他の犬と愛犬を一緒に散歩させるメリット
犬も飼い主も楽しい
他の犬と一緒に散歩をしようとするのは、「楽しいから」という理由が根底にあるのではないでしょうか?
お友達の犬と一緒に歩いたり、公園やドッグランで遊んだりすることで、犬はとても喜びますし、楽しそうに走り回る愛犬の姿を見るのは、飼い主にとっても楽しいものです。
また、飼い主同士もお散歩仲間として“犬談義”ができて楽しいと思います。
犬好きは、犬好き同士にしか通じない共通の話題などもありますから、散歩の時間が飼い主にとっても、地域でのコミュニケーションの場となることは少なくないでしょう。
犬に対する社会性が身につく
犬同士のボディランゲージやコミュニケーション方法というのは、飼い主だけでは教えきれない部分がたくさんあります。
犬同士の遊びでも、飼い主が間に入って仲裁したり調整したりすることはありますが、具体的な力加減や遊びの誘い方など、ちょっとしたさじ加減は犬同士でしか教えられないのです。
犬との関わり方、社会性については他の犬と一緒に過ごすことで、とてもいい経験ができると思います。
飼い主同士の情報交換ができる
特に初めて犬を飼うため、犬に関する知識が少ない人や、引っ越しをしてきて地域のことをあまり知らない人にとって、犬の散歩は情報収集をする時間としても最適です。
普通に散歩をしていても話をする機会はないかもしれませんが、犬を連れているというだけで、様々な人と話をすることができるようになるというのは、多くの人が実感していることでしょう。
そうしてお散歩仲間ができることで、腕のいい先生がいる動物病院や、ペットグッズが安いお店、新しいドッグフードやおもちゃなど、犬に関する様々な情報交換をすることができて、犬にとってもいい情報が手に入れられることもあるでしょう。
他の犬と愛犬を一緒に散歩させるデメリット
愛犬のペースで行動できない
他の犬と一緒に散歩をすることはとても楽しいですが、他の人や犬といるからこそ、自分たちのぺースでだけは動けないと思います。
外では、愛犬のペースに合わせてあげられないということがネックになる場面も出てきます。
特に怖がりで、不安を感じやすいタイプの犬の場合などは、愛犬のペースを無視して強引に連れて行こうとするとより恐怖心が増したり、「自分の気持ちを理解してもらえない」と飼い主に対する信頼も失われてしまったりする可能性も。
飼い主がおしゃべりに夢中になる
他の犬と一緒に散歩をしているということは、他の飼い主さんと一緒にいるということ。
そうするとついつい、他の飼い主さんとのおしゃべりに夢中になって、犬のことをしっかりと見ていなかったり、愛犬とのコミュニケーションを十分に取らなくなってしまったりすることもあるので注意が必要です。
散歩中のしつけが十分にできない
散歩はしつけをするための時間としても、とても大切です。
リードの引っ張りのコントロールや社会性を身につけること、家の中以外でも集中して飼い主の指示に従うことなど、外だからこそできるしつけがたくさんあるのです。
しかし、他の犬や人といるとしつけをするのはむずかしいでしょう。
自分たちのペースでだけは動けませんし、思いっきりほめたり叱ったりしている姿を見られるのは恥ずかしいという人もいるようなので、しつけが中途半端になってしまうこともあります。
犬の散歩に本当に必要なことは何か?
犬の散歩の時間は、犬にとっても情報収集や社交の場となりますが、もっとも大切にしなくてはいけないのが、飼い主とのコミュニケーションの時間です。
自然の中の香りや、様々な景色の中で、犬に声をかけながらペースを合わせて歩き、環境によっては思い切り走り回って遊ばせたり、飼い主と犬とで引っ張りっこ遊びなどをしたりする。
そうした時間は、犬と飼い主の最高のコミュニケーションの時間となり、犬は体力だけでなく精神的にも非常に満たされ、ストレスを発散することができるのです。
犬が望んでいるのは、飼い主さんとのコミュニケーション。
難しいことはしなくても、ただ歩くだけでなくこまめに歩くペースを変えてみたり、目指す公園を散歩のたびに変えたりするだけでも、犬は「次は何が起こるだろう?」とワクワクするでしょう。
そんなワクワクを提供できるような散歩ができるといいですね。
<まとめ>他の犬と愛犬を散歩させることについて
一日のほとんどを家の中で過ごす犬にとって、散歩は最高に楽しい時間です。
その時間をより有意義なものにするためにも、ただ漫然と歩いたりルーティンにしてしまったりするのではなく、「どうしたら愛犬にとって楽しい散歩になるか」を考えて、いろいろな工夫を凝らしてあげるといいでしょう。
もちろんその中のひとつとして、他の犬と一緒に散歩をする日があってもいいと思いますが、状況に合わせて愛犬のペースを優先させてあげるようにしましょう。