犬の賢い行動①一度きりの出来事を覚えている
「犬は記憶力があまりよくない」と言われることがありますが、数々の逸話や愛犬に関する体験から「そんなことない!!」と強く思っている犬好きの人は多いはずです。
犬の記憶力があまりよくないと言われる理由は、“短期記憶”と呼ばれる数秒~数分保持される記憶力がよくないため。
しかし“長期記憶”や“生涯記憶”と呼ばれるものに関しては、とても優れた能力を発揮するとも考えられているのです。
犬の記憶力が特に発揮されるのが匂いや音、痛みなど何らかの感覚と結びついた出来事に関してではないかと思います。
たった一度きりの出来事だとしても、強烈な感覚と結びついていれば“長期記憶”となってずっと忘れないということもあります。
例えば、散歩の途中で初めて会った人から大好きなおやつをもらった場合には、その人のことを一度で覚えたり、オヤツをもらった場所に喜んでいこうとしたりします。
反対に痛みや苦痛を伴う体験をした動物病院などに対しては、動物病院に入ることはおろか、その病院に向かう道すら通りたがらないということもあります。
そうした行動は、犬の優れた記憶力から起こるもので、犬の賢さの現れでもあるのではないでしょうか。
犬の賢い行動②ケージの鍵を開けて脱走
犬を室内のケージやサークルに入れていたはずなのに、気がついたら出てしまっていた、ケージに入れて外出したのに、帰宅したら出ていたなどという話はよく聞きます。
この「脱走」という行動も、犬の賢さが現れるもののひとつだと思います。
犬がケージやサークルから出たいと思ったときに「どうすれば外に出られるか」ということを考えます。そして、脱走に成功している犬の多くがケージやサークルの鍵を開けているのです。
特にフックやピンで引っかけて止めるタイプの鍵は、犬でもあっという間に開けてしまいがちです。
どのように鍵を開けるかということについて、犬は日頃飼い主さんがどうやって鍵を開けているかということを思い出しているのではないかと思います。
もちろん偶然開いてしまう場合もあると思いますが、少なくともその鍵をいじればドアが開くということは覚えているということです。犬は観察力に非常に優れた動物です。
そして、観察したことを体現する賢さも持ち合わせているのです。
犬の賢い行動③人間の言葉を理解する
犬は感覚に結び付いた記憶力や観察力に優れており、様々な賢い行動を見せますが、犬の持つ好奇心というのも賢い行動につながるものだと思います。
犬の好奇心や興味が理解力を高める現象のひとつとして考えられるのが、犬が人間の言葉を聞き取って、その意味を理解するようになるということです。
犬と人間は種族が異なるため、言語で理解し合うことが難しいはずですが、犬は私たち飼い主が発する言葉の意味をとてもよく理解すると思いませんか?
「おすわり」「待て」などの指示だけでなく、「おやつ」「散歩」など、人間同士の会話の中から知っている言葉を聞き取って反応する行動は、どの家庭でも見られることだと思います。
人は犬語(ボディランゲージ・カーミングシグナルなど)をなかなか覚えられず、犬の言いたいことをしっかりと理解してあげることができないことが多いのに対して、犬は私たち飼い主の言葉にとても関心を持って、自分に関係のあることを聞き取ろうとしています。
それは日常生活の中で当たり前のように見られる行動ですが、実はとてもすばらしく賢い行動なのではないかと思います。
犬がする賢い行動まとめ
みなさんは、自分の愛犬の賢さに気付いてあげられているでしょうか?
人命を救ったり、何か月もかけて遠い地から自宅に帰り着いたりするような、世界のニュースになるような行動ではなくても、多くの犬はすばらしい能力を持ち合わせており、日々生活の中でそれを発揮しています。
人間社会の中で上手に適応し、別の動物である人間とともに楽しく快適に毎日を過ごしていること自体も、犬の持つ好奇心や柔軟性がなせる業だと感じます。
これを機に、愛犬の賢い行動をぜひ見直してみてもらえればうれしいです。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
おもちゃを、30位上覚えています。
持って来てと言うと、持って来ますし、おもちゃの名前言って、待て待て遊び大好き?です。
初めてのワンコですが、本当に愛しいです。
23日で1歳になります。
ずっとずっと、一緒にいたいですね。^ ^
MOMOといられて、超幸せです。(^^)