何とかしたい、ワンコの引っ張りグセ
お散歩中のワンコの引っ張りグセ、何とかならない?
昔も今も、お散歩中のワンコの引っ張りグセに悩む飼い主さんはたくさんいます。ご高齢の飼い主さんがワンコの引っ張りグセによってお散歩中に転倒してしまったなんて悲しい話を聞くと、心苦しくなります。飼い主さんも愛犬も、お互いの事が大好きなのに。お散歩中のワンコの引っ張りグセ、何とかならないものでしょうか?
リードが長すぎませんか?
リードが長すぎませんか?リードが長すぎると犬の動きをコントロールしにくくなります。それどころか、犬が飼い主さんをコントロールしている構図になってしまいます。本来ならば飼い主さんが犬のリーダーになるべきなのに、犬は自分がコントロールしている気分になるので「自分がリーダーだ」と思ってさらに引っ張ろうとします。リードの長すぎは犬の引っ張りグセを助長させてしまいます。引っ張りグセのある犬のリードは短く設定しましょう。
無理に引きつけていませんか?
引っ張りグセがあるからといって、無理に犬を自分の方に引きつけていませんか?犬は押さえつけられた気分になり、余計に引っ張ろうとします。犬は反射的に引っ張り返してしまうのです。無理に飼い主さんの方に引きつけるのは逆効果です。
リードの持ち方は正しいですか?
リードの持ち方は正しいですか?親指が犬の方に向いた持ち方は力が入らず、犬に引っ張られやすい持ち方です。また親指が犬の方に向いた持ち方は、お散歩の主導権が犬にあるように犬に感じさせてしまう持ち方です。親指が自分側に向いた持ち方に変えてみましょう。「主導権は飼い主側にあるんだ」とリードから犬に伝わる持ち方でもあります。犬は空気感で様々な事を判断します。リードの持ち方を意識してみましょう。
引っ張られたら止まりましょう
引っ張られたら止まりましょう。引っ張りグセを直す簡単で効果的な方法です。犬が引っ張らなくなるまで止まります。犬が「あれ?どうしたの?」と飼い主さんを見たら、穏やかな目でしばらくアイコンタクトを取りましょう。穏やかになってから、また歩き出します。とても簡単で効果的な方法ですが、同時にとても根気のいる方法です。飼い主さんと犬の我慢比べのようなものです。飼い主さんは気長な気持ちで、我慢比べを楽しむぐらいの余裕を持って引っ張りグセを直しましょう。
引っ張り防止の道具
引っ張り防止がついたリードやハーネスなどを使ってお散歩するのも引っ張りグセを直す方法です。様々なタイプがあるので、引っ張りグセの犬に引っ張り防止の道具を使ってお散歩されている方がいれば、アドバイスをいただけるとありがたいですね。しかし道具を使う前に、まずは引っ張られたら止まる方法を試しましょう。引っ張り防止の道具は最終手段として使いましょう。
リードは飼い主さんと愛犬を結ぶ『運命の赤い糸』
引っ張りグセを直すのは根気のいる作業です。飼い主さんのイライラした気持ちはリードを通じて犬に伝わって、さらに引っ張ってしまいます。犬を正す前に、まずは飼い主さんから。飼い主さんが気長にリラックスした気持ちで犬の引っ張りグセを直す姿勢が大切です。リードは飼い主さんと愛犬を結ぶ『運命の赤い糸』と思って、リラックスした気持ちでお散歩しましょう。
最後に
引っ張りグセのあるワンコのお散歩は大変です。主導権は飼い主にあるんだという事を示しながら、リードの長さや持ち方を模索して引っ張りグセを直しましょう。『犬の十戒』に「私と気長に付き合ってください」というフレーズがありました。「この子と気長に付き合おう」と思う飼い主の優しい気持ちは、リードを通してワンコも理解してくれます。