犬が苦手な場所
大きな音がする場所
犬の聴力は、人間よりもとても優れています。そのため大きな音が苦手です。
花火の音や雷の音、お祭りの太鼓の音や工事の音、子供の甲高い声など、苦手な音は様々です。
室内での音に反応する犬もいます。
テレビやラジオ、電話や喧嘩する声などです。
犬が落ち着きがなくなったり狭い場所に隠れたり、中にはパニックになって必死に逃げようとする場合もあります。
前脚を噛むなど、自傷行為に走ってしまう犬もいます。
部屋の中に犬が逃げ込んで、安心できる場所を作ってあげてください。
高い場所
人間にとってあまり高くない場所でも、犬にとってはとても高い場所に見えます。
逃げることもできずに固まってしまいます。
身動きが取れないということは、動物にとっては見の危険を感じることにつながります。
そのため、高い場所を苦手とする犬が多いのです。
しかし高い場所が平気な犬もいます。
個体によっても違うので、愛犬が苦手かどうか知っておくといいですね。
足元が不安定な場所
足元が見えなかったり、グラグラとしていたり、ふわふわとしているような安定しない場所も苦手です。
特に苦手なのが、網目状になったところを歩くことです。
散歩中に網目状の場所を避けたり、ジャンプして通り過ぎたりするのを見たことがある方も多いと思います。
無理にその上を歩かせると、パニックになって逃げ出してしまったり、その場で固まって動かなくなったりするので、避けられる場合は避けて歩かせてください。
平気な犬もいますので、その場合は避けなくてもOKです。
高いところで固まる3つの理由
足元が安定しない
犬が苦手とする高い所の特徴として、足元が狭く安定していないという点があります。
安定しない不安定な場所は苦手であることと、どうしたらいいのかわからなくなり固まってしまうようです。
ある程度広さがある高い場所であれば、少し怯えながらも移動するので、狭さの問題があるかと思います。
すぐに動くことができない
高い場所はすぐに降りられるような場所ではありません。
犬は高い場所からすぐに降りることができる猫とは違って、高い場所から降りるのには向いていない体の構造です。
無理に降りると骨を折ってしまうことも少なくはありません。
犬も本能的に高い場所から降りるのは危険だということをわかってるので、怖い思いをしてもすぐに動くことができません。
そのため犬にとっては高い場所は嫌な場所であり、どうしようもなくて固まってしまうのです。
その場所そのものが苦手
過去の経験から、その場所が苦手という場合もあります。
例えば病院の診察台であれば、過去に注射をされて痛かったり検査で嫌な思いをしたりしたのかもしれません。
「高い場所=嫌な場所」だと思っている可能性があります。
病院などで良い思い出を作るのはなかなか難しいので、診察台にあげたら診察の妨げにならない程度に体をなでて、落ち着かせてあげると良いですね。
その他に固まる理由
高い場所以外で固まる場合は、以下のような理由があります。
何かに興味を持っている
何か興味深いものがあった場合、興味を惹かれて見つめてしまいます。
じっと見つめて固まって動かなくなります。
興味はあるけど少し警戒している場合は、特にそのような行動が強く表れるようです。
そんなときは犬の視線の先に何があるか確認してみましょう。
人間があまり気づかないものに注目しているかもしれません。
ネコや子供、風にあおられるビニール袋などに興味を示していることもあります。
音の正体を探している
気になる音が聞こえた場合も固まってしまいます。
これは自分が動いたり息をしたりする音によって、気になる音が聞こえなくなってしまうことを防ぐためだと言われています。
音をしっかりと聞いて情報を得ようとしているのです。
耳がピクピクと動いていたりするので、そんなときはどんな音がなっているのか聞いてみましょう。
警戒している
音を聞き取ろうとすることに似ていますが、音だけではなく、においや目に入るものなどいろいろなものを警戒して動かなくなることもあります。
興味があるだけではなく、警戒しているので固まった後に吠えたり威嚇したりします。
いざというときに動けるように、神経をとがらせているのです。
自分の身だけではなく、飼い主さんの身も守ろうとして固まってしまうことが多いようです。
まとめ
犬が高いところで固まってしまうのには、3つの理由がありました。
足元が安定しておらず、すぐに動くことができない場所は人間でも少し怖いですよね。
犬は人間よりも恐怖を強く感じるという研究もあるので、高い所はとても怖いのかもしれません。
また、高いところそのものに良い思い出がない可能性もあります。
犬が嫌がってパニックになるようなら、無理にあげない方がいいでしょう。
もし診察台やトリミングサロンの台などにあげなければいけない場合は、落ちないように支えてあげるようにしてください。