犬の性格は何で決まるの?
犬の性格は、犬種の特性や親からの遺伝による、元々あった基質の先天的な要因と、子犬時代の生活環境や育て方、年齢などによる後天的な要因が絡み合って決まっていきます。
しかし、犬の性格の決まり方は育て方によるものが大きく、飼い主さんとの生活で決まってきます。
室内で過保護気味に育てられた犬は、怖がりで神経質になったり、散歩を頻繁にしていて多頭飼いされている犬は物怖じせず穏やかな性格になったりします。
飼い主さんがアクティブで、犬も一緒に外に連れ出すような性格であれば、犬も似たような性格になります。
逆にいつもイライラしているようであれば、犬も神経質だったり怒りっぽい犬になったりします。
また、犬種によって先天的な基質は似てきますが、同じ犬種でも育て方や環境で性格に大きな違いがでてきます。
やんちゃな犬種
同じ犬種だから同じようにやんちゃだとは限りませんが、一般的にやんちゃな犬が多いとされている犬種は以下の3種類です。
パピヨン
頭の良い小型犬で、飼いやすいという飼い主さんも多い犬種です。
活発で落ち着きがなく、運動が好きという特徴があります。
性格も陽気で飼い主さんと遊ぶのが大好きです。
元気いっぱいなので、遊んであげられる環境があるといいですね。
ボーダーコリー
とても賢い犬で牧羊犬として働いている犬もいます。
運動が大好きで体を動かさないとエネルギーを発散できずに、家の中で走り回ることがあります。
子供が好きな傾向があり、きちんとしつければ子供の良い遊び相手になってくれる犬種でもあります。
ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーは、盲導犬や災害救助犬として働く犬が多いので、おっとりしていると思われるかもしれませんが、実は遊び好きでやんちゃな犬種です。
体が大きいため暴れると大変なので、適度に運動させてストレスをためないようにしてあげましょう。
特に子犬の時期はとてもやんちゃで、おっとりしているものだと思っていると、かなり大変かもしれません。
やんちゃな犬の特徴
やんちゃな犬は、常にエネルギーに満ち溢れていて、周りを振り回します。
いたずらをしたり、吠えたりして飼い主さんの気を引こうとします。
暴走することも多く、コントロールが難しいので飼い主さんも困ってしまい、悩むことも多いでしょう。
しかし活発で積極的、好奇心旺盛な傾向があり、犬や人と仲良くなりやすいという面もあります。また、物怖じしないので番犬などにも向いているでしょう。
飼い主さんがしつけを上手くできれば、犬のポジティブな部分を引き出すことができます。
困った3つの行動
暴れまわる
エネルギーが有り余っているので、部屋の中で暴れまわることも多く、家具をかじることも多いです。
落ち着くまでケージに入れても、ケージに入っている間の不満が、ケージから出た途端に爆発するので余計にひどくなってしまいます。
やんちゃな性格の場合、閉じ込めておくよりも散歩や遊びなどで発散させてあげた方が良いでしょう。
そうすると、落ち着いて生活する時間が増えていきます。
リードを引っ張る
散歩のときに、リードをぐいぐい引っ張って歩く犬をみかけます。
主従関係が逆転している場合が多いのですが、犬のやんちゃな性格がそうさせている可能性もあります。
好奇心が旺盛なため、先へ先へと意識が向いてしまい、急いで引っ張ってしまう犬もいます。
引っ張って歩く犬は散歩の満足度が低く、長い時間散歩をしても全然落ち着いてくれません。
まずは散歩のしつけから始めてみるといいでしょう。
良い散歩の仕方を身につければ、自然と散歩が楽しくなり満足度も上がります。
満足度が上がると、室内で暴れまわる時間や回数も徐々に減ってくるでしょう。
吠える、甘噛みする
やんちゃな犬は、人や他の犬と遊ぶのが大好きなことが多く、遊んでほしくて吠えたり甘噛みをしたりすることもあります。
犬が吠えたときに大声で注意したり、かけよっていったりすると、「甘噛みしたり吠えたりしたら来てくれる、こっちを見てくれる」と勘違いしてしまいます。
注意すればするほど過激になっていくので、飼い主さんとしては困りますよね。
こういう場合は、目を合わさず無視をしてください。話しかけてもいけません。
犬もずっとはしゃぎ続けることはできないので、落ち着いたら構ってあげましょう。
そうすると、「静かにしている方が褒めてくれる」と学習してくれます。
まとめ
犬も人間と同じように様々な性格があり、臆病な犬もいればやんちゃな犬もいます。
一般的に、やんちゃな犬は運動が好きで陽気なことが多く、頭が良い犬も多いです。
しつけが少し難しく、褒めるときは褒める、無視をするときは無視をする、ときっちり態度をわけないと、余計に興奮したり暴れたりしてしまいます。
犬の性格を理解した上で接してあげると、少し楽になるかもしれません。
やんちゃなのが悪いわけではないので、どうしつけるか、どう対応するかを考えてみると良いでしょう。