嫌な気持ちになっているときの行動1:あくびをする
犬があくびをするときは、葛藤行動という「嫌だから逃げたいな」「どうにか避けられないかな」などの気持ちを相手に伝える役割を持っています。また、自分を落ち着かせるためにあくびをすることもあります。
いずれにせよ、犬が「嫌だな」とストレスを感じているときの行動と言えますね。
監修ドッグトレーナーによる補足
あくびをすると、副交感神経が刺激されます。副交感神経はリラックスの役割をするため、 緊張を解す必要があるからあくびをしている状況なのでしょう。
愛犬があくびをしていたら、何にストレスを感じているのか状況を確認してあげてください。
嫌な気持ちになっているときの行動2:尻尾を体の内側に入れる
尻尾が垂れ下がって自分のお腹の方向に寄せていれば、「嫌だな」「怖いな」といった気持ちの表れです。
例えば、初めて行く場所などで緊張している場合に、このようなしっぽの動きを見せることがあります。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬の尻尾にはさまざまな役割がありますが、そのひとつが感情表現です。基本的に、尻尾が上に向いているときは「うれしい、楽しい」などポジティブな感情を表しているといわれ、尻尾の様子によっては、誇示や自信を表してる場合もあります。
逆に下げているときは「不安、恐怖、警戒」などのネガティブな感情を表し、体の内側に丸めている場合は、極度の恐怖や体に痛みを感じている、降参などが考えられます。
愛犬の尻尾の状態をよく観察すると、どんな感情なのかを理解することができますよ。
嫌な気持ちになっているときの行動3:震える
震えるのは寒いときだけではなく、嫌なこと、怖いことが起こった時に見せる仕草でもあります。
我が家の愛犬は、嫌なことがあるとお風呂場やハウスに逃げて、プルプル震えていることがあります。嫌なことの原因を取り除くと震えは止まりますが、原因が分からないのに震えている場合は、病気や痛みなどから震えていることも考えられます。
なぜ震えているのか、注意深く観察してあげたいですね。
嫌な気持ちになっているときの行動4:助けを求める
苦手なこと、嫌なことに直面したとき、飼い主さんや家族に助けを求めることがあります。
例えば、家の中にいて大きな雷の音が鳴ったとき、飼い主さんの所に駆け寄って「怖いよ」と訴えてくることや、他にも、外出先で苦手な人や犬に遭遇した場合に、「あの子嫌だよ」と訴えてくることもあるようです。
嫌な気持ちになっているときの行動5:大きく身震いする
ドリルのように、体を左右に回転させてブルブルすることがあります。
これも葛藤行動の1つで、嫌な気持ちになったときに自分を落ち着かせるために行うといわれています。
例えば、撫でてほしくない部分をわしゃわしゃと撫でられたときやじっと我慢した後に、ブルブルっと身震いすることがあります。
嫌な気持ちになっているときの行動6:しつこく体を舐める
体の一部を執拗に舐めている場合、嫌な気持ちを紛らわせたり発散させたりするための行動かもしれません。
例えば、前足をずっとペロペロと舐めていたり、噛んだり掻いたりするのも同様に「嫌だな」と感じているストレスサインです。
監修ドッグトレーナーによる補足
体を舐めたり、噛んだり掻いたりするのは、嫌なことを意識しないようにするための行動です。人間の気晴らしに近いかもしれません。
ただし、毛がはげてしまう、掻きむしって傷が出来てしまうなどの場合は重度のストレスを感じているかもしれません。早めに動物病院を受診することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
犬が嫌な気持ちになっているときの仕草や行動として、
- あくびをする
- 尻尾を体の内側に入れる
- 震える
- 助けを求める
- 大きく身震いする
- 体を舐める
の6つの例をご紹介しました。
あくびや身震いなど、犬が発する独特のメッセージは私たち人間には分かりにくいですが、これらのような仕草を見せてくる場合は、「嫌だな」と感じてストレスを受けていることが多いです。
是非これらの例を参考に、愛犬や周りのワンちゃんがストレスを感じていることを把握して、なるべくストレスフリーな生活が送れるように心掛けてあげたいですね。