同じ仕草や行動でも意味が違う犬と猫
犬と猫は全く違うようで似ているなと感じる部分もありますよね。犬と猫が同じ仕草や行動をすることもあります。しかし、その仕草や行動には犬と猫それぞれに意味があるんです。同じ意味だと勘違いして接しているかもしれません。うちには犬と猫がいますが、私は猫と暮らすのは初めてです。そのため、犬と同じように猫と接していると、引っ掻かれたり噛みつかれたり、怒られてしまうこともあります。犬と猫の仕草や行動には、それぞれどんな意味があるのかご紹介したいと思います。
1.しっぽを大きく振るのは「嬉しい気持ち」を表現しているから!?
食事のとき、お散歩へ行くとき、飼い主さんが帰宅したときなどの嬉しい気持ちを表現するとき、犬はしっぽを大きく振っていますよね。猫も同じように、しっぽを大きく振ってこちらをジッと見つめていることがあります。ご機嫌な様子なのかなと思いきや、実はイライラした気持ちを表現しているのです。ですので、猫がしっぽを大きく振っているときはイライラしているため、触れようとすると攻撃されてしまうかもしれません。
- 犬がしっぽを大きく振るのは「嬉しい気持ち」を表現しているから
- 猫がしっぽを大きく振るのは「イライラした気持ち」を表現しているから
同じ仕草や行動なのに、気持ちにはこんなにも違いがあるんですね。
2.おもちゃを持って来てくれるのは「遊んで!」と誘っているから!?
犬は、飼い主さんに対して「遊んで!」とアピールしたいとき、おもちゃをくわえて持って来てくれますよね。ボールを持って来て「投げて!」とアピールしたり、ロープのおもちゃを持って来て「引っ張り合いしよう!」とアピールしたり。
猫も同じように、おもちゃをくわえて持って来てくれることがあります。うちの愛猫がボールをくわえて持って来てくれたとき、遊んで欲しいのだと思い、ボールを投げてあげたのですが追いかけることもなく、ボールのことも私のことも無視して去って行きました。実は、猫がおもちゃを持って来てくれるのは「子猫に食べ物を与えているつもり」なんです。おもちゃを獲物に見立てて、飼い主さんを子猫に見立てて、狩りをして帰ってきたということなのです。
- 犬がおもちゃを持って来るのは遊んで欲しいから
- 猫がおもちゃを持って来るのは子猫に食べ物を与えているつもり
同じ仕草や行動にもこのような違いがありますが、猫も犬と同じように、遊んで欲しいとアピールするためにおもちゃを持って来ることもあります。その違いを見極めて上手く遊んであげると喜んでくれます。
3.ゴロンとお腹を見せるのは「撫でて~」とアピールしているから!?
犬は、ゴロンと寝転がってお腹を見せることで「おなか撫でて~」と甘えてアピールしているんですよね。猫も同じように、そばに来てゴロンと寝転がり、お腹を見せてくることがあります。しかし、うちの愛猫はお腹を撫でると思いっきり噛みついてきます。実は、猫の場合はお腹を撫でて欲しいわけではなく、ただ構って欲しいだけなんです。うっかりお腹を撫でてしまったり、構いすぎてしまうと私のように噛みつかれてしまうかもしれません。
猫がゴロンとお腹を見せたときは、「いいこね~」と言いながらかるく頭を撫でたり、「おりこうさ~ん」と声をかけたり、構って欲しいアピールをしてきても構いすぎてしまわないことがポイントです。
- 犬がゴロンとお腹を見せるのはお腹を撫でて欲しいから
- 猫がゴロンとお腹を見せるのは構って欲しいから
同じ仕草と行動、そして同じように構って欲しいアピールです。そして、犬の場合は思いっきり構ってあげると喜ぶ、猫の場合は構いすぎると怒る、という大きな違いがあるんです。
まとめ
犬と暮らして20数年、猫と暮らして1年。猫に関してはまだまだ新米飼い主なのですが、犬と同じように接しても言うことは聞いてくれないですし、ストレスを与えてしまう原因にもなるかもしれません。私たちにとって身近な犬と猫ですが、似ているようで全く違うなと感じることも多く、同じ仕草や行動でも、意味や伝えたいことは全く違うようです。