夏のアスファルトは危険!
真夏のアスファルトの表面温度で「フライパンで目玉焼きが作れる」!
「真夏のアスファルトの表面温度」で検索すると、計測した結果をさまざまな形で知ることが出来ます。中には、フライパンで目玉焼きを作れる!ということを証明している人もいるほどです。
通常、真夏でも日本では「アスファルトが気温で溶ける」ということはありませんでした。しかし、年々日本の夏の最高気温は上がり続けています。
インドやアメリカの一部の地域では、実際にアスファルトが溶けて、道が歪んてしまうという現象が起きていて、日本でも近いうちにそんな異常な現象が起こるかもしれません。ちなみに卵が凝固する温度は、黄身が65℃、白身が68℃だそうです。
アスファルトにフライパンを置くと、地面からの熱だけではなく、空からの太陽光の熱も加わるため、フライパンの温度は70℃以上になるので、目玉焼きが焼けるのでしょうが、そんな地面の上を、素足の愛犬が歩くと考えると、やはり、日中の散歩や外出は避けるべきだと思います。
なぜ、アスファルトが熱くなるのか?
そもそも、なぜ、アスファルトは60℃以上という高温になるのでしょうか?
その理由は、アスファルトが黒いため、太陽光を吸収しやすいことと、地面にびっしり敷き詰められて、熱の逃げ場がないためです。
夏のアスファルトの上を歩くリスク
肉球が火傷をする
ひどい場合だと、肉球表面の皮がずるりと剥けてしまうこともあります。
そこまで重傷でなくても、赤く腫れたり、水ぶくれができたりするので、獣医さんの手当てが必要になります。
肉球が低温火傷になる
表面温度が50度以下でも、その温度に長く肉球を付けていると低温火傷になる恐れがあります。
熱中症になる
犬は、人間より体高さが低く、地面の熱の影響を内臓に受けやすく、また人間よりも体温調整機能が低いので、熱中症になる危険性が高く、重症化しやすいので3~4歳の幼児と同じ程度の対策と警戒が必要です。
夏のアスファルトから犬の肉球を守る方法
1.靴を履かせる
最近では、汚れ防止などの目的で使用される飼い主さんも増えている犬用の靴。
普段の散歩から履きなれていると、レジャーなどで海岸や、冬に雪の上を歩く時にも肉球を守ることが出来ます。
2.日陰を歩く
アスファルトであっても、日陰だと表面温度が20℃も違うのだそうです。
日陰を選んで歩くだけで、肉球の火傷を防げるのなら、「日陰が多い道」を探して、散歩のコースに組み込んでみてはいかがでしょうか。
3.日中の外出は極力避け、やむを得ない場合は迅速に移動する!
散歩は日中を避けることは出来ても、トリミング、通院などどうしても日中に出掛けなくてはいけない時もあるかも知れません。
そんな時は、出来ればカートに乗せたり、車で移動したりして、出来るだけすばやく移動できるように心がけましょう。
アスファルト以外の場所の表面温度
夏、お散歩以外でも海や川、山にお出かけする時に愛犬を連れて行く方も多いと思います。
日中のお散歩は控えていても、レジャーとなると、気が緩んで、つい、地面の暑さを忘れてしまうかも知れません。
アスファルト以外でも、夏の地面は高温になることがあるのでしょうか?
砂浜
夏、海水浴場を素足で歩いて、「熱ッ!」と感じることがあると思います。
実は、砂浜の表面温度も、アスファルト同様、非常に高温になり、真夏の真昼だと60度以上になることもありますので、海水浴場などに愛犬を連れて行く際は、砂浜の熱さにも注意が必要です。
コンクリート
アスファルトと比較すると、気温に対して上昇する温度が約5~10℃ほどは低いとされています。それでも、気温が30℃を超えると、表面温度が50℃になりますので、やはり、素足で歩くことは出来ません。
芝生
人工芝ではなく、本物の芝生の場合です。
炎天下のアスファルトと比較すると、20℃近く温度が低く、約40℃くらいの温度です。
さらに、木陰になっていると、30℃くらいなので、犬の肉球を傷つけることはありません。
河原
河原は、岩や砂、砂利が混在しています。
川面からの風でいくぶん、アスファルトやコンクリートよりは表面温度が低いと考えられますが、風向きや天候によっては、海岸と変わらないほど高温になっている
こともあります。
気温や風向きなどを考慮しつつ、愛犬を河原で歩かせる前に、一度、飼い主さんが手で地面の温度を確かめるとより安心です。
散歩以外に愛犬の運動不足とストレス解消をする方法
日中、散歩に連れて行くことが出来ないと、愛犬は運動不足になりますし、ストレスも溜まります。そういった時に、夏、ならではの楽しみ方で愛犬達をリフレッシュさせてあげましょう。
水遊び
おうちのベランダや駐車場で、愛犬の体が冷え切らない程度にホースで体に水をかけてあげたり、ビニールプールやベビーバスなどで水遊びをさせてあげると喜びます。
必ず、被毛は完全に乾かし、耳の垂れた犬種なら耳の中の水分も拭き取ってあげましょう。
夜の散歩
懐中電灯を持ち、反射材を身に着けて、出来るだけ外灯が灯っている場所を選んで散歩に出かけましょう。
例えば、普段は人通りが多い観光地なども、夜歩けば違った風景を楽しむことが出来ます。思いがけず、幻想的な風景に出会うこともあるかも知れません。「夕涼み」するような気持ちで、夜の散歩を楽しみましょう。
お家の中で遊ぶ
日中、飼い主さんがお家にいるなら、お家の中でボール遊び、かくれんぼ、探索ゲームなどをして遊んであげましょう。
まとめ
今、「お散歩前にワン・タッチ!」という習慣が推進されようとしています。
例え、太陽が沈んだ後でも、地面がまだ熱を持っていることがあるので、夜、お散歩に出掛ける際には、飼い主さんの手で、愛犬が素足で歩く地面の熱を確かめて、安全を確認してくださいね。