猟犬として作出された犬種は、水遊びが大好き!
ほとんどの犬は、全く練習をしなくても、ある程度は泳ぐことが出来ます。
また、もともと猟犬として改良された犬種や海で作業をしていた歴史を持つ犬種の犬や、その血統が混ざっている犬は特に泳ぐのが大好きです。
ラブラドールなどは、肉球に水かきがあるほど泳ぎが得意な犬種です。
ご自分の愛犬の犬種としての歴史をさかのぼって調べれば、泳ぎが好きか、得意か、ある程度は予想できるかもしれませんね。ただし、泳ぎが得意とされる犬種であっても水が怖かったり泳ぎが不得意な犬もいるので、初めて泳がせる時は注意して観察してあげてください。
必要なもの
私が、愛犬と水遊びをする際に、準備するものをご紹介します。
ドライタオル
大判のバスタオルでも大丈夫ですが、やはり、ペット用のドライタオルがオススメです。
中型犬で、、短毛種または被毛を短くカットしてなら、バスタオルサイズが2枚程度あれば十分です。
フローティングベスト
泳ぐのが得意だと言っても、長く泳いでいると体力を消耗して疲れます。
私が愛犬のためにフローティングベストを用意したのは、カヌーに一緒に乗るために必要だったからですが、「3歳くらいの子どもと水遊びをする」くらいの水深での水遊びなら、必要はないと思います。
真水
特に海で水遊びをする際には、重たいけれど、ポリタンクに入れて「真水」を持参します。
犬によっては、水遊びで皮膚を傷つけたり塩水の刺激で炎症を起こしてしまうことも考えられます。
水遊びが終わったら、出来るだけ早く、砂や海藻などの汚れとともに被毛や皮膚についた塩分を真水で流してあげましょう。
水に浮くオモチャ
ただ泳ぐだけでも愛犬達は嬉しそうですが、その状況に加えて、大好きな飼い主さんと「取ってこい」の遊びができたら、さらに嬉しさ、楽しさは倍増です。
特にレトリーバー系の犬は、もともと猟犬の内でも、ハンターが撃ち落とした獲物(水鳥)を回収する役割を担っていた犬種なので、「もってこい」の遊びは大好きです。
ぜひ、水遊びをする際は、「水に浮くおもちゃ」を持参して、楽しませてあげて下さい。
レジャーシート
海水に濡れた犬に真水をかけてゆすいだり、車に乗せる際に座席や荷物席に敷いたりして使います。
2~3枚用意しておけば便利です。
犬と水遊びをする時の注意点
呼び戻しが完璧に出来ること
基本的に、水遊びをする際は、リードを外します。
なぜなら、泳いでる足にリードが絡まってしまうと、犬が溺れる可能性があるからです。
陸上のドックランと違って、海や川で飼い主さんの足がつかないような深い場所に犬が平気で泳いで行ってしまうと、追いかけることが出来ません。
ですから、海や川で犬をノーリードで泳がせる場合は、どんなに犬がハイな状態になっていても、飼い主さんの呼び戻しで完璧に戻ってくるように、しっかりとトレーニングをしておく必要があります。
地面が人間の素足でも歩ける場所か確認すること
河原や海岸を歩く時、私たちは素足ではなく、ビーチサンダルやマリンシューズなどを履きます。また、駐車場から水遊びが出来る場所まで歩く時には、アスファルトの上を歩くこともあるかもしれません。
尖った岩や石、流れ着いた貝殻などで自分の足が痛むかも知れない、または素足で歩いていて熱いと感じる場所は、愛犬の足にとっても危険な場所です。
特に、海岸に流れ着いた牡蠣の貝殻などは鋭利で、足裏が切れるとかなり深く傷がついたり、傷の中に貝殻の破片や砂が入り込んでしまうこともあり、かなり危険です。熱くなったアスファルトや砂、砂利の上を犬が歩くと肉球を火傷することもあります。
愛犬と水遊びに行く際は、愛犬が歩く場所が人間の素足で歩いても、火傷するほど熱くないか、足裏が切れるようなものがないか、よく確認して移動しましょう。
遊泳禁止の場所では絶対に泳がせない
川にしろ、海にしろ、一見安全に遊べそうな場所だと思っていても、「遊泳禁止」とされている場所では、絶対に泳がせてはいけません。
「犬は泳ぎが上手だから大丈夫」と思っていても、犬が溺れるような場所では人間も溺れるので、本当に愛犬が溺れた時や流された時、助けに行くことは出来ません。
遊泳禁止になっているのは、必ず、なんらかの理由があるからです。
