が独占してしまうなどの注意点があります。
それでもひとつひとつを工夫して解決して、犬にソファーと良い付き合いをしてほしいですね。