犬にプライドはあるのか?
一般的に猫はプライドが高いとして知られていますが、もちろん犬にもプライドはあります。しかし、人が大好きでわかりやすく「好き好き~!かまって~!」とアピールしてくる犬を見ているとプライドなんて犬には関係ないのかな?と勘違いされることも少なくないようです。
犬種やそれぞれの性格によってもプライドの高さには違いがあります。個体差が大きいとは思いますが、一般的にはチワワや柴犬など独立心が旺盛でやや気の強いタイプの犬種などがプライドが高いとされています。ただし、それらの犬種はプライドが傷ついた時に怒るなどの意思表示することが多いためそのように判断されるとも考えられます。大らかでいつも機嫌がよさそうに見える犬でも実はプライドが傷つけられているということだってあるんです。
犬のプライドが傷つく理由①失敗を笑われる
犬のプライドが傷つく原因として最も考えられるのは、失敗を笑われたり多くの人の前でバカにされることです。これは人間も同じだと思いますが、上手く出来なかったことや意図せずしてしまった失敗などを人前で笑われたり何度も指摘されるのはとても恥ずかしく、プライドが傷つきますよね。犬は人間の表情や声のトーンなどから感情を読み取り、理解する能力に長けています。そのため、犬にはわからないだろうと言葉でからかったりバカにしたりしても犬にはバレてしまいますよ。
特に年齢を重ねたシニア犬は加齢によって今までと同じように動けなかったり、色々な失敗をしてしまいやすくなるでしょう。そうしたことを家族で笑ったりからかったりするととても深く傷ついてしまうと思います。高齢であるほど、人間の感情を読み取ることに優れており飼い主のことをよく理解しています。出来ないことが増えていくシニア犬はそれだけでも十分プライドが傷ついていることだと思います。そんな時飼い主は「大丈夫だよ」と優しく見守り、全てを受け止めてあげるようにしてあげましょう。
犬のプライドが傷つく理由②目の前で他の犬をかわいがる
犬にとって飼い主はとてもとても大きな存在です。人間のように学校に行ったり仕事に行ったりすることがなく、家で飼い主と共に長い時間を過ごす犬にとって飼い主が世界の中心、世界の全てであるといっても過言ではありません。そんな飼い主が自分を放っておいて他の犬をなでたりおやつをあげたりしてかわいがる姿はとてもショックな光景。その犬との関係性などにもよりますが、やはり自分を差し置いて他の犬を優先するというのはプライドが傷ついてしまうことなのです。他の犬と関わる時、特に初めて会った犬と関わる時などは愛犬を遠ざけたりすることなく、一緒に関わるように気をつけてあげましょう。
犬のプライドを傷つけない接し方を心がけよう
かわいさのあまり犬をからかうようなことをしたり、わざといじわるをして反応を楽しむような飼い主もいますがそんなことは当然NGです!愛犬がむきになったり、普段とは違う表情などを見せたりするととてもかわいいと思うかもしれませんが犬にその愛情は伝わりません。過度なからかいは愛犬のプライドを思い切り傷つけてしまうでしょう。そして飼い主に対して不信感を持つようになってしまいます。そして一度傷つけた気持ちを取り戻すのは、言葉で通じ合えない犬だからこそとてもむずかしいことです。
私たち人間と同じように、犬には犬のプライドがあるのです。犬は私たち飼い主の所有物でもなければおもちゃでもありません。それぞれのプライドや尊厳を守り、お互いの気持ちを尊にしながら共に生きていくことは愛犬との生活においてとても大切なことだと思います。