①短気、感情的になりやすい
犬のしつけがうまくいかない人の特徴として最も大きなものが、短気で感情的になりやすいということです。しつけの中では当然叱ることや注意しなければならない時もあると思います。その時にヒステリックに叱りつけたり、怒鳴ってしまうと犬は萎縮してしまいます。イライラした感情を表に出したり、ましてや犬を叩いたりすることがあると犬は飼い主の顔色を常に伺い、リラックスできず疲れてしまうでしょう。そういう時はいくらしつけをしても、きちんとこちらの意思が伝わらず、犬の思考も止まってしまうのでますまずうまくいかなくなり負のループに陥ってしまいがちです。
②甘やかしすぎる
犬の好ましくない行動をやめさせる時などには、威厳を持って厳しく接しなくてはならない時もあります。そういった時に「かわいそう」「そこまでしなくてもいいのに」などと思ってしまい、ついつい甘やかしてよくないことも許してしまうと犬の行動を改善するどころかますます悪化させてしまうことも。愛犬をかわいがり、大切にすることは犬を飼う上で最も大切なことですが、それは甘やかしとは違います。しっかりとリーダーシップを持って毅然とした態度で犬に対峙することも時には必要なのです。
③まわりの目を気にする
しつけは家の中で行うことばかりではなく、散歩中や普段行く公園などでも行う必要があります。そうした時に、まわりの目を気にしすぎてしまう人は犬に伝わるようにしっかりと褒めてあげることができなかったり、適切な声掛けができなかったりします。筆者が飼い主さんにトレーニングを教えていた時にも「道で犬に向かって笑顔で話しかけながら歩くなんて恥ずかしい」と言われたことが何度かあります。しかし、家と外で態度が違ったり、指示が違ったりすると犬は混乱して何が正しいのかわからなくなってしまいます。
④結果を求めすぎる、完璧主義
犬のしつけは思った通りに進まないことがほとんどで、一度覚えたからといってそれで終わりというわけではありません。おすわりひとつ教えるにしても、段階を踏んで少しずつ教え、さまざまな状況下でも完璧にできるように時間と手間をかけて教えなくてはいけません。早急に結果を求めすぎるや完璧主義の人は、結果が出ないと焦ってしまい犬に強制をしようとしたり、脅してその場限りの成果を出そうとすることがあります。しかしそれでは本当にしつけが身についたとは言えませんし、何の意味もありません。スモールステップを確実にクリアしながら、時間がかかったとしても犬の自発性を引き出すことがしつけを成功させる秘訣なのです。
犬のしつけは根気と心の余裕がポイント
ここまで紹介した、犬のしつけが下手な人の共通点の中には何かしら当てはまるという人が多いのではないでしょうか?ドッグトレーナー、インストラクターとして活動してきた筆者も正直いくつか当てはまるところがあります。しかし、だからといって犬のしつけができないということではないんです。自分の弱点をしっかりと認識しておけば、しつけをする時に意識して犬に接することができますし自分のせいで犬に嫌な思いをさせないように気をつけることができます。
犬のしつけはとにかく根気が必要。教えたことがすぐにできるようになって扱いやすい「いい子」になってくれる犬など、基本的にはいません。時間と手間と愛情をたっぷりかけて、じっくりと向き合うことでしつけはうまくいくのです。今すぐにやめさせたいことや困っていることがある時はどうしても焦ってしまいがちですが、心に余裕を持って地道に取り組んでいきましょう。
ユーザーのコメント
20代 男性 匿名
俺達飼い主は挫折や後悔して成長する。始めから完璧な飼い主はごく一部。俺は愛犬との18年間で挫折や後悔を共にし成長しました。かなり成長したけどまだ完璧な飼い主にはなれてないかもしれない。でも必ず最高で完璧な飼い主になってみせる。俺が目指すのは最高で最強のハンドラー