お散歩デビューで分かるワンコの性格診断
人間もワンコも『三つ子の魂、百まで』
『三つ子の魂、百まで』とは、3歳までに形成された性格は100歳になっても変らないという意味の有名なことわざです。のんびりした性格・あわてん坊の性格・天然ボケな性格。人それぞれ様々なタイプの性格があります。「それって三つ子の魂ですね~」などと笑い話としても表現されます。『三つ子の魂、百まで』は人間だけでなくワンコにも当てはまるようです。子犬の頃に形成された性格は大人になっても変らないようです。
お散歩デビューで分かるワンコの性格
子犬の頃に形成された性格は成犬になっても基本的に変らないようです。どんなタイプなのか・どんな性格なのか、分かりやすいのが「お散歩デビュー」の時です。
飼い犬の場合、生後3ヶ月のワクチン接種後、初めてお散歩デビューをします。子犬はお散歩デビューで初めて外の世界を知る事になります。目の前に広がる見た事のない未知の世界に子犬の反応は十人十色ならぬ十匹十色。お散歩デビューはワンコの性格診断がしやすい貴重の機会なんですよ。
初めての「下り階段」で分かるワンコの性格診断
子犬の性格診断はお散歩デビューの時がとても分かりやすいんです。お散歩デビューで初めて階段を目の前にした時の子犬の反応で性格診断が出来ます。
上りの階段ではなく、下りの階段を目の前にした時の子犬の反応をチェックしましょう。上りの場合、どの子犬も好奇心旺盛にスイスイと元気に上っていきます。ところが下りの場合、子犬によって反応が全く違います。子犬が初めて下りの階段を目の前にした時の反応や行動で、性格診断ができるんです。
1.一段一段、慎重に階段を下りるタイプ
一段一段、慎重に階段を下りる子犬の性格は、好奇心はあるけれど冷静さも併せ持つワーキングドッグ向きの性格です。
初めてのお散歩デビュー、好奇心旺盛の子犬は見るもの全てに興味津々です。しかし下りの階段を目の前にした時、子犬は恐怖心を感じて前に進む事をためらいます。ためらいつつも自ら一段一段を慎重に階段を下りる子犬は、危険を知りつつ学ぶ楽しさも知っているインテリジェンスなタイプです。子犬の頃から常に冷静に物事を見る力を備えているので、躾けやすく人とベストパートナーになりやすい性格です。
2.好奇心旺盛で猪突猛進に階段を下りるタイプ
下りの階段を目の前にして猪突猛進に階段を下りる子犬の性格は、恐怖心を持たない破天荒な性格です。
初めてのお散歩デビューで子犬が好奇心旺盛になるのは当然ですが、下りの階段では殆どの子犬が恐怖心を感じて戸惑います。しかし下りの階段を目の前にしても戸惑う様子もなく階段を下りて、その結果、勢い余ってコロコロと下に転がり落ちる子もいます。転がり落ちてもヘッチャラ顔でまた猪突猛進に前に進んで行きます。
しかし、この場合は恐怖心が少ない=危険な場面に合いやすいとも言えますので、飼い主さんは注意が必要です。子犬の頃から落ち着いた性格になるように関係を築いていく必要があります。
3.怖がって階段から後ずさりするタイプ
下り階段を目の前にして階段から後ずさりしてその場から逃げようとする子犬の性格は、怖がりで小心者な性格です。
好奇心旺盛な子犬は多少の恐怖を感じても、どんどん前に進んで行くものです。しかし階段から後ずさりしてその場から逃げようとする子犬は、自分の知らないものに対して過剰に恐怖を感じる性格です。しかし一旦慣れるとヘッチャラ顔で逆に調子にのりだすでもあります。
基本的に怖がりで小心者な性格なので、成犬になると自分の知っている場所では飼い主さんより一歩前を歩くのに、知らない場所に行くと飼い主さんの後ろを歩く“内弁慶”なタイプが多いようです。
ワンコの性格診断のまとめ
お散歩デビューはワンコの性格やタイプを知る貴重な機会です。同じ場面でも子犬の反応は様々です。一番最初のお散歩デビューの時、じっくりと子犬の反応を見て性格診断してみましょう。『三つ子の魂、百まで』ということわざ通り、そのまま躾けせずにいると、そのままの性格になります。お散歩デビューの下り階段の反応で性格をチェックすると、今後の躾けの必要性や度合いの良い参考資料になると思います。