犬にも怒りの感情があります
犬は知能が高く、人と同じように豊かな感情を持つ動物です。
「楽しい」「うれしい」「好き」といったポジティブな感情ばかりではなく、「怖い」「嫌い」といったネガティブな感情を持つこともあります。
そしてネガティブな感情には、「怒り」の感情も含まれます。それはつまり、犬も怒ることがあるということです。
例えば、寝ているときや食事をしているときに、ちょっかいを出されると怒ることがあります。
犬の感情はしぐさや表情などから読み取ることができますが、怒っているときはどのようなしぐさや表情を見せるのでしょうか?
犬が怒っているときのしぐさや表情
犬は怒っているとき、
- 耳を前方に傾ける
- 目をつり上げ、まっすぐ見つめる
- 鼻の上にシワを寄せ、犬歯をむき出しにする
- 尻尾をピンと立てる、又はゆっくり左右に振る
- 背中の毛を逆立てる
- 前傾姿勢になる
- 「ウーッ」と低い声で唸る
- 「ガウッ」と吠える
というようなしぐさや表情を見せます。
犬がこうしたしぐさや表情を見せているときは、人間側が行いや振る舞いに気をつけないと、噛みつかれたりする恐れがあります。また、愛犬の攻撃性を強化してしまうこともあります。
では、どのような行いや振る舞いに気をつけたらいいのか、犬が怒っているときにしてはいけないNG行為を一緒に見ていきましょう。
犬が怒っているときにしてはいけないNG行為
①不用意に近づく、手を出す
基本中の基本ですが、犬が怒っているときに不用意に近づいたり、なだめようとして手を出したりするのはNGです。噛みつかれる恐れがあります。
犬歯をむき出しにする、唸るといったしぐさは、怒っていると分かりやすいですが、尻尾は少し厄介です。
尻尾を振っているから喜んでいると思ってなでようとしたら、じつは怒っていて「ガブリ!」ということがあります。
犬が尻尾を振っているときは、必ずしも喜んでいるとは限らず、興奮していたり怒ったりしているときにも尻尾を振るので、注意が必要です。
尻尾をゆっくりと左右に振っているときは、喜んでいるのではなく、怒っている可能性が高いので気をつけましょう。
犬の感情を読み取るときは、尻尾だけではなく、しぐさや表情にも注目することが大切です。
②目を合わせる
もし怒っている犬と遭遇したら、目を合わせてはいけません。
犬にとって目と目を合わせる行為は、「敵意を持っている」ということを意味します。
ですから、怒っている犬と目を合わせてしまうと、こちらに敵意があって、威嚇していると犬が判断し、攻撃を仕掛けてくる恐れがあります。
怒っている犬と遭遇したときは、目をそらしてこちらに敵意がないことを示し、その場を離れましょう。
③走って逃げる
怒っている犬と遭遇したときは、目をそらしてその場を離れるようにしますが、走って逃げるのはNGです。素早い動きが、怒っている犬を刺激してしまい、飛びかかってくるかもしれません。
また、犬は逃げるものを追う習性があるので、走って逃げると追いかけてくる可能性があります。ですから、怖くてもゆっくり立ち去るようにしましょう。
④叱る
唸って怒っている愛犬を見ると、「これをやめさせないと、どんどん攻撃的になっていくのでは?」と心配になって、叱ってしまう飼い主さんもいるでしょう。
しかし、愛犬が怒っているときに、叱ってやめさせようとするのは逆効果です。
怒っている犬を叱ると攻撃性が強化され、いきなり噛みつくようになる可能性があります。
理由もなく犬は怒りません。愛犬が怒るのには、必ず理由があります。
まず、そのことを理解してあげてください。そして、何に対して怒っているのかを探り、その理由に合わせた対処をしましょう。
もし怒る理由や対処法が分からない場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。
まとめ
犬が怒っているときにしてはいけないNG行為を4つご紹介しました。
犬歯は鋭く、噛みつかれると縫うほどの傷を負うこともあります。犬が怒っているときにNG行為をして、噛みつかれて大けがをするようなことがないようにしてくださいね。
また、愛犬が怒っているときは叱らないように気をつけましょう。
愛犬には、なるべくポジティブな感情でいられるような環境を提供してあげたいですね。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
一歳半になる彼は、一歳になったころから人間と立場が逆になり、家族からは疎まれ、もう保健所に預けることも考えました。獣医からは去勢を勧められましたが、そこまでして彼の品位をさげたくありませんでした。そんな時、優秀なトレーナーさんと出会い、立場を取り戻すことができました。安易に命を奪わなくて良かったと思ってます。