何年も路上生活をしていた犬の保護
カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点をおく慈善団体『Hope for Paws』は、全米規模で動物たちの救助、保護活動を行っている大変有名な動物愛護団体です。
以前にもこの団体の保護活動を記事にした事があります。
https://wanchan.jp/osusume/detail/6826
今回は、この団体の別の犬の感動の保護記録です。
ホームレス犬の保護依頼
Hope for Pawsに市民からのホームレス犬の保護依頼が入りました。
スタッフが現場に向かうと、路上駐車した車の下にその子はいました。
困難な捕獲
スタッフは、通報者から、”この犬は人にぜんぜん慣れておらず、近寄ると怖がってすぐに逃げてしまうため、誰も捕まえることができないでいる”との情報を得ていました。
そのため、この犬の捕獲は困難な状況が予想されました。
逃走
案の定、Hope for Pawsのスタッフが近寄ると、犬は、すぐに逃げ出しました。
スタッフたちも捕獲用の道具をもって走り出します。
そしてそれはアッという間の出来事でした…
捕獲
路地に逃げ込んだ犬は、追いかけてきたスタッフたちからなんとか逃げようとします。
そこは行き止まりでした。
スタッフは「早く門を閉めろ!」と声を上げます。
門を目指して犬はまっしぐらに走ってきます。
閉めかけていた門の隙間から犬が出ようとした瞬間に、スタッフは犬の捕獲に成功しました!
猛スピードで走ってくる犬の首に捕獲用のわっかを瞬時にかけたのです。
これは、お見事でした!
落ち着かせる
Hope for Pawsのスタッフは、どんな状況でもいつも冷静に行動しています。
まず、犬の安全を考えて、そして確実な方法で、瞬時に捕獲できるよういつも動いています。
捕獲した後も、犬の事を考えて、時間をかけて落ち着かせます。
自分たちは、危害をくわえようとしているわけでなく、助けようとしているんだという事を捕まえた犬に理解させます。
(ねぇ、大丈夫だよ、大丈夫だから。落ち着いて。落ち着いて。大丈夫だからね。)
優しい声のトーンで、犬に言い聞かせます。
受け入れる
野犬として成長してしまったこの犬にとっては、誰かに触られる、誰かに撫でられるという現実を受け入れるのは、なかなかハードで、困難です。
彼にとっては、捕獲した人間を信頼しろというのは、とても難しい事なのです。
でも、彼は受けてくれました…静かに頭をなでさせてくれたのです。
もっといい生き方をしよう
Hope for Pawsのスタッフは、彼の頭をなでながらこう言います。
(大丈夫だよ。あなたはより良い生活を始めるための心の準備ができていますか?)
そして、彼はその後、抵抗することはありませんでした。
変身
彼は抱っこされて車に乗せられ、連れて行かれました。
まず、バリカンでのヘアーカットが行われました。
彼の体には、無数のノミがたかっていました。
その後、彼の体は念入りにシャンプーされました。
そして、彼は見事に生まれ変わりました!
まるで別の犬がそこにいるようです…
続きは動画でご覧ください!
この動画は、850万回以上再生されています。
命名
彼は”ベンジー”と命名されました。
心のケア
ベンジーには心のケアが行われました。
ベンジーは約10日間、心を閉ざしたままだったそうです。
ローラと、フランキーという2匹の犬達が、ベンジーの心のケアをしっかりとしてくれたそうです。
その後、ベンジーはすっかりと立ち直り、里親探しが行われました。
最後に
人間に裏切られ、何年も路上生活を強いられてしまったベンジーは、誰にも捕まえられない野犬に成長してしまいました。
でも、Hope for Pawsのスタッフたちは、そんなベンジーを一瞬で捕獲することに成功しました。
あんなに吠えて逃げまくっていたベンジーが、短時間で大人しくなったのには本当に驚かされますね。
犬にも人間と同じ感情があります。そして人間の気持ちがちゃんと通じるのです。
自分を助けてくれる人かどうか、ベンジーはちゃんと見分けることができたのです。
ベンジーは、きっと幸せな家族を見つけることができた事でしょう。