犬が噛みつく理由
縄張り意識
可愛い愛犬にも野生の本能はあります。縄張り意識と攻撃本能があり、それを刺激してしまうと噛み付こうとします。
例えば知らない人間が犬のテリトリーである家の中や、ハウスの周りなどに近寄ってきたりすると攻撃しようとします。
家に遊びに来た友達でも、犬にとっては見知らぬ怪しい人間です。
縄張りを守るために噛むこともありえます。
きちんとしつけがされた犬であれば噛むことを我慢したり、飼い主さんとの関係性を探って噛むのをやめたりすることもできます。
飼い主さんがしっかりと噛むことは良くないことだと理解させて、本能を抑えられるようにしつける必要があります。
歯が生え変わる時期
子犬は歯が乳歯から永久歯に歯が生え変わる時期があります。
その時期には口の中がむずむずとして、かゆみがあるらしく何かを噛みたくてウズウズしています。
家具を噛んだり、おもちゃを噛んだり、うっかり飼い主さんを噛んでしまうこともあります。
また、かゆみでイライラしたりするため少し硬めのおもちゃやおやつを与えると良いでしょう。
遊びの延長
遊んでいてついつい噛んでしまうといったこともあります。
これは子犬に多いのですが、成犬でも遊びに熱中してしまい噛んでしまいます。
犬としては悪気はありません。
これはしつけで改善されるので、しっかりと犬に噛んではいけないということを覚えてもらいましょう。
「マテ」「おすわり」などのコマンドを教えて、興奮していても言うことを聞くようにしておくと良いですね。
冷静になれるようにしつけをしておくことが大切です。
恐怖心
犬は恐怖心を感じると威嚇したり、噛み付いたりすることがあります。
知らない人や犬がいきなり近づいてきたり、すると恐怖を感じて必要以上に攻撃的になってしまいます。
相手側が何もしていなくても、攻撃される前に攻撃しようというのが本能です。
すぐに手を出したり、大きな声を出したりすると怖がることが多いので犬と接するときはゆっくりと様子を見ながら触ってみると良いでしょう。
また自分の犬ではない場合は、きちんと飼い主さんに許可をもらってから触るようにしましょう。
噛みつく3つのサイン
唸りながら牙を見せる
犬が威嚇する場合は「ウーッ」と声を出します。そして牙をせて威嚇していることをアピールします。
初めから牙を見せていることもあれば、最初は牙を見せずに唸り声だけという場合もあります。
こうしたときに近づいてしまうと噛まれてしまう可能性が高いので、無理に近づかないようにしましょう。
急に近づいたり、大きな音を出したりしないようにしてください。
視線をそらして口を舐める
緊張しているときに目をそらして、自分の口の周りをペロペロと舐めたりします。
怒りではなく不安が大きく、それ以上近づいてしまうとパニックになって噛み付いたりすることがあります。
犬がそういった行動をしている場合は、近づかずに優しく声をかけたり、落ち着くまで待ってあげたりしましょう。
フリーズする
犬がフリーズして動かなくなる場合は恐怖や不安といった気持ちが強く、ちょっとしたことで暴れたり噛み付いたりする可能性があります。
威嚇をはじめる犬もいれば、触った瞬間に噛みつく犬もいるので気をつけたほうが良いでしょう。
犬と接するときは急に触って驚かせないようにすることが大切です。
もしも噛まれたら?
傷口をよく洗う
犬に噛まれた場合、すぐに傷口を水で洗い流しましょう。
普段清潔にしている犬でも口の中には細菌が沢山います。感染症になる可能性もあるので、まずは傷口を洗って、可能であれば消毒をしましょう。
すぐに傷口を絆創膏などでふさぐと、傷口に菌が残ったままになってしまうのでやめましょう。
止血する
血が出ている場合には清潔なタオルやガーゼで止血をしてください。傷口の周辺を圧迫することで止血することができます。また出血が多い場合は心臓よりも高くあげておきましょう。
しかし、止血はうまくいかないこともあるので、そういった場合は様子をみるのではなく病院へ行ったり、止血できないほどの重症であれば救急車を呼ぶようにしてください。
病院へ行く
軽い傷でも色々な感染症や破傷風などの可能性もあるので、病院に行くようにしましょう。
病院に行った際には犬に噛まれたことを伝えて、噛まれた状況などを説明できるようにしてください。
情報が多いほうが適切な処置をしてもらえます。
破傷風になった場合は口が開かない、首筋がつっぱる、飲み込みにくい、などの症状が出ますので、そういった症状が出た場合はすぐに病院に言ってください。
破傷風は強力な神経毒で死亡率が高いため、すぐに処置をする必要があります。
まとめ
犬が噛みつくのは恐怖や怒り、興奮など様々な理由があります。
犬の気持ちや様子をみて、近づいてもいいか、落ち着くまで待ったほうがいいのかを判断しましょう。
また、万が一犬に噛まれた場合は必ず病院へ行くようにしてください。