犬にとってお散歩は楽しいもの!
お散歩はワンちゃんとの楽しいイベントですよね。家の中で過ごすことが多いワンちゃんも、外の世界に触れ、探索欲求を満たすことができる絶好の機会です。しかし、自動車や自転車、知らない人やワンちゃんなど、危険が多いのも事実です。とくに、ワンちゃんは興味があるものを見つけると、リードを引っ張って走り出してしまうこともありますよね。とくに大型犬のパワーは凄まじいもの。その危険を回避するのが、飼い主さんの役目です。
事故やケガに気を付けながら、愛犬に「お散歩って楽しい!」と思ってもらえるようにしましょう。
正しい犬のお散歩方法
お散歩は楽しいイベント
「お散歩=トイレタイム」ではないので、お散歩に行く前に自宅でトイレを済ませることが大切です。ワンちゃんが「お散歩=トイレタイム」と学習してしまうと、お散歩に行くまでトイレを我慢してしまいます。そうなると病気を引き起こす可能性があるため、自宅でトイレをする習慣を付けましょう。
「お散歩=飼い主さんとの楽しい時間」と認識してもらうことが大切です。
リードの持ち方
リードの輪っかを手首に通し、リードをしっかり握ります。そうすれば、万が一指先がゆるんでしまっても手首からが外れにくいため安心です。伸縮リードを使っている方も多いと思いますが、あまりオススメできません。ストッパーが付いているとはいえ、急に自動車や自転車が近づいてきたら、即座に対処できないからです。
ワンちゃんとのお散歩は、「リードが常にたるんだ状態で歩くこと」が理想です。つまり、ワンちゃんが引っ張ることなく、飼い主さんのそばにピッタリついて歩いている状態です。
リードはワンちゃんの命を守る大切なものです。丈夫で安全性の高いものを選びましょう。
犬がリードを引っ張る心理①「いいニオイがする!」
ワンちゃんは歩いているとき、常に地面や葉っぱのニオイを嗅いでいます。これはワンちゃんの探索欲求を満たすもので、ストレス解消にもなり、お散歩の楽しみの一つといえます。しかし度が過ぎると、「あっちからいいニオイがする!」とリードを引っ張り、コースを外れようとするでしょう。
このときワンちゃんが行きたがる方向に行かせてしまうと、安全なコースを飼い主が決めることができず、さらにお散歩の時間のコントロールもできなくなってしまいます。ワンちゃんの好き勝手な方向へ行かせるのではなく、お散歩コースは飼い主が決めましょう。
改善策
ワンちゃんがいいニオイに惹かれ、コースを外れようとしたとき、飼い主さんはワンちゃんの動きに合わせることなく、そのままのペースで歩き続けましょう。このとき、無理にリードを引っ張ってはいけません。飼い主さんがまっすぐ歩けば、ワンちゃんは諦めてついてきてくれます。
ワンちゃんがどうしてもニオイを嗅ぎたがる場合は、その方向に危険なものがなく、時間の余裕がある場合のみ、嗅がせてあげましょう。このとき、無制限に時間を与えてしまうとその場から離れなくなってしまうので、数分で切り上げることが大切です。
犬がリードを引っ張る心理②「なにあれ!気になる!」
気になるものを見つけた時に、リードを引っ張り、先へどんどん進んでしまうワンちゃんもいますよね。例えば、前方に鳥がいて追いかけてしまったり、落ちている食べ物を発見して食べてしまったり。このような危険を避けるために、飼い主さんがきちんとワンちゃんをコントロールしましょう。
改善策
勝手に先へどんどん進んでしまうワンちゃんには、無視するのが一番効果的です。このとき、こちらへ呼び戻そうと「オイデ」と声をかけてしまうと、「先へ進むこと=オイデ」と学習してしまう可能性があるため、声をかけることはNGです。
飼い主さんのペースで歩き続けることで、「先へどんどん進むことは良くないこと」と学習してくれます。
犬がリードを引っ張る心理③「ワンちゃんがいる!」
ワンちゃんの性格によっては、見知らぬワンちゃんでもコミュニケーションをとろうと走って近づこうとする子も多いでしょう。このとき、相手のワンちゃんが嫌がっていないかを確認することが大切です。ワンちゃんに興味を示さないワンちゃんや、ワンちゃんが苦手なワンちゃんだっています。むやみに相手のワンちゃんに近づいてはいけません。
改善策
走り出すワンちゃんを制止し、リードを短く持ち、ゆっくりと近づきましょう。相手の飼い主さんに許可をとり、犬同士を挨拶させます。このとき、ワンちゃんから目を離してはいけません。ふとしたきっかけで、ケンカをしてしまう可能性があるからです。
まとめ
ワンちゃんの引っ張り癖は、もしかしたら飼い主さんが無意識のうちにそのようにお散歩することを習慣化し、ワンちゃんが学習してしまった可能性があります。お散歩のしつけをすることで改善できる問題なので、根気よくトレーニングを続けていくことが大切です。
楽しいお散歩の時間。「ワンちゃんが人間をお散歩している」状態にならないよう、飼い主さんがきちんと主導権を握りましょう。