ペット入場の可否を必ず確認しておくこと
飼い主さんにとっては、わが子同然に愛しく、家族として大切な愛犬ですが、全ての人が「犬を家族として愛する」ことを受け入れてくれるわけではありません。犬アレルギーがある人もいます。
「ペットの入場不可」とされている場所で、愛犬と水遊びをするのは、人として守らなければならないルールを破っていることになります。
「ペットの入場不可」とされている場所では、そのルールに従いましょう。
下痢に注意
長い間水に浸かっていると、私たち飼い主が思っている以上に犬の体は冷えたり疲れたりしています。
水遊びが終わったら、熱中症にならないように気を付けつつ、木陰やパラソルの下などの影で十分休みましょう。水遊びが大好きで興奮したり、お腹が冷えたり、遊び過ぎて疲れたりして下痢を起こすこともあります。
必ず、ダニ、ノミ予防をしておくこと
川や海、湖の近くの草の中には、ダニが生息している可能性があります。
ダニは、バベシアなど愛犬の命を奪うほどの恐ろしい病気の原因となりうる生物です。
また、同様にノミがいる可能性もありますし、「ペット可」の場所なら、他の犬連れとも接触することもあるでしょう。自分の愛犬がノミに感染しないためにも自分の愛犬がノミを持ち込まないためにも、定期的なダニとノミの予防も必要です。
水遊びが目的でなくても、外に出る機会があるのなら、ダニ、ノミの予防は愛犬の健康と命を守るために必ず実施しておきましょう。犬を飼う上で最低限必要なことの一つです。
被毛の手入れをしておくこと
長い被毛の犬種や、二重に被毛が生えているダブルコートの犬種は、水遊びをする前にしっかりと余計な毛を取り除くように、また毛玉がないようにブラッシングしてから、水遊びをしましょう。
長い被毛の犬が毛玉をつけたままや、短毛種でも手入れをしないでたくさんの死毛がついたまま水遊びをすると、非常に乾きにくくなってしまいますし、水遊び後のシャンプーも大変になってしまいます。
増水、天候の変化に注意を払っておくこと
特に川遊びの場合、その場所には全く雨が降っていなくても、上流に激しい雨が降ったり、上流にあるダムで放水したりすると、一気に川の水が増水することがあります。
常に天候の変化や、周りの放送などに気を配って安全を確保するように心がけましょう。
水遊びが終わったら…
真水でゆすぎ、体を拭く
持参した真水で汚れを落として、海水であれば、皮膚についた塩分を洗い流すまでしっかりとゆすぎましょう。
そのあと、タオルで被毛を拭き、耳の中の水分も拭き取ります。
被毛を乾かす
自宅やトリミングサロンでしっかりとシャンプーをしましょう。サロンにお願いする場合には、水遊びから帰る時間を見計らって予約をするのも良いですが、車でのお出かけや水遊び、トリミングサロンでのシャンプーはどれも愛犬が疲れることですので、愛犬の体力を考慮して出発からシャンプーまでの予定を考える必要があります。
おうちでシャンプーをする場合は、しっかりと被毛を乾かしましょう。
生乾きのままだと、被毛や皮脂に雑菌が繁殖して、皮膚病の原因になることもあるので、完全に被毛を乾かすようにしましょう。
栄養を補給する
人間にも言えることですが、「泳ぐ」ことはかなり体力を消耗します。
プール遊びをした子供さんが、疲れてぐっすり寝てしまう…ということがよくありますよね。
犬も、小さな子供同様、自分の体力を計算して遊ぶワケではないので、疲れ果ててしまうまで遊んでしまうかもしれません。
ですから、泳いだ後は体を休めつつ、体力を回復できるように、栄養価の高いおやつを食べさせてあげるのも良いかもしれません。
足裏に傷がないかを確認する
水遊びをした後、肉球に傷がないか、火傷をしていないかなども確認します。
夏場は菌が繁殖しやすく、化膿しやすい季節なので、もし、傷が出来ていたり、肉球がふやけて切れていたら、必要な手当てをしたり獣医さんに見て貰いましょう。
まとめ
愛犬が楽しそうに遊んでいる姿を見ると、ついつい、たくさん水遊びをさせてあげたくなりますが、愛犬も飼い主さんも熱中症には気を付けて、水遊びを楽しんでくださいね。
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20代 男性 匿名