夏バテしやすい犬種とは?
犬は人間よりも暑さに弱いと言われています。そのため、今年のような酷暑は前年以上に注意が必要です。犬の中でも暑さに特に弱い犬種は警戒しなければいけません。基本的にはダブルコート犬種や短頭犬種などが挙げられますが、どのような犬種がこのカテゴリーに入るのでしょうか。
1.シベリアンハスキー
シベリア地方原産のシベリアンハスキーは、寒さには強いですが暑さには非常に弱い犬種です。そのため、日本はあまり飼うのに適した国ではないという声もあるほどです。
このシベリアンハスキーは、ダブルコート犬種に含まれます。ダブルコート犬種は、シングルコート犬種に比べて被毛が1枚多く重なっている点が特徴です。そのため、シングルコート犬種に比べると、やはり暑さには弱いと言えるでしょう。
知り合いのハスキー犬を飼っているお家では、夏場はクーラーの設定温度を低くしたり、扇風機を付けることで部屋全体に冷気が行き渡るよう、工夫が施されていました。
2.サモエド
ダブルコート犬種の代表的な犬種として、豊かな表情を見せてくれる点が魅力的と人気のサモエド犬が挙げられます。真っ白のふさふさとした被毛は、見ているだけでも「夏はつらいだろうな」と想像に難くありません。
しかし、夏で暑いだろうからとサマーカットにしてしまうのは、夏バテを助長させる可能性があるため注意が必要です。
実はサモエドの被毛には断熱効果もあるため、被毛を薄くしてしまうとせっかく働いている断熱効果を薄めてしまう恐れがあり、夏バテに繋がります。安易なサマーカットには注意しましょう。
3.フレンチブルドッグ
夏バテになりやすい犬種として、ダブルコート犬種と短頭犬種を挙げました。この短頭犬種の代表的な犬種といえば、フレンチブルドッグを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。愛らしい表情と人懐っこい性格が魅力の犬です。
犬は呼吸をすることで体内の熱を下げようと体温調節しますが、短頭犬種であるフレンチブルドッグの場合、鼻が短く喉の構造も特徴があるため、他の犬種と比べて息がしづらく、それと同時に体内の熱を放出することが難しいとされています。
そのため、体外に溜まってしまった熱を放出することができずに夏バテしてしまう恐れが非常に高いです。
4.パグ
フレンチブルドッグでもお話ししたように、短頭犬種はノズル部分が非常に短くなっているため、息がしづらく、夏バテになりやすい犬種と言われています。そのため、フレンチブルドッグと同様に短頭犬種の代表格とも言われているパグも夏バテになりやすいです。
また肥満気味の犬も夏バテになりやすい傾向が強いとされており、パグは肥満になりやすい犬種としても有名です。したがって、パグは非常に夏に弱い犬種と言えるでしょう。
夏バテにならないためにするべき事
愛犬が怖い夏バテにならないようにするために、飼い主としては何ができるのか、気になるところですよね。まず最も重要な事が水分補給です。しっかり水分とミネラルを補給することで、夏バテを回避することができます。
また水分と同様に、ごはんをしっかり食べなければ体力が温存できず、夏バテになってしまいます。そのため、通常のドライタイプを食べなくなってしまった犬に対しては、ウェットタイプのドッグフードを与えてみてはいかがでしょう。ドライフードよりも食べやすく、暑い夏でも食いつきが良くなったというご家庭も非常に多いです。また水分もドライにくらべて多いので、水分補給の補助にもなるでしょう。
そして室内の温度を適温に保ってあげる事も重要です。暑い夏は人間が家に居ない、愛犬が1匹で留守番をしているときであってもエアコンを点けておくようにしましょう。
散歩の時間帯には要注意!
これは毎年言われていることですので、犬を飼っている方ならば既に注意しているよ、という方が多いと思いますが、散歩の時間帯には十分注意を払うようにしましょう。
まだ太陽が照りつけている日中は、気温の上昇はもちろん、地面の温度も非常に熱くなっています。この状態で外に出てしまうと、熱中症はもちろん、肉球が火傷してしまう恐れがありますので、早朝や太陽が沈んだ後などに散歩するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は基本的に暑さに弱い動物ですが、そんな犬の中でもダブルコート犬種と短頭犬種は特に暑さに弱いとされています。該当する犬種と暮らしている方は、愛犬の夏バテに注意が必要です。