犬がコミュニケーションを取りたがらない時の心理
いつもは飼い主さんにくっついて回っている犬が、「今日はコミュニケーションを取りたがらないな」と感じるようだと飼い主も違和感を感じますよね。では、犬がコミュニケーションをとりたがらない時の心理で考えられる理由はどのような心理なのでしょうか。
1.「眠いから眠らせて」
まずはとても眠いという理由でコミュニケーションを取りたがらない可能性があります。犬は人間のように1日1回長時間熟睡するという睡眠ではなく、浅い睡眠を何度も繰り返す生き物です。そのため、夜だけではなく昼間も仮眠のような形で何度もお昼寝をする事があります。
そんな時、飼い主が無理に遊びに誘ってしまったり、睡眠を邪魔するようなことをしたりしたとしても、素っ気ない態度を取ったり、中には無視をしてそのまま寝続ける子もいます。
人間もせっかくの睡眠時間を邪魔されれば、「眠いから寝かして…」という反応になりますよね。犬も大好きな飼い主さんが相手であってもこのような状態になる事はあるのです。
2.1人遊びに夢中になっている
現代の犬の多くは飼い主さんが外出している間、1頭で過ごさなければいけないため、1人遊びというスキルを習得しています。そのため、飼い主さんが家にいる日中であっても、飼い主さんが忙しそうだと自らおもちゃを持ち出し、1人遊びする姿が多く見られます。
そんな1人遊びですが、最初は暇つぶしのために遊んでいたのに、徐々に夢中になっていき、最終的には夢中になりすぎて飼い主さんの声が1~2回では届かないような状態になる子も少なくありません。
このように1人遊びに夢中になっているときに声をかけても、チラッとこちらを見るだけでそのまま遊びを続ける犬や、興奮しすぎている場合には無視をする犬もいます。
3.何か気に入らないことがあった
愛犬にとって何か気に入らないことがあった場合、「もういいよ」というように拗ねてしまうこともあります。例えば「こうして欲しいのに、まったく気付いてもらえない」といった状態です。
たしかにこうした心理は人間であっても理解できますが、あまりにもこのような態度が多いと、飼い主さんが愛犬に格下、あるいは同等の存在としてみられている可能性があります。
愛犬が怒っているからといって毎回ご機嫌を取るようなことをしていると、自分の方が上だと勘違いさせてしまう結果となる事もありますので、慎重に対応しましょう。
4.飼い主の構い方がしつこいと感じている
中には愛犬が可愛いあまり、飼い主さんが必要以上に愛犬を構い過ぎているという理由から、「またか」「少しは1人でいさせて!」というようにうんざりしているケースもあります。
多くの犬は飼い主さんに遊んでもらったり、スキンシップをとったりと構ってもらうことが大好きです。しかし、それがしつこく続いてしまえば「今はいい」「今は1人でゆっくりしたい」という心理になる事もあります。
犬が常に飼い主と一緒にいたいとは限りません。私たちと同じようにたまには1人でゆっくりとした時間を過ごしたいと思うこともあるのです。愛犬が飼い主からわざわざ離れた場所で寛いでいるときには、しつこく構うのではなくそっとしておいてあげましょう。
5.何かやましい事をしてしまった
5つ目の理由として、愛犬が何か悪い事ややましいと感じるようなことをしてしまった時、罪悪感を感じてコミュニケーションを取りたがらないということがあります。
例えば、外出先から帰ってきた際、いつもは元気よく出迎えてくれる犬が飼い主さんとコミュニケーションを取りたくなさそうにしていることはありませんか?もしかしたら何かイタズラをしてしまったのかもしれません。
また、いつもはできているのにその日はたまたまトイレを失敗してしまったという場合にも、「やっちゃった…」という思いからコミュニケーションを積極的に取りたがらなくなる子もいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。飼い主さんが大好きな犬であっても、1人でゆっくりしたい、今はコミュニケーションを取りたくないと思う瞬間があります。理由によってはそっとして置いてあげる方が良い時もありますので、飼い主としてより良い対応をできるようにしましょう。