犬が飼い主さんについてくる心理1.本能
犬は、ボスを決めてその後ろをついていくという習性があります。
もし飼い主さんのことをボスだと認めていれば、飼い主さんの後ろをついて歩くこともあります。
また、ついて歩く以外にも隣に座ったり、頭をくっつけたりしてスキンシップをとろうとします。
犬が後ろをついて歩くのは、犬と飼い主さんがとても良い関係が築けているという証拠になります。
ただ、犬を可愛がるあまり家族よりも犬を優先してしまうと、犬は家族を自分よりも下の順位だと思いこんでしまいます。
そうすると家族に対して吠えたり威嚇したり、いうことをきかなくなるといった問題行動を起こす可能性も出てくるので、他の家族との接し方にも注意しましょう。
過剰に犬を可愛がらなければ大丈夫です。
犬が飼い主さんについてくる心理2.ご飯が食べたい
おやつを頻繁にあげたり、ご飯をちょこちょこあげたりしていると、常に食べ物を要求してくるようになります。
食べる姿がかわいい、喜ぶから、といって頻繁にあげてはいけません。
飼い主さんを慕って後ろをついてあるいているように見えますが、犬にとっては都合の良い人間になってしまっているだけです。
食べ物目当てなので、言うこともあまり聞いてくれません。
そのうち壁をひっかいたり、軽く吠えたりと、問題行動を起こすようになる可能性もあります。
ご飯やおやつの時間はできるだけ決めて、決まった量をあげるようにしましょう。
犬が飼い主さんについてくる心理3.飼い主さんが大好き
犬が飼い主さんのことが大好きだと、後ろをついてあるくことがあります。
本能によるものではなく、愛情によるものです。
ただただ飼い主さんが大好き!という状態です。
問題行動がなく、過度に甘やかしていないのについてくる場合は、犬が飼い主さんに対して深い愛情を持っています。
飼い主さんと犬の関係がとても上手くいっている状態なので、特に何かする必要はありません。
目が合えば、笑ってあげるなどするといいかもしれないですね。
犬が飼い主さんについてくる心理4.分離不安症
飼い主さんと離れると不安になってしまうため、後ろからついてあるいている状態になることがあります。
分離不安症と呼ばれるものの症状のひとつに、常に飼い主さんの後ろをついてまわるというものがあります。
ただついて回るのではなく、例えばトイレに入ってドアを閉めると引っ掻いてきたり吠えたりします。
寝ている犬のそばから飼い主さんが離れようとすると、すぐに起き上がってついてくるのも分離不安症の症状のひとつだと言われています。
これは良くない状態なので、早めに対処する必要があります。
分離不安症
分離不安症とは?
いつも飼い主さんと一緒に行動している犬が、飼い主さんと離れひとりになったときに強い不安からパニックになる、物を壊す、排泄ミスをするなどの問題行動を起こすことを分離不安症といいます。
分離不安症は、本来であれば母犬と離されたときに起こるものですが、家庭で飼われている犬の場合は、飼い主さんが母犬のような存在になり、分離不安症を起こすことがあります。
症状としては、
- 後ろをついてあるく
- 吠える
- 物を壊す
- 排泄ミスをする
- 自傷行為をする
などがあります。当てはまるものがあれば注意が必要です。
また分離不安症になっていないとしても、なりかけている場合もあります。
- 出かける準備をすると落ち着かなくなる
- 飼い主さんが帰ってきたら興奮する
このような行動がある場合は、少し分離不安症気味になっているのかもしれません。
分離不安症への対処法
犬を過度に甘やかさないようにしてください。
常に犬と一緒で何もかも要求に応えていると、犬は飼い主さんがいなければ不安でたまらなくなります。
犬が寝ているときはそっとする、ついてきても無視する、少し距離をとって座る、など犬の自立をうながす行動をとってあげましょう。
また帰ってきてすぐに、犬に「ただいま!」「えらいね!」などと構うことも控えた方が良いでしょう。
帰宅して犬がある程度落ち着いたら、声をかけてあげるようにしてください。
でかけるときも「いってきます」「いい子にしててね」など声をかけるのはやめておきましょう。
自立してほしいからといって、いきなり長時間ひとりにすると逆効果になるので、まずは数分からはじめて徐々に長くしていきましょう。
少しずつ慣らすことで1〜3か月ぐらいで改善してきます。
もちろんそれ以上かかる場合もあるので、犬の様子を見ながらゆっくりと進めていきましょう。
まとめ
犬が飼い主さんの後ろをついてあるくのには、いくつか理由があります。
本能によるもの、愛情からくるもの、分離不安症によるもの……いろいろありますね。
犬によって性格や行動は様々なので、必ずこれといった理由があるわけではありません。
しかしある程度の予測はできるので、日頃の犬の行動や性格からどのパターンなのか考えてみてはいかがでしょうか。
もし分離不安症などになっている場合は、獣医さんやドッグトレーナーさんに相談してみると良いでしょう。
飼い主さんへの愛情からついて歩いているのであれば、言うことはありませんね!