愛犬との絆を深めるためや、ワンちゃんと暮らす上で「ほめる」ということは非常に大事なことです。飼い主のあいだでは、愛犬をほめて育てるということが、いわば常識となってきました。
しかしながら、愛犬をほめることが意外と上手くできないことも少なくないようです。なぜ、そのようなことになるのでしょうか?
愛犬をほめることが上手にできない理由とは?
愛犬をほめることが上手にできない理由で多いものは、飼い主がほめているという行為をワンちゃん自身が理解していないということです。
簡単に言えば、これでもかというほど飼い主さんが愛犬を「グッド!」とほめても、そのときの愛犬は、「何?飼い主さんが何か言っているけど、意味がわからないよう・・。何を言っているのだろう?」と、こんなふうに感じているという訳です。
ワンちゃんが飼い主さんに、ほめられているということを理解することができなければ、飼い主さんのほめたいという思いがうまく伝わりません。言うまでもないですが、あなたが今ほめたアクションも、なかなか上達しないでしょう。
愛犬に「ほめている気持ち」を伝えましょう
愛犬をいくらほめても、ワンちゃんに『ほめていること』を理解させなくては意味がないです。ごほうびと行動と言葉をリンクさせて、『ほめられること』とはどういうことなのか、愛犬に教えてあげましょう。
上手に「おすわり!」ができたら、「グッド!」などと「ほめ言葉」をかけます。
2.勢いよくほめないように注意して、やさしく愛犬を撫でましょう。
3.愛犬にごほうびをあげます。この一連の流れをどこでもできるようにしてください。何度も同じことを繰り返し行動すれば、ほめられていることを愛犬は学習します。
愛犬のほめ方には「静」のほめ方と「動」のほめ方がある
大きく分けて、愛犬をほめる動作には、落ち着かせるために静かにほめる「静」のほめ方と、元気にする目的でほめる「動」のほめ方の2種類があります。ケースバイケースでほめ方を使い分けましょう。
「静」のほめ方
愛犬を落ち着いた声でゆっくりと撫でます。愛犬を落ち着かせたいときや、愛犬のスイッチを切りたいとき、又は安心させたいときにはこのほめ方がおすすめです。
「動」のほめ方
愛犬の身体をとん!とん!と軽く叩きながら、声のトーンを高めにテキパキとしたテンポでほめます。トレーニング中など、愛犬のやる気を高めたいときなどには、こちらのほめ方をします。
愛犬に対する「ほめ言葉」を統一しましょう
愛犬にほめることを教えるとき、「ほめ言葉」を愛犬に認識させるために、「ほめ言葉」を統一しましょう。
- グッド!
- いい子!
- おりこう!
- そうそう!
などと、「ほめ言葉」には種類がたくさんあります。あなたでしたら、「ほめ言葉」をどのようにしますか?家族内でも、「ほめ言葉」を統一して、ワンちゃんを惑わせないように注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
愛犬をほめる上で大事なことは態度や表情、そして飼い主さんの声やトーンや大きさです。ワンちゃんに対するほめ言葉ばかりでなく、愛犬が喜びそうな飼い主さんの動作や、声のトーンが重要になります。
愛犬がうれしそうにするときは、飼い主さんがどんな行動をとっているときか、愛犬がどんな「もの」や「こと」が好きなのか、理解してあげることが、はじめの一歩でしょう。
とりあえず、簡単に自宅で始められる、愛犬にほめている気持ちを伝えられるようになるテクニックを始めてみましょう。この方法に合わせて、さらに飼い主さんの気持ちを上乗せすれば、愛犬は必ず応えてくれるはずです。