まずは信頼関係を構築する
子犬を迎えてまず行うことは、子犬との間に信頼関係を構築していくことです。
慣れない環境やよく知らない人に囲まれて、子犬は不安な気持ちでいっぱいです。しつけは早いうちから開始するべきという考えがあり、もちろんそれは間違ってはいませんが、それよりもまず、信頼関係を築くことの方が重要です。
どんなに賢い犬でも、信頼していない人の言うことはききませんので、まずは優しく話しかけて、ここは安心できる場所であることを教えてあげてください。
どこでも触れるようにしておく
子犬のうちからスキンシップを兼ねて身体をくまなく触り、身体のどこでも嫌がらずに触らせるようにしておきましょう。
足の先や顔周りを触られるのが苦手な犬がよくいるのですが、子犬の頃から触れることを習慣にしておくと、成犬になっても嫌がることがありません。
そうしておくことで、動物病院での処置や爪を切るときなどでも、暴れたりすることなく対応できる犬になっていきます。
しつけをすることの重要性
犬にしつけをするに辺り、飼い主に絶対服従をさせるという意味で捉える方が多いようです。人と犬が一緒に生活していくからには、飼い主の言い付けをある程度守らせるのは必要となってきますが、しつけにはそれよりも大切な意味が込められています。
犬自身の命を守る
外の世界には危険が多く潜んでいます。自転車や車などはその一部で、犬が何のルールにも縛られずに、自由気ままに外を歩いてしまっては、事故にあう恐れも出てきます。
飼い主さんの呼びかけを聞かずに先に走っていってしまったら、そのまま迷子になって二度と家に帰ることができなくなってしまうかもしれません。
しつけとは、指示に従わせる意味はもちろんあるのですが、犬の命を守っていくために必要不可欠であることを理解しておいてください。
散歩デビュー前には室内で練習を!
待ちに待った散歩デビューが、思うように行かなかったという話をよく耳にします。それまで室内で過ごしていた子犬を、いきなり外に連れ出しても、上手に歩ける訳がありません。
飼い主さんにとっては普通の外の世界ですが、子犬からしてみれば初めて見る場所、初めて嗅ぐ匂いなど、初めてづくしに足がすくんでしまう状況です。さらに、付け慣れていない首輪やリードも、重く感じているかもしれません。
散歩デビューに向けて
- 室内でも首輪付けて慣らしておく
- リードを実際に犬に触れさせて、首輪と同じように慣らしておく
- 首輪とリードを装着した状態で、室内で歩く練習をしておく
- 飼い主さんやリードを気にして前に進まないようであれば、お気に入りのおもちゃなどで前方方向に誘導する
- 抱っこの状態で外に出て、散歩コースなどを抱っこのままで歩いて外の様子に慣らしておく
散歩デビュー前にこれだけの準備段階を踏んでおいても、最初は足がすくんで上手に歩けないこともあります。
数回試すことで段々と歩くようになっていきますので、無理に引っ張って歩かせようとすることはせず、ゆっくりと慣らしてあげるようにしてください。
トイレトレーニングは子犬のうちに
トイレトレーニングを難関だと感じている方は多いのではないでしょうか。実は子犬のうちほど、トイレトレーニングに適している時期はありません。
子犬は排泄の回数自体が多く、そのタイミングも成犬と比較すると大変分かりやすいです。睡眠の後や食事の前後など、生活の節目で子犬は排泄をします。そのタイミングを狙ってトレーニングをしていきます。
失敗しても怒らない
トイレトレーニング中に最もしてはいけないことは、失敗をしたときに叱ってしまうことです。
トレーニングは数日間で簡単に済むものではなく、その間に何度も失敗をしてしまうこともあります。掃除の手間が続くと、つい叱りたくなってしまうかもしれませんが、子犬は叱られてしまうと排泄をしたこと自体がダメなのかと勘違いをしてしまいます。
その結果、また叱られないように隠れて排泄をするようになってしまう場合もありますので、絶対に怒ってはいけません。
まとめ
子犬を家に迎えたら、まずはどのように対応するべきかについて紹介してきました。お互いに気持ち良く生活をしていく上では、しつけは当然大切で必要なことではありますが、まず子犬には安心して過ごせると思えるような環境を与えてあげてください。