犬のオナラの主な原因
消化不良
ストレスや免疫力の低下、疲労、食生活の偏りなどさまざまな原因によって腸内に存在する善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れ腸内環境が悪化するとオナラが発生しやすくなります。細菌や雑菌を十分に殺菌出来ないまま腸に送られることで腸内の悪玉菌が増殖するのです。また、早食いや一気食いなども空気を多く取り込みやすいためオナラを発生させる原因となります。
食べ物の影響
腸の調子が悪くない場合でも、オナラとなるガスが発生しやすくなる食べ物を多く食べた時などはオナラが多くなったりニオイが強くなります。一般的なドッグフードに多く使われる大豆やコーンなどに含まれる炭水化物や食物繊維はガスを発生しやすく、さらに腸の運動を促進するためオナラが出やすくなるとされています。
老化現象
体の老化に伴って腸の動きが鈍くなったり、善玉菌が減少してしまったりすることで腸内環境が悪くなってしまいがちです。それにより消化不良を起こしたりガスを発生してしまいます。
消化器官の病気の可能性
上記のような消化不良や腸の動きの鈍さ、腸内細菌のバランスの乱れなどが腸などの消化器官に関わる病気の影響から起きている場合もあります。オナラが増えたりニオイが強くなるだけでなく、慢性的に下痢気味である場合や便秘が続いている、嘔吐があるなどの場合は獣医師に相談するようにしましょう。
心配すべきオナラってどんなもの?
基本的にオナラが出ることは問題ではありません。特に食事の時や運動時に口呼吸をして空気を飲み込んでしまった後などはどうしてもオナラが出やすくなっています。また、太りすぎの犬や鼻がつぶれている短頭種の犬も空気を取り込みやすいとされています。これらの場合はあまり心配する必要はありませんが、ドッグフードなど食事の内容を変えた後にオナラが増えたら食事が合っておらず消化器に負担がかかっている可能性があります。また、ニオイが鼻をつくような強いニオイになった場合は胃や腸に何らかのトラブルが発生していることも。特に大腸がんなどが発生している場合はかなりの悪臭がするとされています。
犬のオナラを減らすために出来ること
犬のオナラが増えたりニオイが強くなった時、まずは食事の内容や食べ方を見直してみましょう。ずっと同じドッグフードを与えているという人もいると思いますが、年齢や体調に応じて消化能力が低下することなどもあるので犬の状態に合わせて選び直しをしてあげる必要があると思います。特にドッグフードに多く使われる穀物や豆類はお腹いっぱいになるものの犬にとっては非常に消化をしにくいもので胃腸への負担が大きいとされています。また、食べている時に空気を多く取り入れているようであれば早食い防止のフードボウルを利用したり、食事を小分けにして与えるなどの工夫が必要です。
そして何よりも大切なのは犬の体に不調が起きていないかどうか、獣医師にしっかりと相談して健康チェックを受けることです。ここで問題がないようであれば、日頃の食事や運動、体調管理を気をつけてあげるようにしましょう。
犬のオナラも健康のバロメーター
よく「ウンチは健康のバロメーター」などと言われ、健康に直結する情報が読み取れるものとされているますがオナラも同様です。オナラはウンチと同じく、食事が体に合っているかどうかということやしっかりと消化吸収することが出来るているか、消化器官に何か異常は起きていないかなどを判断するための重要な要素となります。特に言葉で体の状態を伝えることの出来ない犬のちょっとした変化も知ることが出来る大切なポイントなので、日頃から愛犬のオナラチェックもしてみてくださいね。