他の犬のお尻を嗅ぐ心理1:どんな子なのか知りたい
犬のお尻には「肛門腺」と呼ばれる臭いを分泌腺があります。
肛門の右と左に1つずつあり、その個体特有の臭いを分泌する液体を出します。
それが「肛門嚢」と呼ばれる袋に溜まって、肛門からウンチなどと一緒に分泌されるのです。
ですので、犬の肛門付近を嗅ぐことで、肛門腺からの分泌物(どんな子か分かる情報が含まれている)の臭いを嗅ぎ取ることができるのです。
人間で言うところの自己紹介や握手のような感覚なので、初対面で仲良くなりたい場合は必須の行動ですね。
他の犬のお尻を嗅ぐ心理2:健康状態の確認をしたい
肛門からはウンチが排泄されます。
ウンチは健康状態が良く分かるお便りのようなものですので、そのウンチの臭いが残りやすい肛門付近は、犬たちにとって貴重な情報源となります。
仲間の犬や親子関係にあるワンちゃんたちは、違いをチェックし合っているかもしれませんね。
他の犬のお尻を嗅ぐ心理3:何を食べたのか知りたい
1つ前の理由と似ていますが、ウンチは食べたものの情報も豊富に含んでいます。
相手のワンちゃんがどのような食生活を送っているのか、そんな情報を知ることができるのも肛門付近であるので、クンクンと嗅ぎ合うことがあります。
他の犬のお尻を嗅ぐ心理4:発情しているか知りたい
メス犬が発情期になると性器からフェロモンが出ます。
お尻を嗅ぐような仕草に見えて、実はこうしたフェロモンをチェックしている場合もあります。
犬は嗅覚に優れているので、2km以上離れたところからでもこのフェロモンを嗅ぎ取ることができるそうです。
ヒート中のメス犬を連れてお散歩や外出をする場合は、望まぬ妊娠やオス犬を興奮させないためにも対策をしっかりとしたいですね。
他の犬のお尻を嗅ぐ心理5:自分より強いかどうか知りたい
これまでに挙げてきたように、犬が相手の犬の肛門付近の臭いを嗅ぐことによって「健康状態」や「何を食べているのか」「発情しているのか」などの情報を知ることができます。
そのような情報を総合して、自分より弱いものなのか?それとも強い先輩なのか?ということを考える材料にもなります。上下関係を知ることは、動物にとって大事なことなのです。
こうした犬の大きさや行動だけでは判断できない情報を、肛門付近から伺うことができるので、犬たちは情報交換やコミュニケーションの一環としてお尻の臭いをクンクン嗅ぐのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
犬が相手の犬のお尻を嗅ぐときの心理として、
- どんな子なのか知りたい
- 健康状態の確認をしたい
- 何を食べたのか知りたい
- 発情しているか知りたい
- 自分より強いかどうか知りたい
の5つがありました。
犬がなぜそんな行動をするのかが分かれば、犬を観察するのが楽しくなりますね。
これからは愛犬が相手のワンちゃんのお尻を嗅いでいたら、無理に止めずに嗅がせてあげるのが良さそうですね。