犬も多種多様な性格を持つ
自分の愛犬やお友達のワンちゃん、公園で散歩中のワンちゃんを観察してみると、いろんな性格の子がいますよね。落ち着いて歩いている子、散歩が嬉しくてはしゃいでいる子、風が気持ちよくて原っぱでのんびりしている子、とにかく走りたい子、ボールが大好きな子、飼い主さんから離れない子など。
ここでは、「お調子者」のワンちゃんがする行動についてご紹介します。
お調子者な犬がする行動①楽しませるのが好き
犬は、人間の感情を読み取ることができるといわれています。その裏付けとして、オーストラリアのウィーン獣医大学で行われた、「犬は人間の表情から感情を読み取ることができるのか」という実験をご紹介します。
24匹のワンちゃんを2つのグループに分け、人間の笑っている顔と、怒っている顔の写真をスクリーンに映し、ワンちゃんに見せました。
グループ1は「笑っている顔を全て選ぶこと」、グループ2は「怒っている顔を全て選ぶこと」を指示し、正解することができたらご褒美をあげました。
実験の結果、2つグループは両方とも高い正解率を叩き出しました。
しかも、笑っている顔をすんなり選んだことに対し、怒っている顔は選ぶのに躊躇したワンちゃんが多かったそうです。つまり犬は、人間の「笑っている顔=嬉しいこと、楽しいこと」や「怒っている顔=怖いこと、悲しいこと」を正確に認識していると推測できます。
何を言いたいかというと、犬は飼い主さんの感情を、敏感に察知することができるのです。特に、飼い主さんが悲しい顔をしている、悲しんでいると読み取ったときには、オモチャやボールを持ってきて遊びに誘うなど、元気づけようと励ましてくれます。
これは「オモチャやボールで遊んでいるときの飼い主さんは笑顔だった」と覚えているのでしょう。お調子者のワンちゃんは特に、このような行動を分かりやすく示すといわれています。
お調子者な犬がする行動②誰とでも仲良くなれる
明るく陽気な性格のお調子者は、他の人や犬と仲良くすることができます。それは、今まで育ってきた環境や、人や犬との触れ合いが多いことも大きく影響しています。
子犬のころから他の人や犬と触れ合ってきた子、お友達がいる子、ブリーダーさんのもとで他のワンちゃんと暮らしてきた子などは、「人や犬=いいことをしてくれる存在、楽しい存在、一緒に遊ぶ相手」と認識しているため、誰とでも調子よく仲良くできます。
しかし、怖いもの知らずで好奇心旺盛な部分も持ち合わせているため、興奮しやすいといわれています。
他の犬とじゃれていて、テンションが上がりすぎて、ケンカに発展してしまう可能性があるため、他の人や犬と触れ合うときは常に観察していましょう。
お調子者な犬がする行動③自分の限界を知らない
お調子者の犬は、自分の限界が分からないまま行動します。例えば、段差を飛び越えようとして足がひっかかる、散歩中に電柱にぶつかるなど。このようなおっちょこちょいに癒され、元気をもらう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。こうして見ると、人間のお調子者と似ているかもしれませんね。
犬は人間を癒し、元気づけてくれます。毎日一緒に過ごしていると忘れがちですが、「いつもありがとう」「長生きしてね」「大好きだよ」と感謝の気持ちをきちんと伝えることが大切ですね。