犬が言うことを聞かない理由は?
今まできちんと聞いてくれていたコマンドや指示に従わなくなったり、思いもよらない行動をしたり、突然のことで戸惑う飼い主さんも多いでしょう。とくに、しつけやトレーニングに熱心な飼い主さんにとってはなおさらのことです。
ワンちゃんは主従関係を重要視する動物であるため、言うことを聞かなくなった理由は「甘やかしすぎてしまった」ことが考えられます。
ワンちゃんは、子犬のころのしつけやトレーニングによって性格が大きく変わります。しかし、可愛すぎてあまり叱れなかった、甘やかしてしまった、なんてことはありませんか?このような環境で育ったワンちゃんは飼い主さんをリーダーと認識せず、主従関係を学ぶことができません。ましてや、飼い主さんを下に見てる可能性だってあります。
本当に愛犬を愛しているのならば、甘やかすのではなく、しっかりとしつけをして信頼関係を築くことが大切です。
犬を叱るタイミングと褒めるタイミング
叱る、褒めるタイミングは、「その行動をした瞬間」です。言うことを聞かない行動をした瞬間に叱り、イイコトをした瞬間に褒める。このようなタイミングを逃さないことで、ワンちゃんの学習効率が上がります。行動して時間が経ってから叱ったり褒めたりしても、関連性が分からず、ワンちゃんも混乱してしまうでしょう。
①犬がコマンドを聞かないときの改善法
ワンちゃんが「オスワリ」や「マテ」、「オイデ」などのコマンドを聞かない場合、飼い主さんの言葉に問題があるかもしれません。
例えば、当初は「オスワリ」という言葉で教えていても「座って」と声をかけていたり、「オイデ」と教えたつもりでも徐々に「キテ」に変わっていたり、家族間でも言い方が違うかもしれません。それでは、ワンちゃんが戸惑うのも無理はありませんよね。コマンドの言葉は全員で一つに統一し、どんな状況でも同じ言葉で指示をするようにしましょう。
②犬がうなるときの改善法
ワンちゃんは主従関係を重要視する動物であるため、本来であればリーダーをうなったりするはずがありません。しかし、この行動は飼い主さんを完璧に下に見ており、いわばナメられている状態です。「うなる」といった行動は、子犬であっても許してはいけません。
ワンちゃんがうなっているとき、ただ「ダメ」と声をかけても通用しません。できるだけ低い声で、「オスワリ」や「マテ」などのコマンドの言葉を発しましょう。お尻を軽く押して、強制的に座らせるのも効果的です。
この改善法で大事なのは、飼い主さんのブレない態度です。叱ったり叱らなかったりする日が曖昧だと、ワンちゃんも混乱してしまうでしょう。とくに子犬の時期は感受性が強く、好奇心旺盛でなんでも吸収するので、メリハリをつけてトレーニングすることが大切です。
③犬が散歩中に好き勝手に動き回るときの対処法
ワンちゃんがリードを引っ張って好き勝手に動き回る光景を、見たことはありませんか?いわば、「飼い主さんがお散歩されている」状態です。「ダメ」や「マテ」と声をかけても、見向きもしないでしょう。このような好き勝手な行動を直さずに放っておくと、他のワンちゃんや飼い主さんに飛び掛かって危害を加えかねません。「うちの子に限って…」という過信は禁物です。散歩コースはワンちゃんではなく、飼い主さんが決めるのです。
好き勝手に動き回ることを改善するには、飼い主さんの毅然とした態度が重要です。
ワンちゃんが散歩コースから外れようとしたときは、完全に無視して、そのままのペースで歩き続けましょう。無理にリードを引っ張る必要はなく、そのまま歩き続けることでワンちゃんも諦めてついてきてくれます。
また、動き回るワンちゃんを呼び戻そうと「オイデ」や「キテ」とコマンドを言うと、「動き回る=オイデ」と認識してしまうため、声をかける必要はありません。
まとめ
人間と共生している現在も、ワンちゃんは主従関係をとても重要視し、その中で生きています。逆に言えば、主従関係がしっかりしていると、ワンちゃんはルールをきちんと守ることできます。また、飼い主さんのトレーニングや普段の接し方、過ごした環境によって性格も大きく変わります。ワンちゃんが言うことを聞かない場合、生活習慣やトレーニング方法を見直してみるのが良いでしょう。