犬のしっぽが上に向かって立っている時の心理とは?
1.「僕の方が上だぞ!」
しっぽが斜め上に向かってピンと立っている場合、これは相手に対して自信を見せつけているという心理が働いています。言葉にすると「俺の方が上だぞ!」と相手に知らせているのです。
上記の心理からもわかるとおり、これは特にオス犬に多く見られます。やはり「自分の方が上である」という自信を誇示したいという思いが、メス犬よりも強いからでしょう。
また、散歩中に出会った犬に対して行うことは多いですが、もしも飼い主に対して行った場合、愛犬が飼い主のことを自分より格下だと思っている可能性が高いため、注意が必要です。今一度、普段の生活態度を見直してみましょう。
2.「攻撃するぞ!」
しっぽが上を向きながらたまに左右に揺れるという状態の場合、これは相手に対して攻撃の姿勢を表していることがわかります。「どこかへ行け!攻撃するぞ」といった感じです。
この時、頭を少し低くし唸るなどの同時行動が見られることがあるため、しっぽではなくそちらで愛犬の心理を判断する飼い主さんも多いでしょう。飼い主として、相手の犬に危害を加えないよう、落ち着かせたり遠ざけるなどの対処をとりましょう。
ちなみにこのような行動は犬全体に見られる行動ですが、威嚇や攻撃姿勢のこのしっぽの動作は、特にオオカミに近いDNAを持つ犬種(ジャーマンシェパードなど)に見られる傾向が強いようです。
3.「僕がリーダーです」
しっぽを上に立たせ、尚且つ背中側(内側)に反っている場合、最初の「僕の方が上だぞ!」という主張よりも強い意思表示になります。「僕がリーダーだ」「君より上の立場である」といった心理状態です。
先ほどの「僕の方が上だぞ!」という心理は、自分の方が上であるということを相手に知らせるものでした。しかし、この場合は既に自分の方が上であると確信しているため、「絶対に退きません」といった堂々とした態度をとります。
この行動により、相手の犬が後退することもありますが、中には威嚇し「俺の方が上だ」と意思を返されてしまうこともあります。
しっぽが上を向いているけれど動きがある場合
ピンとしっぽを上に向かせている場合の心理は上記で3つご紹介しました。しかし、しっぽが上方に向いていても、動きが大きくついている場合は意味が異なります。では、この場合はどのような心理状態なのでしょうか。
4.左右にゆっくり大きく振っている
しっぽを上に向けた状態で左右にゆっくりと振っている場合は、診ている対象物に対して興味や好奇心といった感情を抱いていることを意味しています。これは物だけではなく、人間や犬に対しても見られます。
「あれは一体何だろう?」「なんだか面白そうだな」「あの人(犬)と遊びたい」といったように、それと関わりを持ちたいと感じていることが多いです。犬のしっぽが上に向かって立っている時よりもポジティブな意味合いが強いと言えるでしょう。
しかし、あまり上を向いておらず、地面と平衡の状態でしっぽを左右にゆっくり振っている場合は不安を意味します。撫でてあげるなどし、落ち着かせてあげましょう。
5.左右に素早く振っている
しっぽが上向きの状態で左右に素早く振っている時は、犬が「楽しい!」と感じている事を表します。遊んでもらった時や大好きな散歩に連れて行ってもらった時などに見られることが多いです。
また「楽しい」という気持ちが高揚し、興奮している場合にも見られます。あまりにも興奮しているようだと突拍子のない行動をしてしまう可能性がありますので、早めに飼い主さんが気持ちを落ち着かせてあげる事が大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬のしっぽが上に向かってピンと立っている場合は、相手に対して自分の方が上であるということを主張している意味が強いです。ぜひしっぽから様々な心理を読み取り、飼い主として正しい行動ができるように努めましょう。