犬がおもちゃを噛む心理とは?安全な管理方法まで

犬がおもちゃを噛む心理とは?安全な管理方法まで

犬がおもちゃを噛んでいるときの心理はどのようなものなのでしょうか。今回は、おもちゃを噛む犬の5つの心理について解説します。おもちゃの安全な管理法についても合わせて紹介します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬がおもちゃを噛む心理①「歯がムズムズしている」

飼い主とおもちゃを引っ張り合う柴犬

子犬期は、乳歯から永久歯へと生え変わる時期になると歯がムズムズし、解消するためにおもちゃを噛むとされていますよね。これは、成犬にも同じことが言えるんです。

毎日の歯磨きなどお口のお手入れをしていない犬の口の中は、細菌が繁殖し、歯垢や歯石が溜まることで歯肉炎や歯周病によって歯がムズムズしてしまうことがあります。それを解消したくて、子犬の歯が生え変わる時期のように、おもちゃなどを噛んでしまうことがあります。この場合はムズムズ感だけでなく痛みを伴っている可能性があります。

犬が噛んでいたおもちゃをチェックしてみてください。血がついているかもしれません。 おもちゃの破片などで口の中を傷つけてたことによる出血でなければ、歯肉炎や歯周病によって歯茎から出血していると考えられます。

監修ドッグトレーナーによる補足

子犬期の歯が生え変わる時期に噛んで多少出血してしまった場合、適度な刺激であれば無理に止めさせる必要はありません。適度な刺激は生え変わりを促進させる効果があるとされています。

ただし、血がついたおもちゃはきれいに洗ってからまた与えましょう。不衛生や過度な刺激はNGです。

犬がおもちゃを噛む心理②「ストレスを発散させている」

ぬいぐるみを噛んで遊んでいるパグ

どんなに快適でたっぷりと愛情を注いでいたとしても、全くストレスのない犬はいないでしょう。少なからずストレスを感ることで、おもちゃを噛んでストレスを発散していることがあります。

どうしても避けられないお留守番などにストレスを感じてしまうことは少なくないでしょう。しっかりとしつけができていても、一人のお留守番は退屈で寂しいと感じてしまうことでしょう。

いつもしない工事の音や急な天候の変化によっても不安を感じてしまい、おもちゃを噛むことで不安を解消しようとしているのかもしれません。お留守番中におもちゃを噛むようであれば、噛んでも壊れないおもちゃに変えるなどの配慮は大切です。

監修ドッグトレーナーによる補足

留守番中に外の音などを怖がる犬には、テレビやラジオなどをつけっぱなしにしたり、好きな音楽を流しておくと良いでしょう。

家の中が静かだと、外の聞き慣れない音に敏感に反応してしまいがちです。どうしても避けられない留守番の時などは、愛犬がリラックスできる音楽や、テレビをつけっぱなしにしてなるべく短時間で帰宅できるといいですね。

犬がおもちゃを噛む心理③「退屈だから」

赤いおもちゃをくわえているポメラニアン

お留守番中や飼い主さんに構ってもらえないときに、退屈しのぎに家具やクッションなどを噛んでボロボロにしてしまうこともありますよね。

こっちを向いて欲しい、構って欲しいと飼い主さんにアピールしている行動ですが、噛まれては困るものは犬の届くところには置かないようにしましょう。また、噛んだ物を誤飲してしまう危険があるので、留守番中はとくに気をつけなければなりません。

噛んでも安全なおもちゃを与えることで、ストレス発散に繋がります。おやつが出てくる知育玩具などがおすすめですよ。

犬がおもちゃを噛む心理④「狩猟本能」

寝転がって青いおもちゃを噛んでいる犬

犬は、狩りをしながら群れで生活をしていました。このころの狩猟本能のなごりでおもちゃを噛むことがあります。おもちゃを獲物に見立てて、狩りを楽しんでいるのかもしれません。

犬がおもちゃを噛む心理⑤「遊んでいるだけ」

サッカーボールを噛んでいるドーベルマン

飼い主さんが、愛犬におもちゃを与えるのは、楽しく遊んで欲しい、喜んでいる姿を見たからではありませんか?犬も楽しくてただ遊んでいるだけで噛でいることもあります。

飼い主さんと一緒におもちゃを使って遊べば、コミュニケーションにもなりますし、犬にとってはストレスの発散や暇つぶしにも良いアイテムにもなります。誤飲する可能性のある物などに注意して噛んでも安全なおもちゃを選んであげましょう。

おもちゃの安全な管理法

おもちゃを追いかけて走る子犬

愛犬のことを最もよく知っているのは、飼い主さんです。どんなおもちゃが愛犬に適しているのかをよく考えて与えるようにしましょう。

おもちゃの安全な管理法は、使わないときは片付けることです。引き出しの中や棚の中など、愛犬の届かない場所に片付けて、遊びの時間になったら取り出しておもちゃを与えます。

おもちゃは、体の大きさや犬種によって適したものを選ぶことも重要。小さすぎるものや、噛んで壊れやすいものは誤飲の可能性があるのでNGです。また、新しく買ってきたおもちゃでも興味がないものなどは思い切って捨ててしまいましょう。愛犬がどのようなおもちゃに興味を示すのか、気に入ってくれるかなども考慮し、安全なものを選んであげると良いのではないでしょうか。

まとめ

トゲトゲのあるおもちゃを噛むゴールデンレトリバー

我が家の愛犬たちも子犬の頃はおもちゃを噛んでボロボロにし、破壊しては「破片を飲み込んでいないか!?」と心配したものです。7歳を過ぎた今では、おもちゃ遊びはほとんどしなくなり心配が減りましたが、おもちゃに限らずどんなものでも愛犬に適した安全なものを与えてあげたいと思っています。

今でも雨の日にお散歩に行けない時などはストレスを発散しようと、たまにおもちゃを噛むことがあります。

もし愛犬がおもちゃを噛んでいたら、どんな気持ちで噛んでいるのを観察することで、愛犬の気持ちを理解することができるかもしれませんね。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬の誤飲事故の多くはおもちゃが原因とされています。口の中にすっぽり入ってしまうおもちゃ、遊んでいるうちに変形したり小さくなってしまうものは大変危険です。

おもちゃは飼い主さんのいる前で遊ばせることが前提ですが、お留守番の時などに与えるのであれば、安全には十分配慮し、これくらいなら大丈夫などの油断は、愛犬の命を脅かすことだと考えましょう。

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