犬の効率的な学習ポイント①ごほうびの質
犬のしつけをする時には多くの人が「ごほうび」を使うと思います。ごほうびというと食べ物を思い浮かべる人が多いと思いますが、犬にとってのごほうびはそれだけではありません。おやつの他にもボール投げや引っ張りっこなどの遊び、褒め言葉をかけること、なでてあげること、自由ににおいかぎをさせてあげることなど犬が「欲しい!」「したい!」と思うことであれば何でもごほうびになるのです。
効率的な学習のために大切なのは、愛犬にとって何が最高のごほうびになるかを知ることです。そしてしつけの段階に合わせてごほうびの質をコントロールして「もっと欲しい!」とやる気を引き出すこと。犬がすでに覚えかけている簡単なしつけのごほうびには食べ慣れているおやつ、初めて出来たことには特別おいしいおやつなどごほうびのレベル分けをして、愛犬がもっとトレーニングをしたいと思う様にやる気をアップさせてあげましょう。
犬の効率的な学習ポイント②頻度、時間
犬に効率的な学習をさせるためには時間や頻度、タイミングがとても重要なポイントです。犬の集中力は長くても5分程度とされているため、だらだらと長い時間続けていてもどんどん飽きてしまってしっかりと記憶したり学習することが出来ません。また、お腹がいっぱいでゆっくりと休んでいる時や眠い時、疲れている時などにトレーニングをしても集中出来ず、効率的な学習はしにくいと考えられます。犬自身がやる気を持ってしつけトレーニングに取り組ませるためには、遊びやおやつを求めている時、飼い主にかまって欲しい時などのタイミングを見計らって始め、飽きないように短時間で切り上げるようにしましょう。
犬の効率的な学習のポイント③ゲーム性
勉強や仕事、運動の練習など、私たち人間も何かを頑張らなければならない時「楽しい」という要素があるとやる気が出ますよね。それは犬のしつけにおいても同じことで、楽しみながら行うことでより学習の効率が上がると考えられています。そのため、犬のしつけトレーニングではゲーム性やギャンブル性を持たせるといいとされています。それは犬の楽しみになるだけなく、教える側の飼い主にとっても楽しみになるのです。しつけトレーニングを「やらなければならないこと」として義務のように考えてしまうと、飼い主もなかなかやる気になれず続きません。遊びをふんだんに取り入れたりごほうびに強弱をつけてギャンブル性を高めるなどして、楽しい雰囲気でのトレーニングを心がけましょう。
学習の効率を上げるには犬も飼い主も楽しんで行うこと
犬の学習効率を高めるためには、犬が“本当に“喜ぶごほうびを使って飽きない程度の短時間のトレーニングをくり返し行うことです。簡単に書きましたがこれを実行するためには、愛犬の好みや様子をしっかりと把握していなくてはなりません。愛犬の様子を日頃から観察して「何に喜びを感じるか」「どういう時にやる気が出るのか」などを知ることが大切なのです。そうすることで犬の学習効率が高まるだけでなく、愛犬のことを深く理解することが出来てより強い信頼関係が築けると思います。また、しつけトレーニングは犬も飼い主も楽しみながら行うということもとても大切。犬の小さな成長を喜びながら、学びを通して一緒に成長していけるといいですね。