未知との出会い①動物病院
ワンちゃんと初めて動物病院に行くのは、健康診断か予防接種のときだと思います。このデビューで、動物病院の印象がワンちゃんの中で固まってしまうので十分に気を配らなければなりません。
動物病院は、普段とは違う雰囲気、白衣を着た獣医さん、嗅いだことのないニオイ、他のワンちゃんや飼い主さんなど、ワンちゃんにとって見たこともない景色が広がっているでしょう。また、待合室などでは他のワンちゃんも緊張してナーバスになっていることもあります。なるべく交流はさせず、キャリーバッグやキャリーケースの中で待たせましょう。
このような環境に不安が募ったり、怖がったり、興奮して粗相をする子が多いといわれています。
未知との出会い②人間の赤ちゃん
ワンちゃんと人間の赤ちゃんの仲良しな姿は、とっても癒され微笑ましいものですよね。しかし仲良くなるまでに、飼い主さんの相当な努力があったはず…。
急に家にあらわれた人間の赤ちゃんですが、ワンちゃんにとって「人間の赤ちゃん」とはどのような存在なのか、このときは理解していません。ワンちゃんは上下関係を重要視する動物なので、赤ちゃんを下に見て攻撃をする可能性があります。また、飼い主さんをとられたと思ってヤキモチを妬くワンちゃんもいるでしょう。その場合、吠えたり、最悪の場合は攻撃してしまう可能性があります。
飼い主さんは出産や入院の疲れが残っていると思いますが、まずはワンちゃんとのスキンシップをとるようにしましょう。離れていた分、ワンちゃんも寂しい気持ちでいっぱいだったはずです。そして一緒に過ごしていく上で、ワンちゃんも徐々に「この子も家族の一員なんだ」と理解してくれます。
未知との出会い③雷
「雷」という存在がどんなものか分かっている私たち人間でも、驚いてしまいパニックになりますよね。人間よりもはるかに感覚が鋭く、耳がいいワンちゃんが、驚いて怖がらないはずがありません。
雷は大きい音だけでなく、静電気や気圧の変化をもたらします。ワンちゃんはそれらに反応して、さまざまな行動を示すといわれています。
- 嘔吐
- 粗相
- 震える
- 隠れる
- よだれを垂らす
- 呼吸が激しくなる
- ウロウロ動き回る
このような行動を示すワンちゃんにはパニックに陥っているため、飼い主さんは落ち着いて対応しましょう。物陰に隠れて出てこなくても決して叱ってはいけません。
前もって「今日は雷がきそうだな」と感じた場合は、大きめのブランケットを用意してあげましょう。ワンちゃんは身の危険を感じると安全な場所に隠れる習性があるため、ブランケットに潜り込むなどの避難場所を確保することができます。そのときは、窓から離れた場所に設置してあげてください。
まとめ
ワンちゃんにとって未知なものを少しご紹介しましたが、世の中にはまだまだたくさんの未知なものがありますよね。ワンちゃんの性格によっては、いつまでも慣れずに大きなストレスになってしまうことも。
ワンちゃんが未知なものに出会ったときに起こす行動として、以下が挙げられます。
- 逃げる
- 震える
- その場で固まる
- 粗相をする
- 対象のものへの攻撃
- 自傷行為
不安や緊張を抱えながらも、興味を示したり観察したりする好奇心旺盛なワンちゃんもいます。ワンちゃんの様子をみて、飼い主さんは不安や緊張を取り除いてあげてくださいね。