①人の子どもと同じように犬にも愛情が必要
犬は人間の感情を察知する能力が高く、飼い主の行動をよく観察しています。
お手をすればおやつがもらえる、お散歩という言葉を発すると散歩に連れて行ってくれる、そんなことを覚えながら、飼い主に対しての信頼を強めていきますし、飼い主が愛情を注げばその分犬も答えてくれます。
逆に犬に対して過剰に怒鳴る、忙しいからといって全く相手をせず、ひとりでお留守番をさせることが多いなどという場合、犬も心に傷を抱えてしまいます。
構ってくれない飼い主の気を引こうと、いたずらをしたり吠えたりするのをやめなかったりするので、余計に飼い主の手をわずらわせることになります。
正しいしつけをするためにも、犬との信頼関係の構築は必要です。我が子のように愛情をもって接することが、犬を飼う上で何よりも求められます。
②しつけはわんちゃんを守るためのもの
しつけをするのはかわいそう?
しつけをすると、犬にストレスを与えるのではないかと思う人もいるのでは?でも、しつけはわんちゃんのためにも必要なことなのです。
家の中には犬にとって危険なものがたくさんあります。お留守番中に、電源コードをかじってしまったり、ガスコンロをいじってしまったりという例がいくつもあります。
近づいてはいけない場所には、柵をつけて入らないように教え、ゲージの中でおとなしくお留守番ができるようにしつけましょう。わんちゃんの身に危険が起きてからでは遅いのです。
③人間の食べ物を容易にあたえない
犬にとっては強い毒性を持つ食べ物も
食事をしているとき、匂いにつられてわんちゃんがおねだりすることもあると思います。しかし、人間の食べ物は犬にとっては塩分過多であったり、中には病気を引き起こす原因になってしまったりする食べ物もあるので、注意が必要です。
絶対にあたえてはいけないものは、
- 玉ねぎ
- ぶどう、レーズン
- アボガド
- ナッツ類
- チョコレート
- キシリトール
などです。万が一これらをわんちゃんが食べてしまったらすぐに動物病院につれていきましょう。
④わんちゃんの健康管理は飼い主の責任
意外と気づかないわんちゃんの皮膚病
犬は全身毛でおおわれているため、基本的に肌が見えません。そのため、皮膚に異常があっても飼い主がすぐに気付けないことが多いです。
まずはノミやダニによる皮膚病を防ぐため、できれば毎日、最低でも週2~3回のブラッシングと、月1回のシャンプーをしてあげましょう。ただし、ブラッシングもシャンプーも正しいやり方をしないと、逆に犬の皮膚を傷つけてしまうことになりかねません。不安だという人は、定期的にプロのトリマーさんにトリミングしてもらいましょう。
犬は体調に変化があっても、自ら伝えることができません。飼い主の日頃のケアによって、わんちゃんの健康を左右させるということを念頭に置きましょう。
⑤辛い現実があることも忘れないで
老犬になったときの介護やお別れの覚悟が必要
犬の寿命は私たちに比べ遥かに短く、平均10~13歳くらいだと言われているので、悲しいことですが、そのときは想像しているよりもあっという間に来てしまいます。
また、犬も人間と同じように老衰すると人の手で介護をする必要が出てきます。家族の介護に加え、犬の介護もしなければならない、という状況もありえるでしょう。ペットの治療費も決して安いとは言えません。
それでも、最後まで家族として見届けてあげる覚悟はできますか?犬を飼うとき、その場の感情だけではなく、犬との将来のこともしっかり考えてください。そして、わんちゃんと家族になったのなら、どうか最後まで愛情をもって添い遂げてあげてくださいね。
まとめ
この5箇条は、犬を飼うにあたって当たり前のことでしかありません。それでも、世の中には人間の身勝手な理由によって不幸な目にあってしまう犬がいまだに存在するということも事実です。全国のわんちゃんたちが、良識ある素敵な飼い主さんたちに出会えることを願っています。