屋外には危険がいっぱい
時期について
子犬の場合、キーワードは健康・保護・社会性です。健康面から見ると毎日の散歩は欠かせません。しかし保護の観点から見ると生後6ヶ月間の散歩は控えた方がいいと獣医師は推奨します。(2回目のワクチン接種し2~3週間後、3回目のワクチンを接種し1週間後の2つの意見が主流です。)一方、社会性の面から見るとなるべく早く他の犬や人間に会わせ、車や地域猫などの姿も確認させた方がいいに決まっています。
筆者の推奨する方法は、
- 1回目のワクチン接種した1週間後から子犬を抱っこで10分ほど散歩(家族以外の人間にも触らせない)
- 2回目のワクチン接種し2~3週間後からハーネスを装着して散歩
- 3回目のワクチンを接種し1週間後からチョーカーを使っての散歩(この時点から他の犬に接触させても可)
道路について
まず家を出るときにドアの前で座らせることを覚えさせましょう。興奮した子犬はドアを開けた瞬間に飛び出すことが多々あるからです。飼い主の前に犬が玄関を出ることはあってはいけません。
そして道路に出たら、路面温度を気にしてください。アスファルトは高温になります。できれば触って確かめてください。夏のマンホールなどは目玉焼きだって焼けるくらい高温です。いくら皮膚の熱い肉球でも、火傷をしてしまいます。
道路の端を歩くと、食べると中毒になる草花が生えていることがあります。またネズミの駆除剤などは飼い主が気がつかないことも多くあります。拾い食いの癖は子犬の頃から厳しいしつけが必要です。そして電柱、夏の時期などは犬のマーキングで電柱の下には、ノミやダニが確実に存在します。それを拾ってしまい、家の中が大変なことになることも。電柱の匂いを嗅ぐ癖も子犬のうちから厳しくしつけていきましょう。
他の犬に会ったら
子犬のうちは他の犬に会っても接触することは避け、相手の飼い主に接触は控えている旨を伝えましょう。犬を見るたびに唸り声や吠える犬の場合は、噛みつくことも最悪の事態として想定しておくことが必要です。もしどちらかの犬が相手に噛み付いてしまった場合、無理やり引き離そうとリードを引っ張ってしまうと傷口が深くなってしまいます。犬は前足が地面に着いているときに力が強くなります。噛み付いている方の犬の前足を浮かせて、口の横の皮を後頭部に向けて引っ張ると簡単に剥がすことができます。
まとめ
犬を飼い始める前に家族で話し合い、ワクチンの済んでいない場合は安易に外に連れ出さないことや、散歩中には危険がいつも付きまとっていることを十分に理解しましょう。いざという時に対処できない子供だけの散歩は極力控えることも重要ですね。