ワンコが快適に感じる地面とは?
犬は大地を流れるモノ
鳥は空を飛ぶモノ、魚は海を泳ぐモノ、犬は大地を流れるモノ。流れるように大地の上を歩いて仲間と一緒に移動するのが犬の本能です。飼い犬にとって大地の上を流れるように歩く=飼い主さんとのお散歩です。飼い主さんとのお散歩は飼い犬にとって至福の時間です。
ワンコにとって不快な地面って?
炎天下にさらされて温度が極端に上昇したアスファルト。そんな状態のアスファルトの上を犬は歩きたがりません。火傷しそうなほど熱いアスファルトの上に直接肉球をつけて歩く…イメージしただけで犬が気の毒になりますよね。
しかし飼い犬の場合、いつどこを歩くのかを決めるのは飼い主さんの判断になります。お散歩のタイミングやコースを決めるのは飼い主さん。飼い主さんがお散歩に炎天下の焦げ付くような熱いアスファルトの上を選んだら、飼い犬は同意するしかありません。飼い犬に選択の余地はありませんからね。
だからこそ、飼い主さんが「ワンコにとって不快な地面ってどんな地面?」と考えてから、お散歩のタイミングやコースを決めましょう。
短足犬とペチャ顔犬は地面に要注意!
コーギーやダックスなどの足の短い犬は地面と体との距離がとても近いので熱い地面のお散歩は要注意です。地面と体との距離が近いという事は、それだけ地面の熱い温度を直接感じやすいという事です。
またパグやフレブルなどのペチャ顔の犬に熱い地面の上を歩かせるのは非常に危険です。ペチャ顔犬は愛嬌のある顔が魅力ですが、ペチャ顔によって呼吸がしずらい傾向にあります。ペチャ顔犬が熱い地面の上を歩くと、地面からの熱い温度や熱風が原因で体調を悪くする場合があります。
短足犬とペチャ顔犬は熱いアスファルトの上を歩かせるのは極めて危険です。それが原因で死に至る場合があります。
真夏のお散歩は早朝にすべき
真夏のお散歩時間は早朝にしましょう。太陽が昇ってしまうとアスファルトの温度は急激に上昇してしまいます。ひんやりとした空気を感じる早朝はアスファルトの温度もさほど上昇していません。
夕方、日が暮れた頃に「もう涼しくなったから大丈夫」と飼い主さんが思ったとしても、アスファルトの温度はさほど下がっていません。人間が感じる温度と犬が感じる温度は全く違います。その事をふまえて、お散歩のタイミングやコースを考えましょう。
飼い主さんは『早起きは三文の徳』と思って、愛犬と一緒に早朝の爽やかな空気を一緒に楽しみながら真夏のお散歩を楽しむこともできますので、早朝にしましょう。
犬は土の上を歩くのが大好き
犬は土の上を歩くのが大好きです。アスファルトの上だけでなく、土の上を歩くコースもお散歩のメニューに入れてあげましょう。
土の上はアスファルトと違って温度が低くフカフカとしていています。全て土の上をお散歩で歩かせるのは難しいですが、お散歩コースの中にほんの少しでも土の上を歩かせる時間を設けてあげましょう。
またアスファルトと土では肉球の感じ方が全く違うので、犬の脳への刺激にもなります。地面の変化は犬にとって楽しい刺激です。
ワンコにとって快適な地面とは
ワンコにとって快適な地面とは、どんな地面でしょうか?「ん~、、、どんな地面かなぁ~」とすぐに答えられなかったら質問を変えてみます。
ワンコにとって不快な地面とは?答えは簡単。炎天下にさらされて温度が極端に上昇したアスファルトです。「ワンコにとって快適な地面を選んでお散歩する」より「ワンコにとって不快な地面は避けてお散歩する」という発想でお散歩のタイミングやコースを考えると、飼い主さんも簡単に決められますよね。犬にとって快適な地面は、飼い主さんにとっても快適です。
最後に
犬は仲間と共に大地を流れるモノ。飼い主さんとのお散歩は、飼い犬にとって至福の時間です。一緒に流れるように歩く事で飼い犬と飼い主さんとの絆がより強くなります。
お散歩のタイミングやコースは全て飼い主さんの判断です。だからこそ、ワンコが快適に感じる地面を選ぶ必要があります。地面の状態を意識して、お散歩のタイミングやコースのメニューを作りましょう。愛犬と一緒に、大地の上を流れるように歩きましょう。