しつけは何度でもやり直せます!
しっかりとしつけをしたつもりなのに、何でこんなに言うことを聞いてくれないんだろう。もしかしたら、犬が飼い主さんからの指示を間違えて覚えてしまっていたり、勘違いをしてしまったりしている可能性があります。
間違ったしつけをしてしまっても、犬が間違えて覚えてしまっても、しつけは何度でもやり直すことができますので、安心して大丈夫です。
まずは、しつけについて一度振り返ってみましょう!
お友達の犬はお利口さんにできるのに、どうしてうちの子はイタズラばかりして落ち着きがないんだろう。
愛犬に対して不満に思っている飼い主さんはとても多いですが、それって愛犬だけの問題ですか?飼い主さんがしっかり導く事ができていないのでは?
間違ったしつけをしてしまったり、愛犬が間違えて覚えてしまったり。それが言うことを聞いてくれない原因かもしれません。
どんなしつけをしてきたのか、どんな方法だったのか、なぜ愛犬が言うことを聞いてくれないのか、よく振り返ってみると原因が浮かんできます。
「伝える」ということ
しつけで最も大事なことは、愛犬にしてほしいことを「伝える」ということです。
しつけの方法は、飼い主さんオリジナルの方法でも良いですし、犬の育て方などの本を参考にしても良いです。愛犬に合ったしつけで良いんです。
問題なのは、愛犬にしてほしいことを伝える方法が飼い主さんに足りないということなのです。
叱ってばかりいませんか?
愛犬が思うようにならないとき、「やめなさい!」「ダメ!」と叱ってばかりいませんか?
愛犬のしつけをやり直したいのであれば、できなかったときに叱るのではなく、目標に向けて上手く導き、できたときに思いっきり褒めてあげましょう。
嬉しいことや楽しいことは何度も繰り返そうとするのが犬です。逆に嫌な思いをすると二度としなくなってしまいます。
愛犬のしつけをやり直す方法
犬が指示をしっかり覚えるためには、「経験」が重要なポイントになります。どんなことを経験したのか、それを経験したときにどんなことが起きたのか、それを基に学習するからです。
どういうことなのか詳しくご説明しましょう。
「経験」から覚えるということ
たとえば、「オスワリ」を学習させるとしましょう。
- 1.犬がオスワリの行動をとるように「誘導」します。
- 2.犬が偶然オスワリという「行動」をします。
- 3.犬がオスワリという行動をした後、飼い主さんがおやつや褒めるなどの「報酬」をくれます。
最後に報酬をもらえたことが、犬にとっての嬉しい経験となり、オスワリという行動をすることで、嬉しいことが起こると学習します。
オスワリという「行動」をし、「報酬」をもらえたことが、愛犬にとっての嬉しい「経験」となり、繰り返し行うようになるのです。そして、行動頻度が高くなってきた頃に「コマンド」を付け加えることによって、オスワリのコマンドを学習する事ができます。
上記の経験が、例えば全然オスワリをしないからといって叱られた嫌な経験となってしまうと、犬が行動しない原因となってしまい、必ず失敗します。
しつけをやり直すときの注意点
しつけをやり直すため、ついおやつをたくさんあげすぎてしまうことがあります。指示に従って行動できるたびにおやつをあげていては、肥満の原因になってしまう可能性がありますので注意しましょう。
また、おやつをもらえないとわかると、行動しなくなってしまう様にしないためには、おやつを報酬として与える間隔をランダムにしていくことも必要です。
例えば、1回目の成功は「おやつ」2回目の成功は「声かけの褒め」3回目の成功は「声かけの褒め」4回目の成功は「おやつ」等…
まとめ
保護犬を家族に迎えたとき、しつけのやり直しはとても大変だと私も実感しました。一度覚えてしまった間違いを正すのはそう簡単なことではありません。
時間と根気が必要ですが、学習能力の高い犬ですから、必ずしつけをし直すことができます。コミュニケーションをとりながら、信頼関係を大切にしながら、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。